ブルベは速く走る必要は無い。
タイムを意識しだすと信号待ちや、その他の些細な遅くなる要因が鬱陶しく感じられ、それがイヤだったので最近速く走ることは避けていた。
だけどゆっくり時間をかけて観光しながらってのも向いていないと思う。区間ごとに制限時間が決められているため、1箇所で長時間観光したり食事したりできない。自分でコースを作ってソロでサイクリングした方が楽しい。
ブルベは速く走るのもゆっくり走るのも中途半端だ。どっちが偉いとか、○○すべきだ、なんてのは無くて、交通ルールを守ってマナー良く走りさえすればどんな風に楽しんでもいいんじゃないか。
速く走れるようになりたいと思っている。そんな人がピストだとかパニアバッグつけた自転車で、「空気抵抗がー」なんて言いながら走ってるのは言い訳な気がしてカッコ悪い。わざわざ劣る機材を使うのって好きでないし。(パニアバッグは圧倒的な積載能力が魅力なので、劣っているわけではないが)
今回のブルベは速く走ろう。カメラも持たず、写真も撮らない。言い訳できないように自転車はBMCで。ブルベ初デビュー。寒さには弱いため、サドルバッグに長袖インナーとレッグウォーマー、ライトやGPS用のスペア電池を入れる。持ち物はこれだけ。
最近のダイエットと強度を上げてきたトレーニングで抵抗力が落ちているのか、木曜に汗をかいたジャージをそのまま着ていたら一発で風邪を引いてしまった。DNSの可能性も出てきて、たけさんからの車でスタート地点まで同乗のお誘いを断る。
金曜は大人しくしていたが回復には至らない。とりあえずスタート地点まで走ってみて考えようと19日早朝に自宅を出発。
□自宅スタート 3:25
スタート地点までは100km強。都心部通過があるため20km/h程度を予定。千葉にはいって信号も減ってくると速度も上がり、7:30くらいに到着できそうな雰囲気になってきた。スタート地点にあまり早く着いてもすることがないのでコンビニで時間を潰す。喉が痛くてのど飴を舐めながら走らないとツライ。頭も重いが、風邪によって速度が落ちているということはなさそうだ。
□スタート地点到着 8:11
自宅からの距離 104km
スタート地点について皆に挨拶。風邪なんて走っていれば治ると言われてスタートすることに。そもそもここまで来ちゃったらやっぱり走らずに帰るなんて出来ない。車坂峠からの帰宅から考えるに、今の状態では400kmくらいが集中して走れる限界だろう。308km地点のPC5を過ぎたところで宿をとって一泊することも視野にいれ、宿泊先を何件か調べておいた。
「速く走る」といっても目的はトレーニングの為に低い強度でダラダラと走るのは避けたいという理由で、集中して走れなくなった状態でゴールを目指しても仕方が無い。タレて来た場合はあっさり宿泊する。目標はタイムというよりは強度を落とさない、ってこと。
スタートは9時から10分間隔で集団をわけてウェーブスタート。恐らくトップタイムでゴールする黒澤さんは(最初のウェーブでスタートすると以降誰にも会わないのでつまらない為か)こういう場合は後のスタートを選択する。私は今回ソロでとにかくタレずに走りたかったので9時の第一ウェーブから独走作戦。
□ブルベスタート 8:58
車検を受けてスタート。最初の信号で先に出発した2人の前に出るとその後は単独走となった。
スタート後暫くは平地だが結構な向かい風。細かな信号にことごとくひっかかる。いつもは何とも思わない信号待ちもタイムを気にし出すとイヤになる。そういう感覚を抱いてしまうのがイヤだ。
コースはしばらくして緩やかな登りであるもみじラインに入った。ここは千葉ブルベで何度か走っていたっけ。昔竹芝合宿に参加させて貰った時も走ったっけなあ。このくらいの登りなら集団で走るのも楽しそうだとソロの退屈さを嘆きながら踏んでいるとやがて斜面は急角度へ。コース全然予習してなくて行きも帰りもマザー牧場だと思ってたら違うのね。
黒澤さんと私は2割以上の体重差があり、平地では全く敵わなくても登りでは少しこちらに分があるように思う。序盤の向かい風平地区間ですぐに追いつかれるんじゃと想像したが、これなら暫くはリードを守れるかもしれない。一旦下って通過チェックを受け、また急坂の登りへ。
この峠、道路の状況がかなり悪く、隙間のあるグレーチングや段差が多く存在する。帰りは別コースであったが、ここをまた通ると勘違いしていて、路面状態をチェックしながら走る。なにせ(300km地点で宿泊しないとしたら)戻りは夜中。溝に前輪が嵌ってしまったら大事だ。
あまりの危険箇所の多さに個別に覚えることは難しく、とにかく帰りは溝を見たらジャンプしようと結論。
□PC1到着 11:46
区間距離 70km
所要時間 2:48
区間平均速度 25km/h
ここまでの平均速度はぴったり25km/h。
ブルベで速いタイムというのはゴールした時に休憩時間込みで25km/hを上回ってるかどうかが一つの基準で、今回の目標も(途中寝なかった場合は)16時間以内。PCでの所要時間を考えるとここまでは予定よりかなり遅い。
ただ出力的にはオーバーペースといえるほど出ていて、これで25km/h出ないのであればハードな区間だったんだと諦めもつく。
オニギリ2つとゼリー系飲料を2つ胃に流し込み、ボトルに水を補給。
休憩時間は8分弱。私にしてはかなり短いほうだ。
コンビニチェックの無人PCなのにスタッフの方が待機してくれている。2言3言話して出発。
□PC1出発 11:54
出発直後の立体交差してる道に迷う。GPSのトラックを間引きすぎているため、線だけだと道がよくわからない。ここから先も結構な斜度の登りが続く。途中でカメラを構えた人が。AJ千葉ジャージを着ていなかったけどスタッフの方か。千葉ブルベはスタッフが総動員していて本当に心のこもった運営な印象を受ける。
「登りはもう直ぐ終わりだから」と言われたが、案の定暫く続いた。自転車乗りの「登りはもう無い」ほどあてにならない言葉は無い。
しかしこのコース、千葉だから平坦だと勝手に想像していたが結構登りがある。下りの勢いで登りきれるような細かいアップダウンってわけでも無いため、コレなら黒澤さんに追いつかれずに先行できるのではないか。
後ろからの追い上げを逃げきる、そんな風に考えながら走っているとレースのようで面白い。
しかし風邪の症状はどんどん悪化していき、頭がフラフラ。変な汗が出てきて寒気がする。PC1でのど飴を買い忘れたこともあって喉も痛い。
PC2の手前20kmからは下り&平坦になり、ここが平均速度を稼げるポイントであったのにフラフラと失速。横風~やや向かい風の影響もあって速度が全然出なくなった。
□PC2到着 14:09
区間距離 54km
所要時間 2:15
区間平均速度 24km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 24.08km/h
遅い。25km/hペースからは12分ほど遅れている。なにより風邪で頭がフラフラして辛い。
今回は練習の為に速く走るのが目的で、それが出来ないのなら走る意味が無い。ここでリタイアも考える。
このPCにもスタッフの方が待機してくれていて、「リタイアするかもー」と暫く話す。
しかし先頭で走っていて誰も知らないうちにいきなりリタイアってのも変な話だ。せめて後続に追いつかれるまではこのまま走ろうと思う。
持ってきた風邪薬、鼻炎薬、解熱鎮痛剤を飲む。これで頭痛が治まってくれればいいが。
風邪薬で眠気が出るとイヤなのでカフェイン錠剤を飲んでドーピング。眠くは無いし、胃の状態を考えると本当は飲みたく無い。
いつでもどこでも食べれるのだけが売りな私も、喉の痛みもあってか食欲が沸かない。これはかなりよろしくない。補給はオニギリとサンドイッチ、それからゼリー飲料。カロリーの多い朝バナナを手にしたはずだが、コンビニ外で袋から取り出したらアミノ酸なんとかゼリーだった。相当ボケてるのか。コイツは100kcalしか無い。今必要なのはアミノ酸じゃなくてカロリーなのに。
□PC2出発 14:23
スタッフと話しながらダラダラしていたら14分も経っていた。速く走るブルベにしてはこの休憩時間は長い。
ここでもう後続に追いつかれて諦めてしまおうかという気持ちもあった。15分近く経っても誰かが到着することは無く、渋々出発。
この休憩で黒澤さんが来ると思ったのにまだ先行している。9:30スタートだったんだろうか、時間を聞いておけばよかった。
ヒマなので、黒澤さんのここまでの速度をシミュレートしながら走る。PC1までは単独走だったんだろうか?激坂区間に入ってしまえば意味を成さないが、そこまでの平地で数人のトレインが組まれていたら多少なりとも速度を稼げたはずだ。とはいえ登りで速度は落ち、この区間で25km/h以上を出すのはかなり難しい。PC1-PC2は最後の平坦で速度を戻し、PC2到着時点で25km/h丁度くらいが恐らく黒澤さんのペースだろう。
となるとPC2到着は14:27くらいか。そんな風に勝手に人の速度を計算する。
PC2から先は海岸線を北東方向に移動。平坦で、風は南南東から吹いていることもあり、一気に速度は上がった。
薬が効いていたのか頭もスッキリしてくる。これなら最後まで走れそうだ。
追いつかれたらリタイア、では無くて、追いつかれたらPC5で睡眠、ということにしようか。
ここからPC5まで先行できれば、その後はアップダウン区間となるためそのまま逃げ切れる可能性が高い。そういう何かの目標があると集中できるため眠気にも襲われずに最後まで走れるだろう。
しかしさっきから本当に脚が回る。
PC2から既に50km、ここまで1時間半かかっていない。平均速度も一気に25km/h以上に回復した。追い風の力は偉大だ。
そういえばコースは海岸線を走った後に一旦内陸に向かい、ぐるっと右回りでまたPC2に戻ってくるというものだったはず。
そろそろ海岸線から離れるポイントがあっても良さそうなものだが、とGPSの地図を広域に。左折ポイントは見えない。どんどん広域にしていくと、進行方向先にPC4の表示。あれ?周回部分を逆周りしてしまったらしい。左折ポイントからは20kmも通り過ぎていた。頭全然回ってないじゃないか!
2,3kmのミスコースはとても悔しい。が、ミスコースもここまできたらなんだか清々しく、快感を覚えるほどだった。
もう先頭ゴールは無くなったが、風邪&ミスコースで逆境ポイントが溜まって逆境スイッチオン。猛チャージで向かい風を引き返す。ミスコース距離は39.8km。ここまで150kmでこれだけのロスは痛い。ただ25km/h平均を上回っていたので、40km余分に走っても貯金はまだ2時間20分ある。速く走っていてよかった、普段のゆっくりペースだったらここでタイムアウト、もしくは精神的に切れてしまったと思う。
このミスコースからの戻り部分をちょうど車でPC4に向かうスタッフが目撃していたようで「一人物凄い速い人がいてもうPC4通過してる」とスタッフ間に緊張?が走り、あわててPC5へ上保さんが配置されたらしい。ごめんなさい、でも流石にどんな速い人でもこの時間にPC4通過は有り得ないんじゃないか。
□PC3到着 18:08
区間距離 70.5km
所要時間 3:45
区間平均速度 18.8km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 21.03km/h
走行距離は110.3kmで、これを基にした区間速度は29.41km。(他にも2箇所ほどミスコースしていて実際はもうちょっと速い)
ミスコースにより先頭ゴールという一つの目標が失われた。
休憩時間を削ってタイムを稼ぐ気は無くなり、twitterで皆の状態を追ったりしながらゆっくりと休憩。
□PC3出発 18:31
先頭ゴールというのは速く走った結果生まれる副次的なもので、本来の目的はトレーニングの為に高強度で走ること。PCでの休憩は長めになったが、走行区間は集中して。
日は落ちて暗くなってきた。走っていれば寒さを感じることは無いが、止まると風が冷たい。PC3から暫くの間はウインドブレーカーを着たまま走る。
□PC4到着 20:25
区間距離 48km
所要時間 1:54
区間平均速度 25.26km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 21.24km/h
集中して走る、とはいってもこの区間の平均速度は25km/hを少し上回った程度。向かい風とはいえかなり落ちてきている。
PCには宇井さんら数人が居た。どうやら今回黒澤さんは調子が悪かったようで、PC2までの間に抜いたよーと言っていた。その後PC2からの追い風区間でスイッチが入ったらしくあっという間に先に行ってしまったらしい。
□PC4出発 20:48
ペースダウンしてやる気も無くなってきて、ダラダラと走っていたら後ろから宇井さんに追いつかれた。
凄い勢いで前を引いてくれて復活。そうだ今回の目的は最後まで切れずに速くだから、タイムがどうのじゃなくてタレるわけにはいかないんだった。
夜間、車通りの全然無い道を宇井さんと話しながら走る。PC5近くには健康ランドがあるらしい。予定より遅い到着になってしまって、これでは民宿のチェックインに間に合わないから、今回はその健康ランドに泊まろうか。
そのうちに彼は眠気がきたようで「マイペースで行くから先に行ってくれ」と言う。こちらもいつ眠くなるかわからない状態で「切れることは許されない」と暫く一緒に走る。が、出力を落としたくなかったため、見捨ててPC5へ。
□PC5到着 23:23
区間距離 66km
所要時間 2:35
区間平均速度 25.55km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 21.45km/h
予定ではこのPCに21時に到着するつもりだった。ミスコース以降はPCでの休憩時間が伸びているとはいえ、これを削ったとしてもミスコースしなかった場合21時に着けたかどうかは微妙なところだ。
PCにはスタッフとして上保さんがいた。今回の千葉ブルベ、全てのPCにスタッフがいる。凄い。
上保さんから、黒澤さんはPC2までの毛虫区間で気分が悪くなって失速したこと、先頭に私が居ると思って追っていてけどミスコースで入れ替わっていたのをここで知ったこと、モチベーションも無くなったようで1時間近くコンビニでだらだらしていて今出発したとこ、との情報を聞く。直ぐ追えば間に合うかもよ、と言われたもののもうここで寝る気は満々。
路面状態の良くない峠を夜間に越えるのも危険だし、予想どおり450kmほど走ったこの時点でペースは落ちてきているので、ここでしっかり休憩して明日明るくなってから走ったほうがトレーニングとして効果は期待できる。気温も落ちてきており、風呂で汗を流して温まりたい。到着した宇井さんはこのコンビニ前で少し仮眠をとるらしい。
健康ランドまでは4kmほど来た道を戻る。到着は24時頃。
風呂に入ってやや痛みを感じ始めたアキレス腱をアイシング。さっきのコンビニでパスタ大盛りを食べたが、今日の摂取カロリーは明らかに足りていないため、店内でラーメン大盛りも食べる。食欲は出てきたようだ。
眠りについたのは1時少し前。ギリギリまで寝るために目覚ましは5時20分にセット。が5時前に目が覚め、朝風呂に入ってから出発することにする。裸でロッカールームをうろついていたらLEGONジャージの人が。私のほかにもこの健康ランドに寄った人が居たのか。「おはようございます」と挨拶。
いや、向こうはジャージを着てるからブルベ参加者ってわかったけど、こっちは全裸だからなんだかわかんないよな、と引き返して「ジャージ着てないと参加者かどうかってわかんないですよね」とフォロー。全裸で。
このLEGONの方はオダックス埼玉準スタッフ?の川合さんと一緒に走っていたようで、彼の姿もあった。3人で健康ランドを出てPC5へ。彼らはまだPC5には寄っていないという。
□健康ランド出発 5:14
6時間ぶりのPC5、そこにはまだ上保さんの姿があった。
確か夜中はAJ千葉ジャージだったのが、今は私服。寒かったから着替えたのだろうか。
健康ランドを出る時に前輪の空気がかなり抜けていることに気づいた。レース仕様のBMCはラテックスチューブを使っているとはいえ、手で触って空気不足がわかるこの減り方はいつもと違う。スローパンクかもと不安を感じつつも、PCで上保さんにフロアポンプを借りた。もちろん携帯ポンプは持っているがフロアポンプの方が楽だから。
これで全員が通過したと車でゴールに向かう上保さん。お疲れ様。
□PC5出発(2回目) 5:41
PC前で食事している川合さんとLEGONの方に先に行くと告げ、PC5を出発。横断歩道を渡って道の反対に出た瞬間に前輪からプシュー。パンクかよ、なんてタイミングの悪さ、これが上保さんが立ち去る前だったら・・・
コンビニに戻るのも面倒でパンク修理。タイヤになにか刺さっていたようで、それが原因で微小な穴が開きスローパンク状態だったようだ。その穴が広がって空気が一気に抜けた。
PCから出た川合さん達が、先に出たはずなのに交差点のすぐ向こうで止まっている私を見て笑っている。なんだか今回のブルベはトラブルも楽しい。「パンクしちゃったよー」って笑いながら手を振り、修理続行。
□パンク修理後出発 6:07
ゆっくり修理してたら貯金はマイナス30分になってしまった。次のPCまでは75kmで十分取り返せるはずだが、どうにも速度が上がらない。しっかり走るために宿泊して2日に分けたのにコレじゃダメだ。
20kmほどダラダラ走ってしまい、アップダウンが激しくなってきたあたりでようやく復活。三石の峠をガシガシ登るが2人の姿は見えない。この辺りで追いつきそうなものなんだけど、しっかり休んだだけあって彼らの速度も落ちてないな。
そういえば往路ではこの地点は先頭だったんだ。それが今は最後尾。あいかわらず無茶苦茶な走りだ。
そのまま有料道路の房総スカイラインへ。ここでようやく反射ベストの姿が前に。2人では無くて別の参加者だった。
さらにもう一人を追い抜いて、マザー牧場の登りに差し掛かったところで2人の姿発見。
「ようやく追いついたー」と川合さんの後ろにつくと、出力は240~250Wくらい。かなりイイペースだ。「速いねー」と言いながら、若いものにオヤジパワーを見せ付けてやろうと300Wくらいまで出力を上げて抜き去り。暫くついてきたが「くそー」みたいなうめき声が聞こえた後にいなくなった。イヒヒ。
健康ランドで寝た我々は相当遅れた最後尾だと思っていたが、このマザー牧場あたりでは10人ほど参加者に会った。
自分がつけるペースであれば、川合さんはきちんと後ろについてくる。性格的にも実は負けず嫌いっぽくて、こういう人はブルベじゃなくてレースに向いてるのになーと思う。まだ若いし。
引き返して連結させ、前に他の参加者を見かけるたびに「いたぞ、抜けー」と2人で加速。集団で走っている場合は下りでも先頭は踏まないと後続はブレーキをかけることになってしまうため、マザー牧場下りも斜度が緩くなる度にダンシングで踏み倒す。下りでこんなに踏んだブルベなんて初めてじゃなかろうか。
□PC6到着 9:40
区間距離 75km
所要時間 3:33
区間平均速度 21.13km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 15.54km/h
他人と一緒でかなり集中して走れた。楽しかった、と最後のPC。
はしゃぐ我々2人とは対照的に、コンビニの壁にもたれかかってぐったりした参加者たち。恐らくここまでろくに寝ていないのだろう。今にも口から魂が抜けていきそうな彼らを見ると気の毒になってくる。もちろん私もそういう時は多くある。
暑くなってきたのでアイスを食べ、最終区間へ。ここからは20km弱。もう登りも無い。
□PC6出発 10:04
川合さんの前を引き、速度を落とさず市街地へ。
ゴール前は信号ダッシュ。最後まで楽しく走れた。
□ゴール到着 10:49 (リザルトでは10:52)
区間距離 19.3km
所要時間 0:45
区間平均速度 25.73km/h
ここまでの平均速度(コース距離/所要時間) 15.06km/h
速く走るという目標を立てたものの、ゴール時間は25時間52分とちっとも速くは無い。
600kmを集中して走るというのはまだちょっと無理かなという感じはしていて、この結果は妥当なところ。
2,3タレた部分はあったが、最後まで集中して走れて自分では満足している。出力的に及第点なんじゃないだろうか。
もしミスコースせずにPC5に辿り着いていたら、宿泊せずにそのままゴールに向かったんだろうか?
その場合タイムはどのくらいだったんだろう。今回の400kmブルベの走行距離は450km。走行時間は17時間16分。健康ランド往復や、2日目の序盤などまったり走った部分もあるが、そういった部分を差し引いても16時間ゴールは難しかったように思う。
ゴールでは黒澤さんがいつものように皆の帰りを待っていて、途中まで車に乗せてもらうことにした。
マザー牧場からゴールまでの区間が思ってたより高負荷で走れて、今日はもうこれ以上乗る必要は無いかなと感じたからだ。あとは長距離走ってもダラダラと時間を浪費して疲労を溜めるだけになってしまう。ここから自宅までのコースは面白くも無いし。
黒澤カーに乗せて貰うのは数年前のもてぎエンデューロ以来。車の中でいろいろと聞く。
黒澤さんは600kmでもいつもさらっと走ってしまう印象があるが、600kmを一気に走ろうと思ったら2日前からしっかり寝て体調を整えておかないといけないと言っていた。前日寝るだけじゃダメだと。意外と人間ぽくて安心する。
江戸川区まで65kmほど乗せてもらい、そこからは走って自宅まで。
ゴールの安堵からか、薬が切れたからか、家に着く頃にはクシャミ連発になっていて自走で帰ってたらツラかっただろうなと思う。しかし今回のブルベは本当に楽しかった。写真や食事以外、走ることが楽しかったブルベなんて久々だ。
千葉東側のループしている部分は右周りが正解なのに、追い風で調子に乗って銚子へ向かってしまった。出発前にたけさん達と間違えないように話していたところなのに。
大きな峠は無いが、短いアップダウンはかなりの急斜面で脚を削られ、下りの速度も稼げない。
断面図で受ける印象よりは時間のかかるコースだと思う。
全PCにスタッフ配置という大変な運営を行っていた千葉スタッフには本当に感謝します。
それから道中勝手にライバル視させてもらった黒澤さん、車もあわせてありがとう。そのうちに一緒に走れるくらいに速くなります。
■5/19,20
走行距離 590km
累積標高 5066m
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