2014/08/27

SR2400_05:次へ移動、その前に

  妻に頼んで高尾に新しいDynaPackDXを買ってきてもらっていた。
SR600の繋ぎ時間とはいえツーリング中にこうやって人の助けを借りるのはなんだか反則な気がしてしまう。まあPCだから良しとしよう。

  壊れたDynaPackをまた使うのは不安で別のサドルバッグ案も考えたが家にあるシートポスト系のキャリアはポスト系が合わずに無理(多分パーツはあるけど妻には探せない)。
  新しいサドルバッグを買ってきて貰った場合太腿の後ろが当たって漕いでてストレスになる可能性があったのが嫌で、まあ最悪あと1800km持てばいいやと同じものを選択したわけ。
  補強として輪行用のストラップでサドルレールからもフレーム部分を吊るように止めた。これなら負荷がかかるところが分散してすぐ折れることは無いだろう。

  デイパックは一応防水なようだったが、台風の前にそんなものが役に立つはずもなく中身はグチョグチョ。濡れないようにジップロックで小分けしていたつもりも、幾つかの袋は口が開いて浸水していた。
  これらを拭きながら荷物の移し替えを行っていると、

  知った頭が来た。
  Eijiさんに続いてminoさんまで応援に来てくれた。minoさんといえばスタッフもやってる日本屈指のランドヌール。
  会うたびに黒く、脚も無機質になっていてもはや人間とは思えない。本人が今がピークと言う通り余りに登りが速くなっており、正直直接対決?は避けたい相手だ。

  補給用にと羊羹を頂く。
  これからSR600Fujiをスタートするという方と見送りが2名やってきた。走ってきたばかりだし何かアドバイスしたい所だが、雨と風が酷い以外に何か覚えてることってあったっけ?
  次のスタートを考えると4時間遅れの今ここでゆっくりする時間は無い、それでもダラダラしてしまった。今考えたらここで話してる間にホイールの水抜くとかメンテしとけば良かったんだよな。

  新しいDynaPackを装備し本日の目的地、石和まで80km。GPSのルートが表示されなくなり浸水して壊れたのかと焦る。再起動したら復活。
  デイパックを背負わないで走るのは楽でいい。慣れない錘で肩がバキバキになっており、これ以上背負い続けるのは厳しかったのではないか。

□拡張PC1 大垂水峠 8/10 20:14

  今日はずっと向かい風だったはずなのにUターンしても向かい風。
  ああ、そういや山伏峠からの下りは風向きが変わって追い風だったんだっけ。台風は西にいるのに何故向かい風なのか不満を垂らしながら漕ぐ。

  暗闇と共に眠気が徐々にやってきた。
大月でコンビニ休憩、笹子トンネルへの登りでカフェイン錠剤を飲んだ後に目を閉じる。Twitterでの皆の応援メッセージを読んで気分を高め、再出発。

  トンネルを抜け、甲州に入った辺りから激しい雨。
路面の状態を見ると止んでいた雨がまた降りだしたのではなく、山梨はずっと降り続けている感じだ。せっかく大雨地帯を抜けたのにまた戻ってくるなんてドMにも程がある。

□ホテル着 8/11 0:34
  途中仮眠もあり到着は翌日になってしまった。明日の朝は7:30に出発。
洗濯や濡れた装備の確認など最低限のことを行い、あとは全て睡眠に割かねばならない。

  土砂降りの中を走ってきたので体はズブ濡れ。
ホテル前でタオルで体を拭きチェックイン。ルートイン系列なので自転車を室内持ち込みは最初から諦める。濡れていてしっかり拭くのも面倒だった。ホテル内のデッドスペースに置かせてもらえることとなり、体を拭いたタオルで水気だけ落とした。注油したいが、それよりも寝たい。

  部屋に入ってまず洗濯、ツーリングはこれにとられる時間が厳しい。専属洗濯係がいればあと30km/dayくらいは走れるのに。

  携帯工具、ピカピカだったのが1日でこんなになっていた。それに問題なのはiBike。出力計を普通のサイコンとしても利用しており、これがなくなると走行距離がGPSの誤差の多い値となってしまう。
  雨の中走ると計測の値がおかしくなることはよくある。前面の風速計の穴から水が入って正常に測れなくなるためだが、これは乾けば復活していた。
  今回は液晶の中に水が溜まっており、振るとチャプチャプ音がする。河口湖手前であわててバッグにしまったのは手遅れだったようだ。どこから入ったのが調べると裏の電池ボックス蓋から浸水したっぽい。ゴムパッキンついてるんだけどね。

  しかし昨日今日は、酷い日だった。自分でもよくここまで走ったと思う。
  休憩含んで20km/hで走れる調子には戻っていた、しかしトラブルと台風で時間を取られ過ぎだ。それに脚、ダンシングを極力使わず筋肉が疲れないように登ったのに向かい風で消費することとなるとは。雨で体力もかなり持っていかれた。
  坂を登った記憶なんて全く無い(あー白根山調子良かったのは覚えてるか)。残っているのは、風と、雨と、寒さ、それからデイパックの重さ。

  明日からは、台風一過で素敵な日が続くに違いない。
坂を登って、景色を眺めて、そう雨じゃなくて登りで苦しみたいんだよ。期待しながら眠りへと落ちていった。

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