2011/11/21

PBP2011 Stage16_2:バリア恐るるに足らず

  細かなアップダウンは続きます。
南に進むにつれて途中通過する町がだんだん小さくなってきたように思えます。
走っている道D34はSaint-Reverienの町を抜けた後に左折っと、間違えないようにしなければ。


  左折ポイントには気になる看板がありました。
「ROUTE BARREE A 12Km」
なんでしょ?これ。

  A 12kmというのがこの先12kmというのはこれまでの標識で想像つきます。
ROUTE BARREE、フランス語は全くわかりませんが、口にしてみると「ルート バリー?」
凄く嫌な予感がします。バリア?もしかして通行止めのことかしら。

  ここからホテルまでは120km、12km進んでヤッパリダメでここまで引き返してからルート再考すると160kmくらいにはなりそう。ホテルチェックインは20時までとあと7時間、160kmだとミスやトラブルが許されない時間になってしまいます。次のバリアが無いとも限らないし。

  今ここで大きな迂回ルートを考えるべきでしょうか?しかし走ろうとしている道が付近で一番大きな道であり、GPSのフリー地図にはD3桁番代の道が載ってなかったりして、どうやって迂回していいのかわかりません。
  標識にもあるようにこの先6kmでClux-la-Villeという町が、12kmのROUTE BARREEポイントにはStaint-Saulgeの町があることから、まだ慌てる段階じゃないと予定ルートを進むことにします。交差点は2,3kmに一回くらい見かけるから、まあなんとかなるでしょ。もし引き返すことになったらその段階で焦ればいいや。


  羊でも見ながらのんびり行きましょーと。
バリアまでの残り距離、あと8km,5km,3kmと標識が現れます。あと1km、やはりバリアは町の中に存在しているようです。
あと100m、どんななんだろう、通れるのかな、とドキドキ。


  え、これだけ?
なーんだ、最初の標識でルート調べたり長時間悩んで損した気分です。

  この日は後2回ほどバリアを抜けましたが、舗装がガレているだけとかで歩行者や自転車が通るぶんには何の問題もありませんでした。


  サンカンタンにもあった謎の(地球外の牛と交信するための)塔は何も無い場所にいきなり出てきます。


  ホントに周り何も無いんですよ、これだけがポツンと建ってて遠くからでも相当目立ちます。


  そこそこ大きめの町、Chatillon-en-Bazoisでパンを購入。


  ツールドフランスの時にペイントがなされたようです。
パン屋だけでなくて町中のいろんな店のガラスに、同じデザイナーさんで何の店かを表す絵が描かれていました。


  アップダウンが続き、ついに痛みで膝が動かなくなってしまいました。
天気もよくて走りたいのに膝が言うことをききません。ロキソニンを飲んで少し休憩したところ痛みは引いてきたので再出発。
  まだ後半戦に入ってから350km、山岳地帯に辿り着いてもいないこんなところで痛み止め使用してこの先大丈夫でしょうか。やっぱりこの2日間は電車移動で休養日にしたほうがよかったかもと少し後悔します。


  ここにもツールドフランスコースの看板が。

  不安だったアキレス腱はブレスト以降はあまり痛まず、右足親指はPBPゴール後から回復傾向にあります。x-socksなんて超高級靴下に履き替えたから?確かに靴下のつくりはしっかりしています、指先部分が厚くなってそれが一番影響しているのかなあ。それか走り方がようやく以前に戻ってきたとか。
  まあ問題は膝、痛いの我慢して走れるうちはまだいいけど、カクっと力が入らなくなっちゃったりしたらおしまい。これもそうなってから焦ればいいか。


  空も青くて町も綺麗。行ける所まで行ってみよう。


  21時30分。ホテル、というよりは郊外のレストランに到着しました。
最後思ってたより距離があって、この日の到着もチェックイン締め切り30分前。

  あれ?ワインは?ブルゴーニュ地方はどうなっちゃったの?
ブドウなんて1本も見てませんよ。


  ダブルベッドのシングル使用で部屋は広め。
自転車は(英語のできないオジサンとのボディーランゲージ合戦で)ガレージに入れさせて貰いました。


  なんとバスタブがあります。
毎日の宿は40ユーロくらい、バスタブがあるのは珍しいのです。やっぱり湯船はイイ。


  レストランには牛の絵が。ワインの地域じゃなくて牛の地域?
おばちゃん、というよりおばあちゃんに近い感じの人のよさそうな方が英語が喋れるため接客してくれて、でも数字を間違えてフランス語が混ざっちゃって、「あー、ワン、ツー、スリー、えーとシックス」と説明してくれたのが、


  こちらのワイン。どんなワインであっても店で飲んでボトルで6ユーロは安いよね。
メニューは全部フランス語でわからないので、おばちゃんに「肉、肉、肉ならなんでもいいよ、肉食いたい」といつものように告げて


  こんなのが出てきました。ボリュームは少なかったけど、ワインと合わせて美味しく頂きました。
この後にはブドウパイのデザート付き。宿泊費と食事とワインに朝食の5ユーロ合わせて51ユーロ。
  安いなーと感激してましたが宿泊費が38ユーロなのでこの料理がデザート付きで2ユーロってことが後日発覚、おばちゃんどっかで計算間違えた?朝食の5ユーロが宿泊代に含まれていたのかなあ。


  ブルゴーニュ地方は今回走ったルートの東、ディジョンから南にかけてがワインで有名な一帯らしいです。当初の予定ではパリからディジョンに向かった後に南下してワイン地帯を突っ切り、この日の宿から東に50kmにあるトゥールニュという町に宿泊する予定でした。

  それだとPBP翌日から250km連続になってしまいちょっとキツイかなと直前にコース変更した結果、ワインとは何も関係ない地域がコースになっていたのです。帰国するまでその事実に気がつきませんでした。(トゥールニュはこの翌日通過しますが気づかず素通り)


  PBPよりもアップダウンは3割増し。このくらいがビーフラインって感じかなあ。

■ホテル: Auberg​e de La Saule
宿泊費 38ユーロ
朝、夕食事 13ユーロ

■8/27, Stage-16 (ブレノー - サン=ヴァリエ)
走行距離 208km
累積標高 2548m

■ここまでの累積: 距離 2773km, 標高 23467m



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