■4/24
最後100km失速したとはいえPCクローズタイムまで貯金は11時間ある。2,3時間の仮眠で直ぐに出発も考えたが、結局目覚ましをかけずに寝ることにした。起きたのは8時半過ぎ、ホテル出発は9時で7時間近くの滞在。もう完全に日が昇っていて昨晩の寒さは無い。
ホテルを出て気持ちよく次のコントロールへと向かうと後ろから車で森脇さん。スタッフの方は殆ど寝てないんだろうな、参加者のほうがしっかり寝れてよっぽど楽かも。
なんとここでは野点で抹茶を点ててくれた。作法なんて何も知らないのでこんな格好ですみませんと断ってそのまま。抹茶と和菓子を頂く。
マヤさんが後日FBで、鳥取サイクリング協会会長はお茶の先生でお茶を点ててくださったと書かれていて、
と思ったら違ったみたい。昼と夜で違う人だったのとのこと。
しかしこれは国外からの参加者は特に嬉しいんじゃないのかなあ?自転車は関係ないからどうなんだろ?んー私は嬉しかったな。
シークレットの後は松江城の周りをぐるっと回って次のPCへ。この岡山1200、こういうちょっと大回りして見どころっぽい所を通るコースがいくつかある。写真や通過チェックもないしショートカットできちゃうんだけど、ブルベは別にズルしようと思えば幾らでもできるわけで自己申告な紳士のスポーツだからそういうのはどうでもいいやね。
前会長の岩本さんもそんなこと言ってたなあ、私も別にショートカットできちゃってもいいじゃん派、それよりも写真チェックなど細かな通過証明が増えるのが煩わしくてヤだ。コース作成や提出などでいろいろ面倒はあるのかもしれない。
寝てる間に多くの参加者が先に行ったと思ってたが、前にいるのは上保さん三船さん、それからちょっと先に水野さんという方がいるだけらしい。
これ以降の人は仮眠所でしっかり寝てるんだろうからこの時間にここを走ってる人は殆どいないのか。水野さんは私がシークレットに到着した時に丁度入れ違いで出発していて、その先で追い抜いた後コンビニPC5でお話。やたらデカいバックパックを背負っていた。
私もキャリアにパニアバッグつけて走ることは多いし、荷物多い人はたまに見かけるけど、このサイズのバッグを背負って走る(しかも1200km)って尋常じゃないぞ。
聞けば防寒具の類は全て持って走るとのこと、ブルベを始めた時に森脇さんに「全部背負って走ればいいんだよ」とアドバイスを受けてそれから背負って走るようになったと。
後で話した当の森脇さん、「背負えばいいとは言ったけどあそこまでデカいバッグを背負えとは」とヘンなことを言ってしまったと微妙に後悔してた。
次のシークレット5「十六島風車公園」では地元のオバチャン達に1万円/100gの高級海苔を使った海苔汁を頂く。
十六島は「うっぷるい」と読むらしい。読めるかそんなの。岩海苔が有名なのね、さっきの海苔汁はこれなのかな、海苔の味が濃くて疲れた体に染み渡った。
ここ風車公園は名に違わず風力発電の風車があり強い風が吹く。海岸沿いの高台に設置されており、ここまではかなりの斜度の坂、そして強烈な向かい風。ダンシングで必死に登ったわけだが、このオバチャンたち「よく皆ここまで登ってくるねえ、この前○○さん、電動(アシスト自転車)で登れなかったらしいよ」なんて話している。オバチャンそれは○○さんの体重がヤバいのではと突っ込みたくなるのを抑えつつ、漬物と楽しい会話を頂いて後に。
平地のポカポカにやられて眠くなってきた。昨日しっかり寝たんじゃなかったのか。速く走る気もすっかり無くなり、タレまくっていて休みながらで前に進まない。
暑くてドリンクが足りないが雲南市を越えてから山道に入り、コンビニ等の店は全く見当たらず。道の駅おろち17km先の看板、あと17km先か、お腹も空いたし道の駅まで頑張って休むか。
まだ15時過ぎなのにレストランは終了。売店で食べ物を買ってグッタリ休憩していると水野さんが登ってきた。
ここまで殆ど寝てないらしい、ああ寝ないで淡々と走るタイプの人か、私みたいにドカっと走ってドカっと寝るよりそういう人のほうがブルベに向いてる気がする、羨ましい限りだ。
道の駅を2人で後にし、暫く前をひいて走る。やはり背中のバッグが重すぎるのか途中で先に行ってとのことだったので見捨てて先へ。
既に標高600mまで登ってきてるのね、この道、ダラダラと緩やかに登っていて気づいていなかった。目の前に見えるのは真っ赤なループ橋。
よくまあこんなの作ったなあってくらいの立派なループ橋。この道、多分走るのは初めてなんだけどいいコースだと思う。聞くと岡山ブルベではワリと定番ルートらしい。個人的にまた走りに来たいと思った。
ループ橋からの下りはまだ18時前なのにひんやり冷たく、慌ててウインドブレーカーを着る。少し下るとPC7、油木老人集会所。
ご飯と粕汁を頂いた。老人集会所といっても青年部などの若者もいるらしい。
岡山スタッフと一緒にコタツで温まりながら、この集会所を貸してくれた方々とお話。興味があるらしくわざわざ話をしに来てくれている。
仮眠も出来るようになっているが、時間がちょっと合わない。折角これだけ仮眠場所がありながらホテル泊だったなんて勿体ない。遠征は費用がかかるからできるだけ抑えたかったのになあ。
こういった施設を提供してくれてる場所で思うのが、ホント雨じゃなくてよかったってこと。ずぶ濡れドロドロの参加者がやってきたらこの仮眠所はどうなるのだろうか。入口で体を拭いたとしてもジャージは濡れてるだろうし。
暫くすると水野さんがやってきた。今度は待たずに先行して下る。103km先、次のPCの尾道ふれあいの里で寝るのが丁度いいか。
正直言ってここまで中国地方の夜間の山の寒さを舐めていた。ドロップバッグを送ってあるんだからもっと防寒着を用意すればよかったのに、BAJ前半と同じ装備の薄手の長袖1枚と雨具。1週間前に試走で深夜におろちループを通ったスタッフは氷点下まで冷え込んだらしい。
岡山1200を速く走りBAJの回復に充てるといったプランは完全に頓挫しており、途中でしっかり休んで出来る限りダメージを残さない作戦に変更。
ループ橋からはずっと下りだと思ってたらかなりアップダウンがあった。
日も暮れて冷え切った中、参加者大絶賛のふれあいの里手前の激坂を登りPC8へ。早く温まりたい。
※海外からの参加者は「何故すべてのPCが坂の上にあるんだ!」と怒りをFBに漏らしていた。
残念ながら温泉施設は22時まで。屋内とはいえ体育館はかなり冷える、ポットのお湯を貰いタオルに浸してトイレで体を拭いた。ドロップバッグに入れてきた長袖インナーとタイツに着替えて布団へ。
「この時間なら暫く誰も来ないだろうから2枚使っていいよ」と言われて他のマットの布団を奪い2枚重ね。おかげで寒さを感じる事なく朝までグッスリ眠れた。
今回仮眠所でしっかり寝れたのは耳栓の役割が大きい。
GW用にkickstarter製品のスマート耳栓なるものをプレオーダーしていたが残念ながら時間までに届かず、直前にモルデックス耳栓お試しセットを購入。
WEBのレビューを見るとカモは固いだとか○○は細いだとかあるけど、太い細いの評価は自分が手にしているものとは明らかに違うし、個体差くらいにしか感じられなかった。多分製造ロットてサイズが微妙に違うと思われる。Mellowsは同じ形でも柔らかく、これはメーカーのデータでも遮音性能が異なる。明らかに形が違うのが左下のメテオ。こいつが自分の耳にピッタリで、人の話し声は殆ど聞こえなくなる。
布団の中でスマホを見ながら水野さん遅いなあなんて思ってたら実はとっくに到着していて布団に入っていたくらいの遮音ぷり。今まで使っていた写真右上の100均耳栓は即捨てた。
○4/24
走行距離:285km
睡眠場所:尾道ふれあいの里 体育館(主催者設定仮眠所)
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