2011/11/16

PBP2011 Stage14_1:懇親会、それぞれのPBP

  ゴールしたーってグラウンドで写真撮って騒いでて、ブルベカード提出を忘れていました。


  危ない、この競技場入り口でチップチェックをしているので、ここの時間が過ぎていてもタイムアウトになることは無いと思いますが…
カードを提出してようやく終了。これがDVDや完走メダルと共に郵送されてくるのは多分来年になってから。


  少し前にゴールした皆が話し込んでいます。やったぜ、というよりは終わったな、という感じかな。
それでも皆ゴールの興奮か饒舌で、私も全然眠くありません。終わってからは目がパッチリ。

  そういえば、さとう(夫)さん。

  以前北海道1200kmブルベに行った時に、到着までの道中でサドルの固定が緩んでしまったようでサドルが後ろに下がってしまっていたことがありました。ブルベの最中にさとうさんに「サドルずいぶん後ろだねえ」と指摘され、もともとオフセット大のシートポスト使って引き気味なので「うん、後ろ乗りポジションだからねー」と答えました。
  その後北海道を走って埼玉600スタート地点まで移動した時点、2200km走ったあとに緩んでサドルがずれていたことに気づきます。普通なら2cmサドルが後退すればわかりそうなものですが、長距離走ると疲れてハンドル遠く感じるなー程度でした。コンビニ等で自転車見ても気がつかなかったのです。

  アキレス腱を痛めてしまったのはこのポジションのズレも少なからず影響していたと思います。さとうさんの発言であの時しっかり自転車を見ていれば…。この後しばらくは会うたびに「サドルずいぶん後ろじゃない?大丈夫なのそれ?そういうポジションなの?」とからかわれ続けていました。

  今回のPBPでも相変わらずの「サドル後ろじゃない?」発言。「ハイハイ」と流していましたが、最終PCのDreuxから出発するときに本当にサドルが下がっていたことを知ります。まさか、今回のさとう発言は本当だった?
  「オオカミが来たー」に毎回羊をチェックしなければいけなかったのでしょうか。Dreuxまでで膝を痛めたのもきっとこのせいです。逆恨みするとさとうさんのせいです。


  車検を行っていたグラウンド横の広場にはテントが張られて食事が売られています。


  青空の下で皆で食べましょう。


  最後までガツガツと。これで18ユーロとかしたんだよな。
PBP区間で使った費用は食費+仮眠所(10ユーロ程度)で260ユーロくらい。かなり使ってしまいました。

  この日は18時半から日本チーム懇親会。明日から後半ステージが始まるので、それまでにやらねばならないことが沢山あります。
ホテルに戻ってまずは洗濯。それからもう使わない荷物(牛のフィギュアとか)をまとめて、郵便局に運びます。


  フランスからの国際郵便は4年前と同じく、このダンボールを買えばOK。
色ごとに地域が決まっていて、赤はインターナショナルでダンボール代に郵送料金が含まれているのです。
  これはXLサイズ。あとは書かれている制限重量を超えないようにこれに詰めて、窓口で「送り先の紙に何書いたらいいかわからないよー」と不安そうな表情を見せれば丁寧に教えてくれます。
牛と一緒にもう使わないと思われるサバイバルシートやPBPの記念品を送りました。

  ホテルに戻るともう懇親会出発の時間。会場までは8kmほどあり、タクシーで行くことに。
ここで、河内さんとコウタローさんがまだ到着していない、どうやら走っているらしいという話を聞きます。コウタローさんはPC1でタイムアウトでそこから全ルートを走ったの?時間内が無理な状態でもブレストまで行くんだ…。帰りでタイムアウトで戻るしかないという状況ならまだわかりますが、やっぱりこの人は凄すぎです。この2人は直接会場に向かうみたい。


  会場到着。隣のスーパーで翌日の補給食を買って時間をつぶします。
PBPに参加していないはずの森脇さんがいてビックリ。


  店内はこんな感じ。貸切です。


  日本人参加者といっても西のほうは知らない人が多く、テーブルは結局いつもの見知った顔ぶれ。大塚さんと一緒にPBP前にガリビエ走ってきた伊藤さんも今回のPBPは睡魔との闘いだったようです。


  ブレストでリタイアした方も結構いました。ブレストの駅では輪行袋が売っていて、それに詰め込んで戻る人が沢山いたそうです。この輪行袋が日本のと違って小さくたためなくて、買ったのはいいけどこの先使い道無いよと嘆いていました。


  飲み物は一人3杯までということで、貧乏丸出しでナミナミと注ぎます。
明日はブルゴーニュ地方を走ってワイナリーみたいなところに泊まる予定なので今日そんなに飲まなくてもいいんですが。
坂東さんは南に行ってレース観戦、立川さんはガリビエ、さとうさん達はヨーロッパ旅行を続けると、PBP後しばらくこちらの人も何人かいるようです。

  今回三船さんに続くタイムでゴールした市川さん。2003年から毎回かなりの好タイムでゴールしてる凄いオッサンです。
「この後どっか走るの?」と言われて
私:「はい、スイスのほうまでぐるっと。」
「いやー明日から走るなんて凄いねぇ」
私:「市川さんみたいにPBP頑張って走ってないからですよ、時間ギリギリでゴールですもん」
「でもさあ、僕だったら1週間は走る気しないね」

  この会話を横で聞いてきた静岡のスタッフの方が「それでも1週間かい」と呟いたのが印象的でした。やっぱりこの人オカシイですよ、週末だけ乗る人からみたら普通じゃん。

  黒澤さんと上保さんの関東高速組は揃って「イタリア人は前を引いてくれない」と言っています。彼らは同国のメンバーで一緒に走ってることが多くて、他の国の人は混ぜてもらえないんでしょうか。でもイタリアのジャージはカッコイイ。できることならビブも交換したいと黒澤さん。走った後にビブを交換するのはちょっとヤだなあ。

  マヤさんは完走できてウルウルしていました。
その後は河内さんとコウタローさんも到着し、皆でワイワイ騒ぎます。

  ロングライドを趣味とする皆がこんなに沢山あつまって走って、飲んで、思い通りに走れなくて悔しい思いをした人もいるでしょうが、やっぱり私にとっては「完走すること」ではなく、この雰囲気がPBPなんだなー。

  宴会も終わってホテルまで帰りましょ。しかし街から外れた辺鄙なところになんて行きたくねえよとタクシーは来てくれません。


  サンカンタンからバスがあるらしいので電車の駅に向かいます。


  切符の買い方すらわからない我々こまったちゃん一同、河内さんが引率して電車に乗れました。


  時刻は23時半。この時間に駅についてもバスなんて無いよ…やはりこの時間でもバスがあるって情報はガセだったのね。
ここからホテルまでまだ4.5kmくらいあります。歩くのかと途方に暮れる皆。
駅まではタクシーが来てくれ、ホテルへ到着。もう24時過ぎです。明日から後半戦なのに起きれるかしら。


  会場からホテルに戻って、郵便局へ。郵便局から帰る途中にまた会場前を通ったらゴールと間違えられて歓声をおくられました。


  市街地で起伏は立体交差くらいですかね。

■8/25, Stage-14 (PBP終了後、サンカンタン市街-ホテル)
走行距離 15km
累積標高 131m

■ここまでの累積: 距離 2403km, 標高 19942m



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