2013/12/10

PBP2011 Stage24_1:翌日の最低気温は2℃、逃げるしかないか

■9/4
  雨です。

  何度見直してみても雨です。気が滅入ります。

  昨晩食べずに寝てしまったぶん沢山補給しないと。

  PBPは晴れ時々サンダーストームだったし、スイスに入ってスステン峠を越えた日も雨でした。
ただスステン峠の時は登っている途中で雨は止んだので、これだけしっかり降ってる中の2300m超峠越えは今回の旅行で初となりそうです。
昔富士ヒルクラの下山で凍り付いたのを思い出します。ヤだヤだ。

  予定しているのはスイスから東へ走って峠を越えてイタリアに入った後に南へ、その後は西に走ってミラノ空港へと向かうルート。
  ってことは峠を避けて南西方向へ走ってイタリアへ入れば空港までの所要日数は1日以上浮くはず。これはもう一日ここで連泊して翌日に移動したほうがいいかも。部屋に戻って計画練り直し。

  地図を調べてみると南へ抜ける道も結局は2000m超峠を越えねばならないみたい。そういえばここはスイス、そう簡単には逃がしてくれないんだった。
  それに問題なのは天気、翌日も雨予報だし、なによりシルヴァプラーナの予想最低気温が2℃。まだ9月になったばかりで日本からは残暑厳しいなんて声が聞こえてくるのに2℃。雨だと気温も上がらないだろうし山頂付近では氷点下近いことも十分考えられます。それに耐えられる防寒装備は持ってきてないよ。こりゃ無理だな。

  行くしか無いと思うものの、昨日も雨の中走って食わずに寝ちゃった疲れ、もちろんここまでの疲れも重なってなかなか出発する気になれません。結局出発は10時過ぎ。

  そうそう、このホテルでは自転車はこんな物置に置かせて貰えました。
日本だとこういった客向けじゃないスペースって使わせてくれるところ少ないよね。融通効かせたこういうサービスのほうが素敵なんだけどね。

  なんと部屋でグダグダしてる間に雨があがっています。日頃の行いの賜物です。

  喜び勇んで出発しようとするとパンクしてました。日頃の行いか…

  昨日の修理が上手くいってなくてスローパンクしてたのかもしれません。
ホテル脇の駐車場で修理して出発。到着遅くなっちゃうな。

  越える予定の山は雲がかかっています。

  幹線道路ではなくて湖ほとりの道を。
もう速く走れる気もしないからダートでもタラタラで丁度いいや。

  サンモリッツも湖沿いで。

  シルヴァプラーナと比べてサンモリッツは大きいです。
あまり大きな都市よりは小ぢんまりしてるほうが好みだし、ホテルも良かったのでシルヴァプラーナを選択したのは間違いでなかったですが、次はサンモリッツにも泊まってみたいです。

  というかこの付近は標高1500mあたりがずっと続いていてどこに泊まっても楽しそう。

  Mediaと書かれた小屋に報道陣が沢山います。

  ヨットレースをやってるのね。

  何日かかけて行われていて、この日がちょうど最終日のようでした。

  人が多くて自転車漕げる状況じゃなく、押し歩き。

  サンモリッツ駅近く。

  駅に寄り道している時間はもうありません。

  これは電車じゃなくてレストランなのか。
電車の旅も楽しそうだなって、今回スイスの登山鉄道と共に走って思いました。

  あーでもやっぱり電車と一緒に自転車で峠を登るほうが楽しいか。

  雨が止んでいたのはここまで。ベルニナ峠に差し掛かった途端に降り始めます。

  雨でも晴れでも、泣いても笑っても、今回のツールドヨーロッパ最後の2000m超級峠です。
ちょうど10本目、そんなことを考えてたら雨でも楽しくなってきたぞー。



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