2012/05/16

車坂峠ヒルクライム2012

  5/13
今日は(一応)メインイベントである車坂峠ヒルクライム。
距離12kmで標高差は1000m、平均斜度は8%を超える。

  日本のラルプデュエズなんて名乗ってるらしいけど、流石にラルプデュエズに失礼すぎやしないか。
頂上の町、片側に開けた斜面、幅の広い道、そんなラルプデュエズとは比べ物にならないが、斜度が一様で激坂部分が無いというのは素晴らしく、今まで参加したことのあるヒルクライムの中で最も好きなコースだ。(運営もトップだがコレは次回の日記で)

  昨晩食べすぎで食欲が無かったため、朝は食べずにスタート地点へ。
以前は1kmほど先のエンジョイの部スタート地点で荷物預けや開会式をやっていた記憶があるが、今年はロードレーサーの部のスタート地点でも下山荷物を預かってくれた。勝負に絡めるとは思えず、GPSはつけたまま走ることにする。
開会式はエンジョイスタートでやったのかな。既にロードの部に皆ならんでいるので見には行かなかった。

  ロードの部は年代別で若いカテゴリー順に整列。
係員が「前年よりスタート位置前になってない?」「参加者が増えたから同じ位置だと後ろが交差点をはみ出ちゃって」なんて話している。なんじゃそりゃ。発展中のヒルクラだけにそんなこともあるのね。

  30代のカテゴリーは参加者200名ほど。前日受付でエントリーリストを貰ったが、ヤル気が全く無いので見ていない。知った顔を捜すも全然居ない。これはこれで珍しいな。
  先頭集団についていけるとも思えなかったので中盤の6,70番手くらいに整列する。ここからマイペースで走ればいいや。天気は気持ちよく晴れていて日差しは強くなりそう。気温はまだ低く、風が少しでもあたると冷える。今朝は氷点下2℃、昨日頂上付近では雪も舞ったらしい。


  寒さでガタガタ震えているうちに時間が来て、いよいよレーススタート。

  スタート直後は皆速い。人の合間を縫って前方に移動しようとしたが、350Wくらいにまで上げたところで脚に痛みが走る。
  鈴木家で「ムゲー」と呼んでいるアレだ。疲労が蓄積されていると痛みというよりは「ムゲー」としか表現できないような感覚で、筋肉が全く動いてくれなくなる。V字バランス等で長時間腹筋に負荷をかけたときの感じに近い。

  ムゲーは普段500Wでも出てくることは無いが、筋肉の疲れ具合によって出現する出力がどんどん下がってくる。東北1700の最終日には250Wでもムゲーっていた。今日は300W超が危険ラインなのか。

  そこはまだ1時間持続可能な出力より高い域の話で、マイペース一定出力で走るぶんにはあまり関係はない。特にこの車坂は斜度が一定なため定出力で走りやすい。
それにこの疲労で脚が動かない中でのヒルクライムというのは慣れていて

1)普通に漕ぐ
2)ダンシング
3)後ろ乗りで脚を前に蹴りだすようにペダリング

  それぞれの乗り方でメインで使う筋肉が変わるので、これをうまい具合に使い分けて筋肉を休ませればなんとかなる。
  痛むのは大腿前側の筋肉で、3)の漕ぎ方をすると裏側の筋肉を重点的に使えるため、ヒルクラ中はこれで登ることが多い。

  ペダルを前に蹴りだして裏モモの筋肉に力を入れると尻の辺りに痛みが走った。今日はここの筋肉もダメなのかよ。出力は150W以下にまで失速。追いつくどころか見る見るうちに遠ざかっていく先頭。少し脚を休めた後はダンシングして復活。


  いくらダメダメとはいえ、6,70番手からスタートというのは遅すぎたか?先頭近くなら近くで、序盤のペースについていけずにやはり失速していただろうから結果は同じか。
  いつも苦しいのは開始20分間。これが過ぎれば楽になるし、脚の痛みも減るかもしれない。もう諦めてダラダラペースにしちゃえとの誘いを、20分だけ頑張ろうと断ち切る。

  開始25分が過ぎ、ようやく脚の痛みが弱まってきた。
もともと後半に強い(短時間の出力が低い)タイプであるし、序盤の失速もあって追いついた同カテゴリの選手よりは速く走れている感じ。抜き去るとしばらく後ろについてくるがそのうち居なくなる。車坂の斜度じゃ協力体制でまわすのもそんなに意味が無いからいっか。

  目の前に中間地点の看板が現れ、スタートからの経過時間を確認すると26分5秒。
あれ?どんなに遅くても50分はかからないと思ってたのに、これは52分ペース?ここでまた挫けそうになる。

  同カテゴリは前に何人いるんだろうか?スタートから30人くらいは抜いているがこのペースでは先頭からは離されているはず。人数を数えておいて、抜くたびにカウントしたら暇つぶしになってよかったかもしれない。それよりも中間地点で26分だと、そろそろ5分後スタートの40代、牛丸さんあたりが追いついてきそうだ。

  中間地点を過ぎてもタレることは無く走れたが、42分頃から脚の痛みがまた強くなり出して速度が低下。
今日はGPSつきだから先のコースがわかって楽しい。ゴールまで残り3つのカーブを残すところで、後ろから自転車の気配がした。40代の牛丸さんだ。既に開始から48分、もっと早く抜かれると思っていたが調子がイマイチなのだろうか?

  すぐ後ろにもう一人走っていて、ゴール前で牛丸さんをかわしてスプリントしていた。
私も一応ダンシングするが、脚も痛くて形だけ。2人の勝負の行く末を見守る形になってゴール。タイムは49分40秒くらいか。下山後確認したクラス順位は18位と全く冴えないものだった。


  タイムが予想より悪かったことより、ゴールした後、息が全く上がっていない自分にガッカリ。
今回は脚がボトルネックだったから仕方ないのかもしれない。脚の状態がよければあと1分くらいは速く走れただろうか?

  よく考えてみると、今日のBMCはいつものCR1より2kg重い。車坂は斜度がキツいため重量が占める割合が大きく、今回の出力で2kg減だと1分10秒ほど速く走れる計算になる。体重も東北前からベスト+2kgくらいになっていて絞れていないため、(体重落として出力落ちないという皮算用すると)調子を整えれば47分くらいにはなるのではないか。脚の痛みが無くて46分は皮算用すぎか。

  ま、八ヶ岳よりも上がってるから気落ちすることは無い。
ヒルクラ年代別で入賞しだしてきた2008年くらいのレベルには戻っていそうな感じはする。ただ今では周りのレベルアップが激しくて、これじゃ全然入賞ラインに届かない。

  まずは4.6w/kgまで戻して、これでなんとか大会によっては入賞できるかなくらい。優勝するには最低5w/kgは必要で、周りを見ていてもこの辺りには壁があるように思う。果たして自分がそこに辿り着ける人なのか(辿り着けるだけの練習ができるのか)はわからないけど、目標が持てるのはいいことだ。

  ヒルクラに出るたびにやる気が戻ってくる感じがする。
今年は1本/月までと決められていて、次は富士。あと3週間じゃたいして伸びそうもないか。ま、頑張ろう。



  走っている最中にパワーメーターでペーシングすることは無くても最後まで一定出力なことが多い。短時間の練習を全然せずに長距離をダラダラ走り続けているからで、この辺りが同レベルの人の中では後半に強い理由だろう。

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