2012/05/08

東北1700_1: 暑い。脱水。脚痛い。

  4/29。
いよいよ東北1700がスタートです。前週の埼玉ブルベで気分が悪くなってDNFだったこともあり、ここ1週間は全く乗らずに休養としていました。食べ続けて体重も1.5kg増。ロングライドの準備はバッチリ?

  初日600kmのスタートは6時。
家からスタート地点までは45kmほどなので朝3時半に家を出ます。
  電車で秋田まで来て3日目から合流予定の妻と「寒いかなあ?」「朝だし寒いんじゃない?」なんて会話。
それに昨日何故か米沢に向かっていたさとうさんのツイートでは「米沢八度、寒い」だとか雪の中の自転車の写真だとかがあげられていて、天気予報で気温は高そうでも寒がりにはキツいのかもしれません。防寒着は沢山持って、長袖ジャージ&タイツで出発。


  朝5時。陽が昇ってきました。
暑いです。ここまででもう汗だく。

  前日交換したクランクの調子は良くて、フロントの変速がスパスパ決まって気持ちいいです。
今まであまり気になっていませんでしたが磨耗のせいか変速性能は相当落ちていた模様。
脚の調子も悪くない感じ。


  スタート地点に着きました。朝焼けに並ぶ参加者たち。

  出走しないのに応援に来てる人も結構いて、誰が走るのかよくわかりません。
「あれ?参加しないんじゃなかったっけ?」「応援に来ただけ」って。


  皆そんなに厚着じゃないですね。
流石にウインドブレーク長袖は暑過ぎだよなと半袖に着替え。タイツも脱いで短パンに。


  PBPぶりの人も何人か。


  5時半を過ぎると参加者も増えてきました。


  ブリーフィング開始。


  サドルバッグ下にはビーチサンダル。


  以前PBPにつけていったどーもくんはスイスで逃亡し、こいつは2代目です。逃げるなよ。

  6時になり、いよいよスタート。
ブルベはスタート直後の集団密集状態がイヤなのです。このブルベに参加するような人は皆ベテランなのでそんなことは無いとは思いますが、車の邪魔にならないようにと途中で切ってもまた繋がっちゃったりして。

  そのためスタートは早く行くか、遅く行くかの2択。


  今日は調子も良さそうだし、先頭に飛び出してみましょっと。
暫く走ると先頭集団は6人になってました。このくらいの人数だと丁度いいな。
ここからはひたすら走るだけなので写真はありません。

  何度も何度も書いていますが、パニアバッグの最大の問題は空気抵抗。
両側つけると35km/hを持続するのがキツいくらいになってしまいます。今回は片側なのでそれほどでもありませんが、それでも前を引くのは結構大変です。
  少しでも空気抵抗を減らすために前に出た時はライトをガシっと掴んで脇を閉める似非TTポジションで走ります。

  スタートからPC1までは停車時間込みで30km/h近いハイペース。
走行中は35km/hを上回っていて、先頭に出ると240Wくらい。これだと1時間ほどしか続けられないペースですが、後ろに下がってドラフティングすると150Wくらいに低下。6人で回してることもあって長く休めるのであまり疲れは感じません。

  それに私が前を引くと速度が落ちて物足りないのか富永さんあたりが直ぐに交代してくれてかなり楽ちん。加藤さん、富永さんは体格が大きいのでドラフティングの効果も大きくて本当に頼りになります。

  初日の600kmしか走らない上保さんが「6時の新幹線をとってある」と言い出しました。
36時間後の30日18時のことだったんですが、この人なら24時間後の電車を予約しかねません。
「上保さん、急いで急いで、6時に間に合わなくなっちゃうよ」なんてこの時はまだ元気あったのですが…

  直前のポジション変更でハンドルの固定が甘かったようで、途中の段差でハンドルが回ってしまいます。
信号待ちで閉めなおし。調整が終わった頃には集団は先に行ってしまいました。
信号に数度引っかかってしまったこともあり追いつくのにかなりの時間を要します。脚が痛くなりだしたぞ。

  この辺りで田代さんが切れて集団は5人となり、PC1到着。
普段30分以上休憩する私にとってもう考えられない速度で準備を終えると、落合さんは既に出発しようとしています。まだ5分も経っていないのに「皆さん休憩ゆっくりですね」だって。
  PBPでも好タイムだった近畿の落合さんというのはこの方だったのね。休憩が超短いと有名です。(もちろん走るのも速いんですが)

  私は落合さんと出発したものの、もう既に太腿が痛くて脚まわらない状態。わずか1/17走っただけで売切れてしまっています。
  ツールド八ヶ岳の感じからするともう少し走れると思ってたんだけどなー。自転車に乗り始めた頃はすぐに筋肉が痛くなってしまってましが、今もそんな状態。最近太腿の筋肉は目に見えて落ちてるし、短時間のローラー練だけじゃ長距離走るのはダメなのかもしれません。

  さっきまでは5人で回したから走れたものの、ここから先2人で高速に走り続けるのは無理です。
落合さんに無理なので切れますと告げると、残念そうな顔をしてピューっと先に行ってしまいました。

  上保さんが追いついてきて「さっきは速かったね、もう全然速度出ないよ」なんて言いながらガンガン走って行ってしまいます。「上保さん、後ろについてもさっきよりずっと出力出てるんですけど。速いです。」「そう?さっきは35km/hだったのに今30km/hしか出ないし」って、ここ向かい風で上り坂なんですが。はい、上保さんも見送り。


  カメラバッグで背中が覆われてしまっているために、熱がうまく発散できてなくてそれがパフォーマンス低下に繋がっている気もします。PBP前に試した時もそれが問題になると思われたので、PBPでは肩に背負うのではなくてヒップバッグを使いました。今回は東北で暑くないから大丈夫だと思っていたのだけれど、この気温だと背中を塞いで(速く)走るのは厳しいです。
カメラバッグを背中から外し、パニアバッグにしまったらだいぶ楽になりました。

  その後は加藤さんと富永さんも追いついてきてくっついたり離れたり。
PC2までは残り10kmちょっとでボトルの水が完全に空になります。あと少しだからこのまま行こうと走り続けたら脱水が原因か脚が攣りまくり。PC2に着いたときはもうヘロヘロになっていました。


  PC2では富永さん加藤さんと共に後続が来るまで30分ほど休憩。
ツバメが舞っています。


  コンビニの入り口に巣が作られてました。


  参加者が続々と到着します。まだ皆さん元気そうです。

  ここで一人加わって集団が4人になって出発。
しかし攣りまくった脚はますます動かなくなっていて、あっという間に千切れます。

  あれ?前からさとうさんが走ってきました。何してんの?
「寒い、寒い」と散々トラップの呟きをしておいて自分は半袖です。酷い。今日暑いのはさとうさんのせい。

  攣った脚から回復するのに1時間以上、その後は少し回復しますが、20kmほど調子よく走るとまた失速。下りで脚を冷やしたら痛みが強くなって全く動かなくなってしまって道端で休憩。
ダラダラと休みながらPC3到着。


  PC3コンビニ向かいのビニールハウス。
ブルベ園?


  寒いと聞いていたから長タイツで着たという参加者の脚は塩まみれ。
これはもうさとうさんに怒ってもいいと思います。「疲れたー眠いー」と言ってたのは脱水の疲労なんじゃないのな。

  この日福島では30℃を超える気温となったようです。
途中標高600mほどの峠で温度計は27℃と表示されていました。

  PC3からは陽も暮れ始め、標高差400mちょっとの大峠を越えて米沢に向かいます。


  防寒具を持ちすぎていてパニアバッグが一杯なので、カメラを入れると口が閉まらなくなります。見た目バランス悪し。(走っている時は左右バランスの悪さは気になりません)

  大峠の下りの温度計は8℃。さとうさん情報は嘘じゃなかったんだ。
日中との気温差は20℃。私は服沢山持って走ってるから問題ないけど軽装の人はキツそうだなあ。


■4/29
走行距離: 386km
累積標高: 3086m



2 件のコメント:

  1. PC1までは速かったですねー。先頭と後ろで走っている時の出力の差(240W / 150W)は興味深いです。やっぱり数字で見るとそんなに違うのかと。確かに後ろにいる間は楽チンで、ニコニコしながら走ってた気がします。帰りの400では延々と一人苦しんでいた広域農道が、往路ではあっという間に終わりましたし。普段は一人で走るのがほとんどなのですが、仲間とパックで走るのも楽しいですね。

    >それに私が前を引くと速度が落ちて物足りないのか富永さんあたりが直ぐに交代してくれてかなり楽ちん。
    この時は zucchaさんがハンドルのトラブルで遅れて、追いついた直後だったので少し休んで頂かなくてはと早めに交代してたのでした。あのスピードで回していたので、一度切れると多分追いつくのは難しいだろうと思っていたのに、しばらくして追いついて来られた時にはホントに驚きましたw。

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  2. >eijitomさん
    序盤だけでなく途中何度か引いてくれて(勝手についただけですが)ありがとうございます。とても走りやすかったです。あとルートラボのGPSデータもeijitomさんの使ってます。

    私もブルベの時は調子悪くてとにかく前に進みたい時以外は一人で走ることが多いんですが、あのくらいの速度だと集団で走るのも気持ちいいですね。ダラダラと走ってるわけじゃないので男の尻ばかり見てて退屈だなあとはなりませんし。

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