2011/10/16

PBP2011 Stage08_3:リバーサイド牛差別事件

 13時近くになってようやくブルージュを出発します。今日はゲントまでダラダラ走ろっと。


これはどうやらホテルのようです。


ベルギーでも都市中心部を抜ければ自転車レーン。
ただやっぱり原付と一緒のオランダとは違って歩道とセットになっている為、交差点には段差が存在します。


川沿いのサイクリングロードは走りやすいです。
オランダと同じくサイクリングロード網の交差点には番号が振られて、看板で案内されています。


妻が「この辺りにはビール醸造所があるよ」なんて言ってたけど見つかりません。
代わりに見つけたのはレストラン。サイクリング途中の家族が外席で食事をしていました。

駐輪してある自転車にGPSがついてます。
前日も見かけたこの薄いGPSはどこのメーカーのでしょうか、おじいちゃんもつけてたから流行ってるのかなあ。


あれ、GPSじゃない。紙です。
サイクリングロードの分岐点番号を書き込む専用の紙みたいです。へー、こういう製品が存在するのか、番号の標識に従えば予定ルートが走れるってわけね。

自転車の写真を撮っていたらチビッ子が2人レストランから出てきました。
ぼーっと眺めてると川に向かって放尿開始。す、凄い、その放物線は身長を遥かに超えた高さにまで達しています。

幾ら子供とはいえここまでの放尿力はありえない、これがベルギー小僧の実力か。
あまりの感激に思わず声をあげて笑ってしまい、気づいた少年はバツが悪そうに引き換えしていきます。しまった写真を撮り損ねました。
今回のヨーロッパ旅行で「写真を取り逃がした」、と大きく後悔したのは2回。その最初の出来事です。


サイクリングロードを走っていると謎のネットを見かけます。
「何だろう、あのネットは?ここまでベルギー以外にも幾つかあったよ」「ゴミ入ってることあるしゴミ箱じゃないの?」「いやゴミ箱にしてはネットの目が粗すぎない?これじゃゴミ落ちちゃうよ。それに口の向きもオカシイ」
そんなやり取り後、帰国してから調べればいいやととりあえず写真。

Blikvangerと名づけられたその物体の正体は、

なんと空き缶用ゴミ箱。しかも投げ入れるのが正しい使い方みたい。 上記のYouTube動画をアップしているサイトはこちら、cyclingdutchstyle。 Blikvangerはカンキャッチャー、あるいはアイキャッチャーという意味。 狙いを外したらどうするのさ、とか「いいんだよ、そんな細けぇことは」って感じで、 「とにかく楽しんでゴミ捨てできればいいじゃん、そしたらポイ捨てが無くなってみんなハッピーハッピー」なコンセプトで作られたものようです。 いやー日本とは違いますね。 日本じゃきっとゴミネットの周りにゴミネットを設置しないといけません。
川沿いを1時間ほどでもうお腹が空きました。休憩ポイント無いかな。
パン屋さん発見。前荷物タイプの自転車模型がショーウインドウに飾られています。
デザートを買いました。
これで500円以下。 ホテルやレストランでの食事、ペットボトル自販機等は日本より高いですが、商店で食料品を買うのはホント安いです。
外の席でお食事会(withどーも)。 ドリンクは自販機でコカコーラ、500mlが1.5ユーロでフランスやオランダの相場2ユーロよりちょっと安いかな。
休憩してると他のサイクリストも脚を止めて店に入っていきます。 あー甘かった。毎日毎日カロリー過剰摂取、さて続きを走りましょうかね。
ツーリング最後尾は企画者なのか一人反射ベスト。 このベスト、ベルギービールの名「Duvel」と印刷されています。何の団体なんでしょ。 サイクリングロードを走っているうちにおかしなことに気づき始めます。 左側が川で道との間はそう広くはありません。右側にはずっと草地が広がります。 その右側には牛がたくさん飼われているのですが、道の左、川との狭いスペースにも牛が1,2頭いることがあるのです。 「ロープで囲われてるから抜け出したのでも無さそうなのに、どうしてあの牛だけ隔離されてるんだろう?」「左側はリバーサイドの一等地だから優秀な牛だけが住めるんじゃない?」 妻のその意見に意識して牛を見比べてみると、確かに川沿いに隔離された牛はその他大勢より綺麗です。圧倒的なその品格は正に一軍。 政府機関による大がかりな牛差別が行われているとみて間違いありません。恐るべしベルギー。 フランス到着後、PBP参加する友人たちに(興奮して)この話をしたところ頭がオカシイ呼ばわりされました。写真で確認するがいいさ。
なんでしょうこの二軍の集団は。 呼びかけてるのに草を食べるのに夢中でオシリを向けたまま、卑しいです、汚らわしいです。 白だか黒だかハッキリしない薄汚れたボディ。それに1頭だけこっち向いてる牛、この顔はドイツで見たコピペ牛ですよ。
対する一軍。 白黒はっきりとした模様、凛とした佇まいからはリバーサイドに相応しい王者の品格が漂ってきます。カメラにも動じずに一流のポージング。 とにかく川沿いはずっとこれが続いてたんだからね! 信じられない人はベルギー行って自分の目で確かめてください。
ベルギーでも馬専用標識。 こちらは人、自転車、馬と全種類書かれています。 サイクリングロードは川を離れて住宅街へ。 途中の牧草地で見たものは、
あまりに密集した牛たち。 リバーサイドではありませんがサイクリングロード真横。お客さんに見られる位置としてはそう悪い場所ではありません。 一軍とまではいかないものの、遠くに見えたその他大勢の二軍とは明らかに違う風格。 これはおそらく1.5軍。 ピンではすこし弱い牛たちが集団になることで魅力をアピール、一軍への引き抜きを狙う川沿い候補生。さしずめUSI48といったところでしょうか。 右を向いた白黒はすぐにでも独り立ちしておかしくないレベルです。
…いや、ツーリングって結構ヒマなんですよ。飽きずに走るのに必要なのは妄想力かと思います。 場所はかわってベルギーでも風車。白塗りのレンガ造りのコイツはかなり大きいです。
住宅街でベルギー猫発見。
先に進むと車は進入禁止。 貼ってある紙には「日中は子供が遊ぶから車は通れないよ」だって。すごい理由で通行止めです。
45kmくらい走ってゲントに着きました。距離は短かったけど楽しかったなあ。 中世な雰囲気の建物の中、路面電車が走っています。

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