2019/11/14

2018RAAM_15:後半組合流&ロッキーを越えろ

 ウルフクリークパスの下り。降りだした雨に自転車を車内に格納せねばならず、仮眠は助手席に座ってとなった。
今回は横になって寝た時間が極端に短かったため首の疲労が回復せず、これがシャーマーズネックへと繋がる要因だったように思う。

 1時間ほどで誰からともなく目覚め、小雨の中を後半組の待つ街、アラモーサへ。
 下りが一段落したところで日光が射してきたためカッパを脱いだら、急激に空が黒くなって物凄い横風とともに雨。
 この中盤区間での敵、暴風&雨の洗礼を早速受けた。

 アリゾナを走っていたのは昨日だったか、たった1日で気候が全く違う。

とにかく横風が強い。看板が飛んでこないか不安だった

 丁度線路を超えた時にパンクしたため、ホイールをディスクからハイトの低いものに交換。横風はこれ以上強くなると走行が厳しいレベルで、休憩も考えサポートカーには遠くに離れないように指示して走った。
 ハンドルマウントしたカメラの動画を見ると横風に逆らって相当ナナメって走っていた模様。

 アラモーサのガソリンスタンドで3号車と合流、イートインスペースでこれまでの報告など打ち合わせを行った。

写真パノラマ合成したら分身の術に

吉田さん山名さんが合流

 この1時間、私は止まるなら眠らなきゃいけなくて、眠くなきゃ走らなきゃいけなくて、クルーと1時間話してる時間なんてなかったはずだ。

 後半に差し掛かり、出発しようとしたらタイヤに空気が入っていないとか、前照灯のバッテリーが交換されていないとか、クルーにも些細なミスが出るようになってきた。
 根本さんが「もうゴールした気になって緩んでいるが厳しいのはここからだ、引き締めて」って他のクルーに喝を入れていたけど、一番緩んでいたのは私だったと思う。

 先のウルフクリークパスにしてもそう、ウォルマートの綺麗なトイレで優雅にクソしてたのもそう、貴重な時間を有効に使わねばならないのに、ここまでのペースで行けると判断してつい気を抜いてしまった。
 もちろん頑張って走ってはいた、が、スタート直後の「失敗したらどうしよう」というピリピリとした感じは、この時点でもう無かったように記憶している。

 「楽しかったけど、楽しいだけじゃ完走は無理だったのかな」全てが終わったあと、冨永さんがボソっと呟いた言葉を、この時の自分に聞かせてやりたい。相変わらず私は激甘で、何もわかってないバカだ。


 さて反省はひとまず置いといて、アサモーサから先の話。

平地だが高地

 180kmほど後に控えるもうひとつの3000m超峠までは、海抜2000m付近の高地を暫く走ることになるコース。
 2000mというと国内では峠のピークに近くて、この辺りの標高では出力が90~95%に低下する人が多い。私が普段ヘボい出力でもヒルクラは意外と登れているのは、この高地でほぼパワーが落ちないってのがあって、ここは平地とはいえ高地だから、きっと他の選手より有利に働くんじゃないかな。

 そんなことをクルーと話しながらの一日。まあきっと他の選手も高地強いヤツばかりだと思うけど、序盤のほぼ最下位という順位からかなり復活してきた。

 この時点では全体で13位、前5人とはあまり差は開いておらず、このペースでいけば追いつけそうか。
 逆に後ろとは少し差が開いていて、私のすぐ後か、そのもう一人後くらいが完走ラインになりそう。こうなると順位も気になりだして、この辺りからはかなり頻繁に(休憩の後は必ず)クルーに順位を聞くようになった。


 標高3046mカッチャーラ峠手前の町、ラ・ヴェータの到着はスタートから97時間。
 ここは第19チェックポイント、1828km地点。峠越え&クルー交代もあってこの日の走行距離は落ちている。既に丸4日が経過しており、この辺りから日にちの感覚があやふやだ。

天気はダイナミックに変わっていく

 チェックポイントのガソリンスタンドで1時間ほど仮眠、暗くならないうちに最後の3000m峠を越えなくては。

景色を眺める余裕も

 カッチャーラ峠は道の広さ、周りの木々の雰囲気など日本の峠のような感じで(麦草とかあの辺りかなあ)、クルーの応援を受けながら気持ちよくピークまで登れた。

2つ目の標高3000m峠、これでロッキーはクリア

 軽く長袖ジャージを羽織って一気に下ろうとするも3000m峠はそんなナメたプレイを許してくれず、数百m下っただけでもう一度停車してフル防寒具に着替え。

やっぱ寒い!

 この後は強風&雨のカンザスが待ち構えている。