○8/26
健康ランドを出た後は昨日と同じく158号を走って会場へ。
まだ夜明け前で真っ暗の中、数多くの自転車を積んだ車が追い抜いていく。
「鈴木さーん」
通り過ぎた車から声が聞こえた。誰だろう。見えなくなる車に手だけ振る。
会場に着いた後は直ぐ近くの宿に宿泊している大塚さんの所へ行き、荷物を預けた。
まだスタートまで2時間以上あるが、もうアップはしなくていいや。これ以上走るとレース前に疲れきってしまいそうだ。
集合場所ではもう自転車による場所取りが行われている。今回は入賞ラインからは程遠そうだし、スタート直後の集団についていけないのに前列にいても邪魔なだけなのでどこでもいいかも。でもまあ4,50番手くらいに。
その後は知り合いのレーサー達とオシャベリ。
「北海道から自走してきてレース用の自転車じゃないんですよー」なんて話が、どう考えても言い訳にしかなってない気がしてカッコ悪い。
「朝走ってたでしょ?」どうやら車から声をかけたのは黒田さん。ヒルクラ会場で年2回ほど会う程度の知り合いなのに、暗闇の中よく私だってわかったなあ。いつものピンクジャージでなくて何の変哲も無い長袖ジャージだったのに。
朝こんなトコ走ってくるなんて鈴木さんしかいないと思った。あとは体型で。
うーん、これだけ人がいれば私以外にも走ってくる人なんて結構いそうなのに。結果その判断は正しくて、認識して貰えたことは少し嬉しくもあるんだけど、やっぱりヒルクライムレースなんだから「レースで速い人」って覚えられ方をされたい。自走で来るってのだけがアイデンティティだとしたら悲しすぎる。
号令がなってレーススタート。
いつもはそこそこ詳しく書くレースのレポートも今回は無し。相変わらずなスタート直後の超ハイペース先頭集団を見送り、あとはひたすらサイクリング。いや、サイクリングというほどタレていたわけではなく、一応全力で頑張ったつもりではあるが出力は上がらず。
私は標高が上がっても平地とほぼ変わらない出力で走れるのが特徴なのだが(乗鞍くらいあると人によっては5%以上低下する)、この日初めて森林限界を超えたあたりで息苦しさを感じた。単に疲れただけか、疲労蓄積により空気の薄さの影響を受けやすかったのかは不明。
最後は手元の時計を見ながら、予想していた68分をギリギリ切れたかってところでゴール。
やったー。オーバーワークでもっと信じられないほど遅いってのも十分考えられただけに、想定の範囲内でもう満足。
下山待ち。この日は暖かくて下山用の防寒具をあまり着込む必要が無かった。
下りはCBの藤井さんと話しながら。次なに出るーって話に表富士のヒルクラ出るよと言ったら「私も出ようかなー」と参加を考えられてしまった。むむ、ライバルが増えた…
下山後はさっさと帰宅。いや帰宅じゃないか、この日はどこに泊まるかまだ決めていなかった。
レース直後は68分良かった良かった。なんて感じてたが会場でリザルト速報を見てだんだんと悔しさが込み上げてきた。
年代別のトップは61分台。入賞するにはもう65分切ってギリギリなところ。チャンピオンクラスに至っては60分切りは24人。私程度のタイムじゃクライマーでもなんでも無い気がした。(あーでも平地激遅だからクライマーでいいのか)
それに68分なんて5年前から変わっていないタイム。5年間成長無しか。
今年は車坂のあたりで「ヒルクラもいいけどどっちかというと目標はロングだしな」これが富士の後は「なんか思ってたより速く走れちゃったし、やっぱりヒルクラももっと速くなりたい」
今回のように4000kmのサイクリングをダラダラ続けたところでヒルクラはちっとも速くならないのはわかってるわけで、じゃあオマエは一体どうしたいんだよと思う。
今日はもう十分走った。だからトレーニングとして考えたらしっかり休養して、回復させてからまた追い込まないといけない。でも走りたい。
会場から実家の浜松までは250km弱。電話して今晩泊めてもらうことにし、疲れ切って動かない脚で向かう。本当に何をやってるのか、どうなりたいのかサッパリわからないけど、まあプロじゃないんだから好きなことすればいい。
158号を走るのはイヤなのでスーパー林道で白樺峠を越え、境峠、権兵衛トンネルへ。
後は151号を南下の予定が静岡県に入る手前で既に暗くなってきた。今の脚の状態じゃこの先の新野峠越えにどれだけかかるかわからない。サイクリングにも敗北。
峠迂回で天竜川沿いの小道を選択したがこれが大ハマり。数十kmの間店が全く無く、北海道に続いて2度目のハンガーノック。路面状態も見通しも悪くて峠を走ったほうが速かったかも。
流石にヘトヘトになって26時半、実家到着。この日の累積標高は4000mほど。車坂の時より少ないが、やはりレース後の自走は異常に疲れる。
■8/26
・走行距離:317km
・ここまでの累積:4594km
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