2012年3月23日金曜日

2012福岡_10: BRM310福岡400 前編

3/10
朝起きて朝食を食べた後、スタート会場に向かう。
12時スタートなので比較的ゆっくりできるが、昨晩の到着が遅くて十分には寝れていない。
1週間を超えロングライドを続ける場合、しっかりと良質な睡眠がかかせないのだ。

ホテルから会場までは事前登録したルートでは25km。
が、青看板に従って走ったら30kmになってしまった。しかも一山越えるし。ま、これから400km走るのに5kmくらい誤差だからいいか。
心配していた心肺は問題なし。昨日のように登りでもがいても脈が飛んだりしない。
もう少し寝たかったとはいっても走行距離は180kmほど、200km/dayを下回っていれば体の受けるダメージはかなり少ないように感じる。

到着して、関東ブルベやPBPで何度かお会いしているみのりの伊藤さん、それからtwitterなどで今回のホイールトラブルに対して工具の手配などしてくれた吉田さんに会う。

早速工具を借りて後輪のスプロケを外し、ハブの軸をバラす。
うーん?軸をまわしたときに片側のベアリングが回らないんだけど、なんだろう。とりあえずそのベアリングのシールを剥がしてみるがなんともなさそう。(逆側のベアリングにガタがあり、多分そのせいでうまく回ってなかった)

スプロケのラチェットはドロかなにかでドロドロ。こんな所ちょう度の高いグリスなんて塗らないんだけど、このドロドロは何だろう。全部ふき取る。ちょっと乗ってみたらフリーが回るようになっていた。やった。

続いて伊藤さんからニップル回しを借りて前輪の振れとり。なんて忙しいスタート直前なんだ。
振れはとったもののリムは一部へこんでしまっているのでブレーキをかけたときにガタガタするのはかわらず。まあ仕方が無い。今回の旅行が終わったら廃棄だな、ペダルもタイツもダメになったし、金かかるな…

一通りメンテ後に受付を済ませ、出発。時刻は12時少し前。
あーコースの確認をしないと。今回のブルベは全然準備ができていなくてGPSにコースを入れたのみ。周回コースがどっち回りなのかもわかっていない。(GPS上でルート表示するとどっち周りなのかわからない)

確か序盤に内陸の山を越えるんだよね。そこまで全力で走って、中間地点を過ぎたらどこかのホテルで寝るつもり。疲労がたまった状態でどれだけの速度で走れるかわからないけど、後半の別府あたりに出てしまえば寝る場所はたくさんあるはず。
「左回りだよね?」と確認すると、主催者の岩本さんから「距離感は壊れていると思ってたけど頭まで壊れているのか」と優しいお言葉。どうやら左回りだったのは去年で、今年のコースは逆周りらしい。山を越えるのが後半なのか、どうりで直前に掲示板を見たときに寒さで厳しいコースとの書き込みがあったはずだ。

勢い良くスタート場から出て行くといきなりフリーが回らない。やっぱりダメか。速度を上げると回らなくなるんだよね。
あわてて引き返して、「やっぱりダメ」

ここで吉田さんが持ってきてくれたリアホイールを借りることにする。こういう時はちょっと図々しいくらいのほうが楽しいのだ。この借りは今度関東でホイール壊れてた人に返そう。長崎の借りを江戸で返す。ちょっと場所違うか。
貸してくれたホイールはレーシングゼロ。そんなレース用の高級ホイールを貸してくれるなんてありがたすぎる。サポートカーでも市民レーサーにこんなスペアホイールは提供してくれない。MAVICカー以上の奇跡。

後輪をつけかえてほぼ最後尾、12時定刻にスタート。
岩本さん情報によると森さんという人が速いらしい。ハンドルにはDHバーをつけている。
スタート後暫くはこの森さんと一緒に走る。しかし彼、登りが滅法速い。というより私が遅いのか。

脚に痛みもあり、こういった疲労が蓄積している状態だと有酸素閾値を超える走りは出来ないのだ。
1時間弱走ったところ、前の集団を追い抜いた時に一人ついてきてそこからは3人で。このもう一人も登りが速い。これでも自称クライマーなんだけど。

PowerTapホイールは交換してしまったので出力はわからないんだけど、恐らく登りでは300Wを大きく超えている。
こういったレース的な走りはダメなんだよ。ただでさえ苦手なのに今回は疲労という言い訳つき。それでも一緒に行きさえすれば時間は大きく稼げるので頑張って一緒に。このペースで400kmは無理だなあ。

マイペースで行ったほうがいいと判断し、50km程走ったところで脱落宣言。ここまで有難う御座いました。
が、森さんがジュース購入、その後は2人でダラダラと走るもなかなか追いついてこずに(ミスコースしていたらしい)自然崩壊。つきっぱなしは悪いので前を引けなくなった時点でもう一方から離れてだらっとPC1まで。

ここ福岡400kmの序盤はアグリラインという名の広域農道。これが全くのビーフライン(埼玉ブルベでよく通る広域農道)。
7,8%、時折10%を超える短いアップダウン。車なんて殆ど通らないのにやたら立派なトンネル。交差点は交差する側が優先で、決まってこちら側が停止。しかも坂を下ったところにある信号。
極めつけは道の両側の側溝とその外の岩壁。これの雰囲気までビーフラインにそっくり。

目を閉じてここに立ってビーフラインと見分けが付く人なんていないと思う。それくらい似ている。ここはもう埼玉ですよ。

86km地点のPC1は3時間10分で到着。このペースなら200km地点に8時間くらい到着できそう、思ってたより走れてよかった。240kmが第3PC。その後は320kmと距離があるので、240km地点ですぐ宿を探せば5,6時間寝れそうだ。
埼玉を走っていると休憩が短い人をよく目にするけど、ここ福岡では直ぐに出て行く人は少ないのかもしれない。後から到着した森さんも、一緒に走ってたもう一人の人もゆっくりと食事をしている。
20分ほど休んだところでこれ以上は休みすぎな気がして先に出発。どうせ一緒に出ても彼らの速度では走れそうにないし。

PC2の別府まではアップダウンも少ない幹線道路。
一気に速度が上がる。調子いいんじゃん。別府市街に近づくにつれて信号が増え、街中通過で平均速度は低下。それでもまだ25km/hは上回っている。とにかく走ることに集中しなければ。集中さえできていれば疲れも寒さも感じない。別府市街で信号待ち時に後ろの自転車乗りから「今日は何kmですか」と声をかけられた。こんな聞き方をするのはブルベを知ってる人しかいない。ここ九州でもブルベは有名なのかな。

そのまま一人でPC2。もしかしてこのまま最後まで走れちゃうんじゃないの?
400kmを最後まで頑張って走ったのってもう何年前のブルベだっけ。とにかく集中しろ、集中しろ教。念仏のよう。
埼玉忘年会でのzucchaはもっと頑張れよとの白木さんの言葉が頭をよぎる。別府市街を抜けてからは東の海岸線。ここは交通量も減って走りやすい。伊豆半島と比べるとアップダウンも殆ど無し。

200kmは7時間40分。で、ここからいつものように失速。
寒くて走れなくなってきた。若干の登りなのに寒い。出力はいったいどのくらい出ているんだろうか。
走行時、200W近く出ていれば0℃近くても余り寒さを感じない。自転車が高効率とはいえ、推進力に変わるのは1/4程度であとは殆ど熱となる。これが150Wくらいだと5℃程度、100Wまで落ちると1桁後半でもとても寒い。
登りで寒いということはもう相当疲れているんだろう。ヘロヘロとPC3、240km地点に到着。時刻は21時40分。40kmを2時間かかってるのか。寒くてたまらなくて、ここで宿を取って休むことを決意。白木さん、また頑張れませんでした。

そのうちに森さんともう一名も到着。2人ともとても寒がっている。ここのPCにはスタッフの方がいて、ここまで越えて来た峠(ようするに今からウチらが向かうところだ)は既に0℃を下回っていたと、素敵にやる気を削いでくれる。さらにスタッフによれば私が到着する30分程前に既に一人到着していて、あっという間に休憩を終えて先に進んでいったそうだ。

スマートフォンで宿を探し続けるが、この近くに宿は全く無し。雨の鈴鹿でホテルに篭ってずっとゲームしていたのがいけなかったのか、最近このスマホは高負荷のアプリで熱を持つと直ぐにリセットがかかる。最悪。

寒い中震えながらリセットを繰り返す電話と格闘。結局宿は見つからず。もう諦めて出て行くしかない。時刻は23時。あと1時間もすれば岩本さんらメインの集団が到着するのではないかとの話。とにかくここにいても寒いし、走りながら宿を見つけるしかない。ラブホ、ラブホ。集中教からラブホ教に改宗。もう頭の中ラブホで一杯。

しかしこの後の山道が、ホテルどころか店すら全く無いような細い道で、絶望的に走るうちに眠気までやってきて、こりゃもうだめだ。こんな中で走るのは危ないし、寝たら死んでしまうのではないだろか。(既に氷点下のこの峠で仮眠した人もいるらしい)
こういったときに暖かさを感じるトンネルですらこの日は寒い。
避難場所を物色しながら走ると、そこには物産店。真っ暗だったからわかりにくかったけど、トイレがあって開いていた。しっかりとしたつくりで中に入ると暖かい。

本来の使い方でなくて悪いが、ここで暫く眠ることにしよう。個室は3,4つあるのでこの夜中に閉店している物産店のトイレに駆け込む人が居ても邪魔にはならんだろう。
便器に座ると足元が寒い。九州は暖かいとばかり思ってたからタイツが防風じゃないんだよね。
床に三角座りのほうがいいかなと試すとお尻から床の寒さが伝わってきた。便器に座って寝るスタイルでいこう。

ここのトイレ、つくりはしっかりしているし電気が自動点灯なのがいい。
動かないでいれば真っ暗になる。膝を抱え、あっという間に眠りについた。



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