2011/12/07

PBP2011 Stage19_3:セントバーナード2匹目

  相変わらず自分がどこを走るのか、なんて名前の峠を登るのかは全然わかっていません。
プチ・サン・ベルナール峠の後はグラン・サン・ベルナール峠(Col du Grand-Saint-Bernard)に登るというのも、ここアオスタで次の峠への交通標識が出てきて知ることになりました。

  小の次は大なの?Bikemap.netで適当に線を繋いで作った今日越える峠が、なんだかセットになってるみたいで嬉しくなってきます。


  アオスタの標高は600m。ここから2469mまでほぼ一本の峠道。


  振り返って撮影。
こういった町と山が近い感じは日本でも奥志賀のあたりとかで見ることはできますが、峠道なのに道路がやたら立派な点が違いますね。


  それから何と言っても山がデカい!


  トンネルが見えてきました。


  トンネルも立派で十分な幅があり、車に恐怖を覚えながら走る必要はありません。
日本のトンネル、小さな峠は仕方ないにしても乗鞍近辺とか三国峠とか、主要な山を越えるトンネルがヘボすぎて悲しくなってきます。
  まあトンネルを整備しろって誰がそのお金を払うんだ、たいして通らない自転車乗りや歩行者の為に国民や車乗りが負担するのか、ってのは難しい話ですが、今回走った峠道で一番ヘボかったトンネルでも日本だったら素敵レベルってのは自転車にとっていい環境です。

  街中のトンネルで幅が十分に無い場合は自転車通行禁止になっていて迂回ルートがあったりと、自転車と車が一緒に使うことを前提として作られている感じがします。


  下のほうに見えるのは牛。
カウベルの音はガランガランとここまで聞こえてきます。

  標高は1270m。この小さな町エロトウブレス(Etroubles)までの距離は17kmで平均斜度は4%弱。ここから18kmは1200m上昇で平均6.7%と斜度が険しくなります。


  そして標高1500m地点で車用のグラン・サン・ベルナールトンネルと分岐。
ここまで道が広かったのはこの山を6.6kmブチ抜いて作られたイタリア-スイスを結ぶトンネルが主要な道路であり、交通量もそこそこ多かったからかな。
  目的地スイスのマルティニ(Martigny)までの距離を見るとトンネルで8kmもショートカットできるようです。


  排気量50cc以下は通っちゃだめよ標識。
バイクと別表示の原付標識を自転車だと思い、「自転車の50ccって何よ?肺活量?それならみんな超えてるだろう」と勝手に勘違いツッコミしてました。


  車専用道は分岐して直ぐにトンネルに入るのではなく、立派な高架を渡った後に、


  ぐるっと大きくUターンして標高を稼ぎ、


  この一般道の左、上のほうの木が茂っている部分に見える道を走ります。
こちら一般道は車専用道と分かれてしまって道が細くなりました。それでも路面状態は良くて走りやすいです。


  目の前には木の無い山。


  道の脇を流れる小川。


  パニアバッグに荷物を積んだサイクリスト何人かとすれ違います。
練習してるレーサーではなくてツーリングな感じの人のほうが多かったかな。イタリア-スイスを越える峠ですし、皆さん夏の自転車旅行の最中でしょうか。


  うわぁ綺麗だ。ワクワクしてきたぞー。


  一旦ひらけて前方の山が見えた後、また木々の間を走ります。
木陰が続いて登りでも暑くなく、気持ちいい気温でした。


  さあ横の木々がだんだんとまばらになってきましたよ。いよいよ森林限界を越えます。


  左上を走っていたベルナールトンネルとここで交差すると、


  そこには九十九折が広がります。


  トンネルはあの建物のところから山を貫いているみたい。


  木が無いので上のほうまで道が良く見えますね。
それから細いながらもやっぱり路面状態はイイです。


  右側に白く見えるのはトンネルに突入する車道の屋根です。
トンネルの部分から(管理用の)ダートが続いているのでこの道を通ってきたみたいですが、今走っている道は高架のあたりで交差して写真右に切れています。


  九十九折もだいぶ折り返しました。
この時点で標高は2100m。頂上まではまだ370mあります。



2 件のコメント:

  1. スゴイスゴイ。
    ジオラマ見てるみたいだ!
    写真がキレイなら実際の景色は相当なんでしょう。
    こんなキレイなトコをタンデム以外で走ったなんてもったいない。

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  2. たしかにもったいないです、タンデムだったらもっと写真撮れるのになー。
    でも鈴木家のストーカーは写真部だったのに対象物をフレームから外すプロです。

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