2019/06/14

2018RAAM_07:夜型人間だし

 午前7時を過ぎ、サポートカーの追従が不可な時間となった。太陽が昇りだすとたちまち気温は上昇、少しの雲くらいじゃ日陰は全然生まれないようだ。

 序盤の砂漠地帯、何が辛いかっていうとこの日差し。40℃を超える気温よりも、痛みを感じるほどの強烈な日差しが堪らない。
 前回、耳と唇に日焼け止めを塗り忘れたら、一日でタラコ状態になってしまった。

 日本で真夏に走っていて「くっ、この区間日陰が全然無いな」って交差点で電柱の影に入って無駄な抵抗をするのは皆もよく経験しているだろうが、建物も電柱も無いし、木陰というかそもそも木が無い。それが日中はずっと続く。
 この日差しのせいで、腕や脚はUVカバーで覆っていたほうがずっと涼しく感じる。湿度が低く水はあっという間に乾くため、アームカバーに水を染み込ませながら走るのもいい。

 とにかく、アリゾナに入って、最初の朝を迎えて、ここからが過酷なRAAMの本番。
 本番前にずいぶんと時間を失ってしまったし、暑さで内臓をヤられたのか舌の先には口内炎のブツブツが7,8個できていてとてつもなく痛い。
 舌をしまい忘れた猫みたいに、舌先をちょろっと出しながら走ってみる。日本から大量に持ってきた男梅はこの舌ダメージのため全くのお荷物になった。

大型車に抜かれる時は緊張する

 この辺りを横切る道はここしかなく、とにかく大型、それも日本では見ないような数十輪のトレーラーをよく見かけた。家が走ってることもある。


 砂漠での耐熱グッズとして、前回のRAWでは水を染み込ませて気化熱を利用したクーリングベストを山名さんから借りて使った。
 今回の秘密兵器はこれ。着るキャメルバッグ。

吉田ベスト

 こちらは北海道の吉田さんから借りたため、以降ずっと「吉田ベスト」と呼ばれることになる。
 背中にハイドレーションパックを差し込むポケットがついたインナーで、本来ウェアの下に着るらしいのだけれど、いちいちジャージを脱ぐのは面倒でジャージの上から着用。

 キャメルバッグには大量の氷(それから飲んでもいいように塩)を入れ、2セットをローテーションして使う。
 RAAMのようにサポートカーつきのレースで氷の入手が容易な場合は、気化熱を利用するベストより氷で直接冷やしたほうがずっと効果が高い。今回はこのベストにかなり助けられた。

必殺ダブルベスト!

 更に気温は上がり、吉田ベストの上から気化熱系ベストを着た。

 しかしここまでやっても全然速度が上がらない。
 やはり前日のダメージが残りまくっていて、暑さの中走れなくなってしまっている。

 ストラッサー選手のような2日目以降も速度が落ちない宇宙人は例外として、常人は2日目から、とくにこの砂漠区間の速度はかなり落ちる。
 もともとこの区間の失速は予定しており、「最初の24時間で600km、次の24時間で400km、そこから3日間は500km/dayペース」を考えていたのだが、その予定で走るだけの速度が出ない。

 RAAMのルートの獲得標高を考えると、走行時の速度25km/h、これを10日間続けるのが恐らく私の限界値だ。1日3時間休憩+クルー入れ替え等で1時間停車したとして500km/day。
 全てが上手く行った場合10日でゴールもある?いや全てが上手くいくはずなんてないのだからそれは机上の空論で、後半の失速を400km/dayとして11日間でのゴールを想定していた。

 ここまでで予定より5時間半遅れ、この区間で更に遅れを増やすことになっても、まだ余裕は十分にある。
 長丁場だけに目先の遅れに囚われてはいけない、日中は車内での休憩しダメージを最小限に抑えなくてはリタイア一直線だ。

 それに気温が低くなった明け方は通常と遜色ない速度で走れた。今日も夜になってからの速度回復に賭けよう。

レースクイーンみの子(&ゆりか)

 何度も車で休憩しながら、先回りしてモーテルで休んでいる3号車が待つTS5、サロメへ到着。


 そうそう、この時宿泊していた3号車、車の中に鍵を置いたままロックしてしまってドア開けられなくなったらしい。毎年やる人いるから注意と事前に公式が言ってたのがこれか。
 レンタカー会社でその手のカーサービスに加入しているため連絡したところ、到着までにやたら時間がかかるとのこと。まーこんな砂漠の真ん中の小さな町だしな。
 近くでロック外せる人を探すと○○さんはプロだからと紹介され、針金をドアの隙間に入れてロック解除。確か8千円くらいだったと。

 そのプロって多分違うプロなんじゃないですかね……。

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