2017/06/23

2016RAWその6:スタート前のひととき

■6/14
  クルーの皆が朝起きて最後の買出し(氷など)に行く中、一人ギリギリまで寝続ける私。ホントは目が覚めちゃったりもしてたけど、とにかくギリギリまで体力の消耗を抑えないといけません。


宿泊ハウスのオーナー、ジェフともお別れ

  ジェフも奥さんもRAW/RAAMのことは知らなかったようで「自転車でどこまで行くの?」「コロラドまで」「3日で?!」みたいに驚いていました。狭いホテルの部屋と違い、3日間快適に過ごせて良かったです。


サポートカーには日の丸が

  おー、赤テープと黒テープ使って上手くできてるじゃん。
  「日本代表」みたいな気は全くないのだけれど、国旗の飾りつけた各チームのサポートカー見てちょっと羨ましく思っていたのよね。PBPでも思ったけど、どこから来たのかって情報量増えるだけで会話も増えるし、こういうイベントで国旗大事。

  車に乗ってスタート地点へ。
  サポートカーの駐車場はゼッケン番号順に止める場所が決まっています。どこのチームも車がデカいので、後から来ると駐車するのも大変です。なのでここは少し早めに移動します。

  スタートまではダラダラと他のチームの車などを観察。


このピンクいいねえ、目立つねえ


RAAMはスピーカー付きが多い

  街中では流しちゃダメとか、地面からの高さとかルールで決まっています。何もない直線を昼夜走り続けるRAAMでは音は重要なのかもしれません。眠気防止にもなるし。
  我々のチームも終盤は小さなブルートゥーススピーカーを車前方に置き、音楽を流しますが、即席システムだったこともあり三和さんのiPhone破戒という悲しい末路を遂げます。


このチームの棚は整頓されてるなあ

  ま、今回は我々もそれなりに準備してるし、前回のような「半日にして虫の進入を許すような惨憺たる状態」な車内にはならないかと思われます。


ニコルのチームを見つけてまた加藤さんが行く

  加藤さんによると、このクルーチーフは彼女に絶対の信頼を置いてるのが話してて感じられたと。「これまでスイスで山岳を走ってきた彼女が完走できないわけがない」と。
  いいねえ、信頼、ウチらのチームにないのはそれですよ、それ。どうもすみません。


並んで写真を


なんかこれ、ド変態みたいじゃねえか

  さて、そろそろスタート時刻が違づいてまいりました。レーサーはサポートカーから離れ、スタート地点の待機場所へと移動します。


頑張りましょ


開会式の様子

  参加者数十人の小さなイベント、その少人数のアメリカ横断なんてバカげた夢のため、多くのスタッフが動いてくれています。でも開会式の雰囲気はやっぱりこじんまりした感じです。
  アメリカ国家に何の思い入れも無いのですが、これから走る大地を想像してグッとくるものがありました。

  ここでスタッフのおじさんから話しかけられました。おじさんというよりお爺さんかな、ロードオブザリングのゴラムのような、ちょっとホネホネした感じの方です。
  「去年は大変だったね」と。私が去年も参加したこと、砂漠の暑さでリタイアしたことを覚えていてくれたようです。そうだ、私もその人に見覚えがあります。確か杖をついていたような…

  「去年は杖をついていたんだよ」どうやら手術が上手くいったようで、今では杖無しで歩けるようです。膝の手術跡を見せ、ニッコリとスクワットまでしてくれました。
  直後、急に真剣な目になりこちらを見つめ「私の目を見るんだ、これは魔法だ。アナタは絶対完走できる。なぜならこれは魔法だからだ。」…爺さん、ありがとう…泣けるわ。


1分置きにゼッケン順にスタート

  私の前の人は居ません。スタッフから「君の前の人はいないから、もう一分、間が空くよ」と説明を受けています。
  「大丈夫、わかってますよ」「君がわかってるのは知ってるさ、でもさ、彼、昨日練習中に事故に遭ったらしいんだ。信じられるか?これまでずっと努力してきて、前日に事故だぜ。考えられるか?神はいるのか?」

  そう、このレースが素晴らしいのは、スタッフの皆さんが参加者に敬意を持って接してくれていること、それが伝わってくるところです。スタート整理のオッチャンが、参加できなかった一人の参加者を想い嘆く。さっきの爺さんといい、スタート前から涙腺崩壊イベント連続です。
  ちなみにこの事故に遭った方、体は無事だったようで、1時間程遅れてスタートし完走しています。1時間遅れてのスタートが認められるところもまた素晴らしいですね。


サポートカーは待機場所から徐々に移動


スタート地点でレーサーと合流


んじゃ、ちょっと1400km走ってくるわ