2013年3月1日金曜日

2012パラダイス_07: 大きいけれど優しい車

○8/15
  妻に電話をかけた。
そもそも当初の予定はパラダイスの300kmを走った後は本州に戻って走るというものだっため、未だ北海道にいる私は「何してるの?」と聞かれる。
  「北海道走ってるなら根室のほうグルっと回ればいいじゃん」「向かってるよ、パラダイスのコースを後追いで走ってる」

  「オホーツク海の写真沢山撮ってきてよ」「カメラ持ってきて無い」「えー宇都宮には持ってってなかったっけ?」「ホイール直しに一旦戻った時に写真撮ってる時間ないと判断して置いてきた」

  「じゃあ直ぐ帰って来い」

  ま、妻の言うことを聞いてたらそもそもこんな所を走ってないわけで、電話を切って今日もパラダイスのコースへ。そういえばtwitterでAJ静岡の吉田さんがコースを逆周りで走ってるという情報があった。今知床峠のあたりで、このまま行けばすれ違うらしい。

  ここ2日の脚の重さが嘘のようにこの日は快調。
走れるかどうかはその日実際に走らないと自分でも全く見当がつかない。ほんとムラありすぎ。

  知床半島へと向かっていると前から走ってきた自転車が目の前で停止した。


  「速いからすぐわかりましたよ」
って、昨日までのダラダラスピードじゃなくてよかった。

  速いというよりは、北海道では荷物満載してツーリングしてる人が殆どなので(なんとロード乗りはここまで1人しか見ていない)ロードで軽快に走ってることが珍しい。
道の駅付近で出会えればよかったが、周りに何もなさそうだったので互いの無事を祈ってここでお別れ。


  ちょっと先に道の駅があった。向いの店で海鮮丼を食べて休憩。


  奥に見えるのが知床半島で、緑の木々が薄くなっている部分に道が通っている。半島の中腹部をグイっと登る。
  このスマホのカメラだと腐ったような写真しか撮れないのが(恐らくレンズがダメになってる)残念。確かにこれだと妻を満足させられそうにない。ここまでの道も滝など景観のいい場所が何箇所かあった。


  調子は良く、ヒルクライムを堪能して知床峠。見えるのは羅臼岳。

  その後海岸沿いを走っていると、手前から来るランナーのおっちゃんが海を指差し「○○トー」「○○トー」と叫んでくる。


  ああ、国後島ね。肉眼でも良く見える。


  強い向かい風の中、野付半島の先まで行くとそこにも国後島の看板が。

  領土問題を意識させるのはきっと大事なことで、声を大きく言い続けているのだと思うのだけど、この辺りから根室にかけて「返せ北方領土」の類の看板が本当に多い。
  正直言うと自転車に乗っている時は国の争いではなく雄大な土地や海の向こうに見える島自体を楽しみたく、看板が目に入るたびに少し悲しくなった。

  写真を撮ってる間に風向きが変わり、帰りも向かい風に。悲しすぎる。



  根室までの道、風蓮湖のあたりは牧場が沢山ある。
いつものように牛写真を撮りたかったが霧が濃くて良く見えなかったのと、カメラじゃなくてスマホなので、これを牛に向けても牛は寄ってきてくれないのでは無いかと不安になる。

  「アイツなにモー?あんなカメラでウチらを撮る気?」
牛が近寄ってきてくれないとヨーロッパで培った牛写真家としての自信が砕け散り、走る気まで無くなってしまいそうなので写真は断念。


  ここから根室。

  この辺りで「トラックは大きいけれど優しい車」と書かれた看板を見る。北海道トラック組合?か何かのものらしい。
  そんなわけ無いだろと突っ込んだが、思い返して見るとここ北海道のトラックは自転車を追い抜く時に大きく避けてくれる。全然怖い思いをしていない。

  パニアバッグ等をつけた幅広の自転車が多いためか、そもそも車を追い抜く事に慣れている(対向車が殆どいないから大きく対向車線にはみ出せる)のか、確かに北海道に限ればトラックは優しい車だった。ちょっと感激。


  霧はどんどん濃くなってきて、視界が非常に悪い。
雨具を羽織らずに走っていたため体はびっしょりになってしまった。

  その後は日が暮れてきて、一気に下がる気温。
BRMコースは根室市から納沙布岬をぐるっと回ってまた市街に戻ってくるルートで、予定では戻ってきてから市街の宿に泊まるつもりだったが、暗い中走っても何も見えずに面白くないだろうとさっさと宿泊。寒い中走るのが嫌だったというのがホンネ。

  満室も多かったが、根室市は大きくて件数も多いために空宿は直ぐに見つかった(ただちょっと高い)。
そういえば前日から日が暮れてくると道の脇から盆踊りの音が聞こえてくる。ちょうど盆だから宿がとりにくいのかな。


■8/15
・走行距離:238km
・ここまでの累積:2427km



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