走ってみて感じたこと、わかったことなどをまとめてみました。
■飛行機
・自転車は横に積まれる。各言語でこっちが上とか割れ物注意とか書かれていようが横にして積まれる。
・横に積まれても大丈夫な梱包を心掛ける。RDやペダルぐらいは外したほうがいいと思う。
・タイヤの空気は抜けと言われるが、「抜かなくてもこちらとしては問題ない」と説明すればそのまま乗せれることも多い。
・荷物が大きい場合は事前に航空会社に連絡する必要がある。
・PowerGelは液体なので機内持ち込みだと引っかかる。自転車と一緒に預ける。
・着いた先の自転車受け取りでは1時間待たされるのは覚悟。ギリギリのスケジュールにはしない。
■フランスの交通事情
・とてもいい。幹線道路は大型が飛ばすが街中の細い路地は大型進入禁止や20km制限などメリハリがしっかりしている。真横を高速で抜かれることが殆ど無かった。
・2週間ほど走るだけで日本に帰ってきて都心を走るのが嫌になるレベル。
・右側通行は中央線の無い道でのカーブ時に注意。
・赤い丸が禁止標識。交通標識は覚えておこう。
・信号は交差点の向こう側には無い。日本の感覚で交差点ギリギリまで前に出ちゃうと手前の信号を通り過ぎて見えなくなってしまう。
・車、自転車、歩行者用と3段になった信号が都市部には多い。
・TGVは自転車がそのまま乗せられる車両もある。4年前はWEBから発車時刻で検索できたのに今はわからなくなってるっぽい?
■フランスの気候
・フランスアルプスでは連日30℃超えでとても暑かった。
・PBPは雨が続いたこともあり寒かった。長袖インナー&長袖&カッパでも雨だと寒い。
・フランス言っても緯度がかなり違うわけであたりまえか。
■店など
・土日は休みが多い。
・PBPスタート地点であるサンカンタンも土日は郵便局がやっていなかった。(郵送できなかった)
・トイレは有料が多い。善意でお金を入れてではなく、小銭を入れないとドアが開かないものもある。小銭の持ち歩きは(チップもあるし)必須。
・洋式トイレなのに便座がなくなっているものがある。仕方が無いのでエア便座か隅のほうに腰掛けて使う。紙は持ち歩いたほうがいい。
■保険
・なにかあったときにすぐに連絡できるようにしておく。
・保険会社が現地の病院等と直にやりとりしてくれるものだと楽。国内保険会社と連絡がつけばあとは病院で言葉がわからなくても治療を受けられる。
・カード付帯海外保険とかだと後日帰国後に請求みたいなのもあるので注意。
■PBP
・サンカンタンにはGOSPORTという店があり、ここで長袖ジャージなどを買えた。
・受付時に補給食(Powerbar等)を売っている。食べなれたヤツじゃなきゃ困るというのでなければわざわざ持って行かずにここで買うのもあり。同じくPCでも売っている。但し2011年も売っているかどうかはわからない。
・PBPボールペンなどの小物も売っている。2007年はPBPボードゲームを買った。
・スタートは超並ぶ。雰囲気を楽しみ食事をしようと思ったら直前まで寝るのは無理。
・スタート直後の市街地は交通規制されており、皆が興奮状態なこともあって猛スピードで進む。
・累積標高は1200kmで1万mほど。大きな峠は無く細かいアップダウンがずっと続く。私みたいな山が好きなタイプは国内の平地+峠のような道のほうが走りやすく、登りが嫌いな人はPBPのほうが走りやすいと感じるようだ。
・路面が荒れている(パヴェ)箇所もあり、ライトの脱落には注意。スタート数時間後の夜中にLEDライトを1つ落とした。予備として最低数+1のライトを着けていったほうがいい。リアも。
・寒い。但し2007年は特殊でイギリスの参加者の人が過去10回で最も酷いと言っていた。だから暑いかもしれない。
・特に寒かったのはPCの仮眠所で寝たとき。教室にマットがあるだけなので寒い。カッパを着たが寝づらい。仮眠所で寝る予定の人はどんな格好で寝るかを考えておく。
・自転車はなんでもいい。アルミの廉価フレームでの参加者が5割くらいいたような気がする。カーボンじゃなきゃとか言ってるの多分日本人だけ。
・路上の巨大ナメクジやハリネズミに注意。
・コンビニなんて無いのでトイレが無い。昼だったらカフェ等で借りる。夜は見つからないように隠れるしかない。女性は覚悟しておく。
・PCにはメンテナンススペースがあり、メカニックが簡単なメンテをしてくれる。ホイールの振れとり程度であれば無料。PCに着ければなんとかなる(ホイールやフレームも売っている)ので余計なものは持たないというのもあり。
・同じくPCでは乾電池が買える。途中での入手が難しいのと、売り切れ等の可能性を考えると必要なぶんは持って走ったほうがいい。
・PCでは食事すらも売り切れていることがある。また食事購入に行列が出来ることも。アルコールも売っている。PC以外で食事ができるところがあったらそちらで食べたほうがいいかも。
・PC通過チェックはカードを渡してニッコリ微笑めばOK。スタンプを押し忘れたりすることがあるらしいので確認。チェック自体はすぐ終わるが、自転車止めたり入り口混んでたりで30分は見ておいたほうがいい。
・PCのトイレはスタッフがよく動いてくれていて、おそらく紙が無いとかは無いと思う(あっても言えばいい)。が、中で寝てしまう人がいるので起こそう。
・信号は日本人しか守っていないんじゃないかくらい無視が目に付く。それにつられて一旦停止に気づかず事故に合ってしまったのでしっかり守ろう。
・股ズレが大変。2007年は雨が続いたこともあり、900km地点で多くの日本人参加者が股ズレに悩まされていた。アソスクリーム等だけでなく、抗生物質入り軟膏を試してもいいかもしれない。難しいが出来る限り清潔に。
・疲労と食の違いで胃をやられる人も多い。酷い場合には何も食べられなくなってリタイアせざるを得なくなる。普段から胃腸が弱い人は胃薬持参で特に気をつける。オーバーペースや無補給に特に注意。
・完走は難しいと思ったらPCでリタイアするのが無難。終了後はコースの矢印看板が剥がされ、たとえ走り続けられても戻ってくるのが困難になる。
・記念に矢印剥がして持って帰っちゃう人がいるらしいので時間内でも注意。
・リタイアで困るのがパリまでの交通手段。電車が通っていない場所も多い。
・途中に写真ポイントがあり業者が撮影。ゴール時に販売される。1枚5ユーロ、写ってるやつ全部で10ユーロとかそんな値段設定。フレームナンバーごとにわけられていて自分のものだけ直ぐに買える。
・ゴールはジャージ交換タイム。日本ジャージはどれも人気なはず。カッコイイジャージを見つけたら声をかけてみよう。
・眠くて最後尾をフラフラ走っているとスタッフに呼び止められて回収されちゃうこともある。その場合スタッフの豪邸に泊めて頂けるなどの素敵体験が出来るかもしれない。
これらは4年前の情報なので今は違うかも。特に店や、PCで売っている等の情報はあてにしないで。
■2011年持ち物予定(ヨーロッパ1ヶ月滞在)
○ウェア
・半袖2着長袖1着
・短レーパン2着にパッド無しタイツ
・インナー半袖、長袖
・ゴアのレインコート上下
・グローブは指きりと長指
・サングラスと予備のメガネ
・タオル2枚
・レインシューズカバー等はどうせ長距離だと役に立たないから持って行かないかも。悩みどころ。
・ソックス3枚。1枚は厚手
・短パン、Tシャツ
・シューズ、軽量サンダル
○薬
・アソスクリーム
・テラマイシン軟膏
・胃薬、腹薬
・鼻炎薬
・キズパワーパッド 股ズレ時に貼る
・ホワイトテープ
・痛み止め(飲み&塗り)
○工具
・携帯ポンプ
・携帯六角レンチ
・予備チューブx2&パッチ
・ブレーキシュー
・タイヤレバー
・ニップルレンチ
・ワイヤーロック
・ミッシングリンク
・チェーンオイル
・ハサミ
・タイラップ
・ゼリー状瞬間接着剤
・軍手
○電池、電気
・CR2032を5,6個
・エネループ単三12本単四4本&充電器
・アルカリは現地調達予定
・SR44 6個
・変換プラグx2、タップ
○その他
・パニアバッグx2 PBP時は片側だけで走る
・デジカメ、ヒップバッグ
・GPS
・スマートフォン&充電器(乾電池での)
・PowetTap & 電池交換用具
・1リットルボトルx2
・ライトはいつものハブダイナモ&フロント2灯。リアを1つ増やして2灯に。ヘルメット前と後。
・ベルとか反射ベストとか
このくらい。工具が少ないと思われるかもしれないが使ったら買えばいい。マクガイバー力を鍛えて様々なトラブル後に100km程度走れるようになるのが重要。
妻より。
返信削除TGVに自転車乗せられるかは今もSNCFのページで見れました。ただしフランス語ページ。10ユーロです。グルノーブル方面、リール方面は本数多いですが、ブレスト方面は少なめですね。
ローカル線は無料で乗せれます。
オダックス埼玉の山口です。
返信削除飛行機輪行の結果とかを現地よりtwitterとか発信くださいませー。
>山口さん
返信削除今回私はドイツ着なのであんまり参考にならないかもですよ。壊れてたら大ニュースなので騒ぎます。そしたら自転車持ってきてください。
CDG空港はロストバゲージ多いとか素敵な噂を聞きますね。