8/26。
いよいよツールドヨーロッパも後半戦、楽しみにしていた山岳コースへと入っていきます。
まとめページの標高図にもあるように、ここからのコースに比べればPBP区間は平地同然。ただしこの日と翌日の2日間はアルプス地域への移動日の為、まだ山岳は出てきません。
懇親会で夜まで飲んでいたら翌日早く起きれないんじゃないか、平地区間といえどもあまり距離は走れないんじゃないかと直前にルートを少し変更し、今日走るのは160kmだけ。
翌日早いからとサンカンタン駅からのタクシーを一番に乗せてもらったのに、起きて準備した頃には皆も出発直前でした。
やはり土壇場で距離短くしておいてよかったです。PBPゴールが前日昼になって休養も全然とれていませんし、この日の天気予報は雨。既に小雨がパラついています。
PBPでトラブったり体が故障したりした場合はホテルをキャンセルしTGVで平地区間をすっ飛ばすというプランもあったのですが、電車で輪行という気は全く起きませんでした。この日から始まる本番ステージに燃えていたのです。
PBPの時はあれほどイヤだった雨も気になりません。そりゃ晴れてたほうがいいに決まってますけど、夕方にはホテルに着いて暖まれるというのが昼も夜も走るブルベと違うところ。
時刻は既に10時。朝ごはんは食べずに出発です。
このホテルのレストランは一度も使わなかったな。一回くらいは食事してみたかったのに。(朝食が時間どおりにオープンしなかったからだ!)
皆に見送られて後半戦スタート。
行ってくるよ、また日本で会いましょう。
さてここからは気ままな一人旅。
出発すると雨が少し強くなってきました。上はゴアのカッパを羽織って下はそのまま。
雨具のズボンを履くとゴワゴワしちゃってペダリングがしにくいし、結局蒸れて濡れることは変わりないのでよっぽど寒い時以外は下は履かないことが多いです。でも膝が冷えちゃって痛みが増してきます。
15分程でST QUENTIN EN YVELINES終わりの標識が。さらばサンカンタン。さらばPBP。
写真ではわかりませんが雨、降ってます。あと自転車レーンは広いものの交差点には段差があって走りにくいですね。オランダ以外の市街地はどこも似たようなものです。
右足の親指と、左膝が痛みます。
親指は切り落としたくなってくるけど我慢して走り続けられます。問題は膝で、今は平地だからいいけどこれ以上痛み出すと登れなくなってしまうかもしれません。ここからは毎日ホテルのチェックイン時間までに次の目的地に到着しないといけませんから、初日からこれで山岳地帯になったらどうなるんだろうと不安で一杯です。
まあ走るしかありません。とりあえず今日はダラダラ流すだけで時間は十分に間に合いますし。
朝食べていないのでパン屋に寄りました。
パンは安くて、美味しくて、街中はどこでも売ってて便利です。
写真はチョコレート入りと、チーズ&ベーコン付のフランスパンと、クロワッサン。チーズのヤツは半分に折って背中のポケットに入れます。
序盤の市街地は5時間かけて80km。走行時の平均時速は20kmくらいの超ダラダラモード。
余裕だと思っていた時間が厳しくなってきました。市街地を抜けた後は、
ヒマワリ畑。
夏の暑い日差しの中、綺麗に咲いていればステキな光景だったんでしょう。雨でこんな枯れたヒマワリじゃ気分も暗くなってきます。
ブルゴーニュはまだまだ南だから通過するのは翌日だったっけな?ブドウ畑はまだ先?
出発前にPC不調で地図の印刷が出来なくて、スマートフォンではルート作成したBikeMap.netが上手く見れなくて、GPSの線だけが頼りです。ルートも直前に山を適当に繋いだだけで、どこを走るのか自分でも全くわかっていません。
そして何も無い大地。
枯れたヒマワリ -> 何も無い平地 -> ヒマワリ -> 平地、の無限ループ。かなり飽きます。
ハリネズミとナメクジまで。ナメクジはグロなので写真撮りませんでした。
今日は雨だからヤツラが転がっているんでしょうか。PBPでは見なかったのにまさかこの日に何度も目にすることになるなんて。
はっ、もしかしてこれはPBP。まだPBPを走っている感で一杯になります。
たまに町を通り抜けますが、特筆すべきところはないですねー。
ああ町ですねー。
高圧線の鉄塔はヘンな形です。
「フランス人が作るシューティングゲームは敵の形がこんなのになりそうだ」
とか、そういうことを考えながら走るくらいしか楽しみがありません。
たぶんこれがこの日見た一番の景色。
家が数件並ぶだけのかなり小さい町に到着。
宿はこのあたりのはずだけど見つかりません。この日の宿ってワイナリーみたいなところじゃなかった?さっきからブドウなんて一本も見ないし…直前に距離を短くして宿を替えたんだっけか、それとも翌日の宿と間違えてるだろうか?
時刻は20時30分。チェックインは21時まで、焦ります。
似たような名前のレストランの裏口にホテルの名前の張り紙が。あったあったここだと紙を見ると、ホテルに用のある方はレストラン入り口へ回れと、でもレストランは閉まってるし…
呼び鈴を鳴らすと中から「ミスタースズキ?」と人が出てきました。よかった。
道に面したドアの一つ一つが客室になっているようで部屋に案内されます。(ドアが開いているのが私の部屋)
めちゃ普通の宿でした。そしてこのあたりに店は閉まっているこの一軒しかありません。
ワインも飲めず、料理も食べれず、部屋で一人寂しく懇親会前にスーパーで買った非常用のスニッカーズをかじりながらオヤスミ。
明日はワインだよね?
160kmに10時間かかっています。膝も痛くて翌日からが思いやられます。
若干アップダウンはあるものの累積標高/距離x100は0.6とPBP区間よりもかなり平坦です。
■ホテル: LE CHAMPCEVRAIS
宿泊費 40ユーロ
朝食 7ユーロ
パン 0.85ユーロ
■8/26, Stage-15 (サンカンタン - ブレノー)
走行距離 162km
累積標高 977m
■ここまでの累積: 距離 2565km, 標高 20919m
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