2012/05/10

東北1700_3: のんびりか男のケツか

  夜が明けて4/30。
加藤さんはちょっと寄り道する用事があるということでビューっと先に行ってしまいました。
とてもついていけずにダラダラ一人旅。

  それに寝れば回復するだろうと思っていた足の状態が全くダメです。
攣った太腿は大丈夫ですが、膝裏とアキレス腱に痛みがでてきてしまいました。
サドルが少し高かったのかなと調整。まさか300kmちょっとでアキレス腱炎になるだなんて。


  桜の写真を撮っている池田さんに遭遇。
「時間ってあんまり余裕ないですよねえ?」聞けば昨日は殆ど寝てないといいます。それはキツイなー。
「次のPCまでは凄い距離あるから十分取り返せるんじゃないでしょうか」
時間無いと言いながら止まって写真撮ってる池田さん。あいかわらずのマイペース。


  天満神社に向けてかかる橋。

  昨日は全然写真を撮りませんでした。
米沢に向かう大峠の前、夜間道の駅で綺麗にライトアップされた桜を見た時も「帰りも同じ道を通るから帰りに撮ればいいや」って。

  PBPの時もそう思って帰りは無かったわけだし、今回もアキレス腱炎でリタイアの可能性が出てきています。やっぱり風景は一期一会。序盤の列車で走ってた時はいいんですがその後はもっと撮ればよかったかな。


  これは天神森神社。高台の桜が綺麗。


  羽山公園では車から降りて写真を撮ってる人がいて、「見事ですねー」なんて話してました。


  大滝不動尊のちょっとした坂を越えると水芭蕉生息地の看板が。
むすび丸のノボリということはここは宮城なのね。今何県を走ってるのかって全く気にしていません。宮城を走った区間はほんの少しだけでした。


  水芭蕉の間を木の遊歩道が1,2km続いています。
クリート付シューズで滑って大惨事が予測されこの先は進めず。ビーサン持参だったか?


  金山峠へ向かう途中。
「大丈夫ですかー」と声をかけたら「朝ごはん中」ですって。
優雅なのか貧相なのかわからない朝ごはん。


  足の痛みが強くなってきたので休憩。


  今回は万が一に備えて海外通販で買ったアキレス腱炎用のサポーターを持ってきています。
これは購入直後の痛くないときに装着したら痛くなったという危険なシロモノですが、痛い時に使ったら痛みがかなり減りました。強く締めすぎると痛くなるので微妙な締め付け具合が重要なのかも。

  最近気分が悪いだとか、寒いだとか、ちょっとでも思い通りに走れないとすぐリタイアしていました。
もうちょっとキツくても最後まで走れよということで、この東北1700は完走するがテーマだったのですが、アキレス腱炎ではもうどうしようも無いかもしれません。痛くても我慢すれば走れはしますけど、また半年乗れなくなるのを考えると酷くなったらさっさと諦めたほうがいいように思えます。

  次の200km2本は妻と合流することだし無理してでも走るとして、その後はリタイアかな。
帰宅したらこのBlogの鈴木家の上に小さく「リタイアのプロ」って書こう。


  ヤサグレて通過チェックではノンアルコールビールを飲みます。
ノンアルコールビールが世の中に出た時は「ビールなんてアルコール欲しいときに飲むものでしょ?運転で飲めないなら我慢すればいいじゃん。そうまでして飲みたいオッサンがよくわからん」なんて思ってました。今ではすっかりそのオッサンです。


  この区間での挽回を見越して米沢で貯金マイナスまで休んでいた人も多いようで、後ろから結構人が来ます。埼玉スタッフ集団も後ろから。足の痛みで思うように速度が出ないため、ここからはこの集団につかせて貰うことにしました。

  もう完全に飽きてきて「つまらんーあきたー」とボヤキながら皆の後ろを走ります。そのうち「つまらんなら走るなよ」と怒られそうです。スタッフ浅野さんは小柄な方で、クランクのサイズが長いためかダンシングの時にヘンな溜めがあって、お尻をフリフリしながら走ります。間違いなく誘ってます、ものすごい精神攻撃。いや、男の尻でも浅野の尻はこう小さくて女性っぽくて、とかセクシーダンスで混乱させられるのです。そんなことを考える自分がイヤです。

  尻攻撃よりも体の大きさからドラフティング効果があまり得られないのが問題でチェンジ。
「サイクリングってさあ、自転車の速度が遅くて風景見ながら走るのも間延びしすぎてるよね。あと3倍くらい速ければ景色を見るのもちょうどいいのではないか」なんてボヤくと菅田さんが加速してここからは3倍の速度で引いてくれました。

  引いてもらっている分際でこんな文句は贅沢すぎですが、さっきからずっと菅田さんのケツしか見てません。こんな風に走って私は楽しいんだろうか?家の中でローラー漕ぐのと何か違いがあるんだろうか。自問自答しながら、でも前に出れる力は無くてツキイチで。
  集団でガシガシ走るときもちゃんと先頭に出て引いていれば楽しいんですけどね。いくらヨワヨワとはいえ後ろだとかなり楽で、それでも周りをのんびり見ながら走るほどの余裕ではなくて、この中途半端な状態が時間をただ浪費してるような気にさせてくれます。

  「集中できなくなった状態でダラダラ長距離走るのって時間の無駄じゃなかろうか」東北1700はまだ500kmも走らないうちに早くも超ロング否定モード。


  オナカが減って「道の駅とざわ」へ。


  何故か韓国がテーマの道の駅。わざわざ東北まで来てなぜ韓国?みなぎる殺伐とした空気(ウソです)。


  ビビン冷麺を食べました。あー東北東北。
この後はPC5まで集団に引いてもらいますが、海岸線のアップダウンでついていけずに名残惜しく男の尻とお別れ。



2 件のコメント:

  1. 金山峠の手前であんぱん食べてたPIPIです。
    優雅といいたいところですが、桜もなかったですね。どうせなら金山峠にはテーブルがあったので、そこで食べればよかったです。ちなみに昼は道の駅でちゃんと食べましたよ。

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    1. 確かに何にもないところでしたね。
      でもその何にもないっぷりが道と一体化してるというか、優雅ではないかな、雄大?な感じがしました。この道全部が朝食会場って。

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