ベルガモでお昼寝後はコモ湖へ。
パン数切れだけの朝食では昼を食べずに走りきれるはずも無く、100kmほどでハンガーノックになってしまいました。都市を外れると店はあまり無いのよね。
なんとか見つけて入ってみるとバーっぽい。
写真左側でクジ?を売っていて、これを買いに来ている客が殆どでした。
店にはツマミ程度のものしか並んでおらず、なんか食べ物無いの?腹減って死にますと聞くと、冷凍のパンならあるよと奥から登場。これで十分です。同じものをもう一個注文します。
店を出る時に買った1.5リットルコーラはやり過ぎでした。
ここまでボトルには水しか入れておらず(長期の旅行でしっかり洗えないためカビる)、余ったコーラをボトルに入れるという選択肢はありません。ムリヤリ飲みます。
青空が、なんて言っていた雲行きは前方から急に怪しくなりだします。
向こうの山々がなんだか神々しいです。CGみたい。
コモ湖湖畔。大丈夫、雨はまだ降らない。自転車の神が耐えてくれるはず。
もうだめだー、これは絶望的な感じ。
ここからホテルまでは400mほどの登り、ベルガモで昼寝なんてしてる場合じゃなかった。
雨は降り始め、辺りも暗くなってきました。高感度で撮影。
街灯一つ無い暗闇の中をホテルへ向かい登ります。
メインのハブダイナモの調子が悪く、光がチラチラします。中でリフレクターが割れているような感じ。仕方ないのでヘルメットライトのスイッチをオンにすると、点かない、ヘルメットライトが壊れてしまってます。
まあチカチカするライトで路面は見難くても対向車へのアピールにはなるし(車なんて走ってないけど)、雨も強くなってきた中パニアバッグを開けてブラケット壊れたライトを取り出すのも大変なのでこのまま行くか、と走ると、
狙ったようにパンク。
峠道で雨宿りできそうなところは無く、ヘルメットライトが故障でパニアバッグ開けて暗闇の中ライトを探したら中身がグショグショになっちゃう。唯一のライトは前輪のハブダイナモ。これでどうやって前輪のパンクを修理せよというのだ。
さとうさんはギッサロへの登りで神を見たとか言っていました。神はいない。
自転車の神は私に微笑んでいない。
雨の中、自転車を押してトボトボ登坂します。
いやトボトボしてる余裕は無かった、ホテルチェックインリミットが迫っているのだよ。ロードシューズでダッシュ。良くなっていたアキレス腱はまた痛くなるし。
3,4kmでホテルに着いたのが幸い。
それにホテルは登りのほぼピークにあって、ロードシューズで下るハメに会わなくてすみました。
ほっとしてチェックインすると、レセプションのおばちゃん、英語が全く通じない。あまりの通じなさに多分英語ができる他の人にヘルプを求めて電話をかけ始めましたが、不在で繋がらないよう。バッグからホテル予約をプリントした紙を出して名前を指差し、予約していることをアピールします。
身振り手振りで濡れた自転車は室内に置かせてもらえました。
問題なのは食事、チェックイン時間ギリギリでホテルのレストランはやってなさげ。
「レストラン開いてる?」なんて聞いても通じるはずも無く、「何か食べたい」「腹減った」「いーといーと」「ふーどふーど」と拙い英語と少ないボキャブラリーで必死にアピールしますがダメ。
お腹を指差した後にガツガツ物を食べているジェスチャーで通じたようです。PBPではヨッパライのイタリア人?にたけさんが「どうせ言葉わかんないんだから日本語で話しても同じ」と日本語で話しかけてたっけ。時計を指差して「やってるの?」と聞いてみます。なんだか会話になってる気がするぞ。
「部屋に荷物置いたら直ぐ戻ってくるから」と(もちろん日本語で)言って、濡れた服だけ着替えて直ぐ引き返し。
さっき自転車をとめた部屋に案内されます。
オバチャンがTV見ながら飯食ってた跡があります。
アイロン台や洗濯物が出てたりして生活感満載。
ありあわせの食事しか無理なのかなあと思ったら、メニューにあるものは作ってくれるみたいです。
ワインはメニューみればなんとなくわかりました。
「これが肉だ!」と肉部の直感で選んだメニュー。
確かに肉なのですが、少しこう…肉部の直感も当てにならんなという感じ。腹はパンで満たせばいいか。
パンをおかわりして、水が、水が欲しいんだけど「ウォーター」すら通じない。
ああアクア、イタリア語だとアクアというのね。オバチャンは手の平を前に出して上に向け、モシャモシャやり始めます。
なんだこれは?もしかして炭酸入りかどうかを聞いているのか?こちらもモシャモシャやり返して炭酸入りウォーター注文完了。楽しすぎます。
メニューの最後のほうからデザートっぽいものを注文して夕食終了。
言葉は通じないもののノリのいいオバチャンで楽しめました。神ですね。
小ぢんまりした部屋に戻ってオヤスミ。明日は晴れるといいな。
山岳コースは終了、今日から平地だからとダラダラ走っていたら結構時間がかかってしまいました。
ホテルまではそこそこ登り。最後パンクしてからが急斜面。
■ホテル:Albergo Il Nibbio
宿泊費 46ユーロ(朝食込み)
夕食 27ユーロ
通貨高のスイスを走った後だったため、この値段でも夕食がかなり安く感じます。
■9/05, Stage-25 マロンノ - ベルガモ - マグレーリオ
走行距離 152km
累積標高 1284m
■ここまでの累積: 距離 4221km, 標高 49333m
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