□ホテル発 8/10 4:00
トラブルにより睡眠時間が予定より減ってしまったため出発を1時間遅らせた。
もともと4時から走り始めるという計画だったのだが前週栄村に移動した時は暑く、日が昇るまでが勝負と思い3時に変更。それを4時に戻す。
昨晩の寒さでは走りだしてすぐに夜が明けたほうがいいと感じたのも大きなポイント。それにもう日の出の時刻ってだいぶ遅くなってきてる。
止んでるかもの期待空しく、外に出るとしっかりとした雨。雨の中出発していくのはツラい。
思ったほど気温が低くないのが救いか。カッパを着てダラダラ登る。
□PC8 女の神展望台 8/10 04:36
まだ辺りは暗い。
高感度で撮影してさっさと下る。
寒い下りの後は麦草へ、夜は明けるも雨のため薄暗い。
名のある2000m超峠は斜度が低いためそこまで平均速度が落ちないものが多い。このSR600Fujiで個人的にキツいと感じる箇所は菅平と美ヶ原。それらと比べて麦草峠は斜度も無くAve12km/hくらいで淡々と登る。
□PC9 麦草峠 8/10 06:15
登りの雨はパラパラ程度であった。
今回のSR、バックアップを兼ねてPC写真はtweetしている。
写真と共に「今日は冷たいけどアツアツの時もあるんだぜ」なんて呟こうとしたのがビーナスの怒りを買ったらしい。下りに入ると本気の土砂降りに。いよいよ台風接近による影響が大きくなってきたか。
昨日の渋峠や美ヶ原よりは気温は高い気がする。でもやっぱり下りの雨は寒いし、なにより顔に打ち付ける大粒の雨が痛い。
カーボンリムの雨天時ブレーキ制動はブレーキをかけて表面の水が飛んで?からガツんと効く感じがある。小刻みにブレーキをかけて水を飛ばしながら、ブレーキシューの残りを気にしながら下って国道141号。手前にあるヤマザキストアはまだ開店前だった。
野辺山を超え、コンビニへ。
野辺山16℃の表示でかなり暖かい。そこまで寒くないと感じた麦草頂上も気温は10℃程度だったのか。
一旦休んでしまうとこの雨の中なかなか出発する気になれない。
暖かくなった、といってもまだ寒いしここから韮崎まではずっと下り。だいたい何故昨日キャリア破損時にタイツを送ってしまったのか。パニクっていたとしか思えない。
そうそう、あれを買っておこう。
トイレで生着替え(上からカッパズボン履くよ)。
スジスジ感が無くなってノッペリとした。流石美しく魅せる、だ。
リュウさんから「元の脚の色とかわらん」とのコメントを頂く。「ナース用の白」とかいうヤツにしたかったけど、サイズが無かったのよ。
■ストッキング着用時の注意
もちろん厚手の(デニール値が高い)ほうが防寒効果は高いですが、コンビニではまず売っていません。薄手でもカッパの下に着る場合はかなりの効果が期待できます。
男性が女性用のものを履くのでサイズ的には無理をすることが多くなります。太腿部分などは伸びるのでいいんですが、問題なのは爪先。ストッキングの爪先はかなり補強されていて破れにくく=変形しにくくなっています。
この為長時間着用すると指先が締め付けられて痛みを感じることがあります。爪先部分は破って履くのをオススメします。
□PC10 JR鉄道最高点 8/10 8:57
ストッキングで防寒対策を高めたら雨が弱くなってきた。
問題なのは風。常時激しく吹いているわけではなく、時折前から突風がやってくる。それに合わせていきなり雨がドバっとくることも。
しばらく下るうちに雨は上がり、東の空が晴れてきた。
今までの雨風とは打って変わって落ち着いた天気となり、台風の目に入ったのではと思ったほど。(実際台風は数百km西にいた)
折角着たストッキングを脱ぐ。あれ?履いたと思ったのに履いていない?どこへ行ってしまったんだ?ペダリングによる太腿部分の伸びで薄くなって地肌との区別がつかなくなってきたようだ。リュウさんに言われた通りだ。
□PC11 JR芦川駅 8/10 11:40
韮崎を超えたあたりからまた雨が降りだしている。
ここ芦川駅から山伏峠まで、過去の自転車体験の中で最も過酷な天気の60kmとなる。
まずは風。オカシイ。
写真左が進行方向。常に強い風が吹いているわけではなく、いきなりブワっとくる。突風に煽られた瞬間は誇張でなく前に全く進めない。
雨も小降りになったかと思うといきなり激しく。ゴーという音の突風と共に前から迫ってくるその迫力はまるで絨毯爆撃のよう。
道には枝や小石、物干し竿やゴミ箱が散乱しており、たまに前から枝が転がってくる。
(写真は小降りになった時に撮ったもの、こういった葉のない枝だと風で迫ってくることは無い)
前週の栄村でエイドで繰り出されるスイカに「こんなにスイカあるなら坂の上から障害物として転がしてくれたら楽しい」なんてさとうさんと話してたバチが当たったのか。
心配なのはこの先の天気で、芦川で気象情報を見たところ「河口湖周辺では夕方から大雨の恐れ」とあった。今でも十分な大雨なのにこれ以上の大雨とはどういうことか。そんなに降ったら道志道が通れなくなってしまうかもしれない。焦りによる苛立ちで妻からのキャリア購入電話にカリカリしてあたってしまう。何故こんなアホみたいな天気の中を走っているのか。
河口湖~山中湖は、残念ながら大雨前に通過はできなかったようで、信号待ちで止まっていると滝に打たれている気分になる。カメラなんてとても出せない。
実際この台風の影響による大雨、河口湖周辺は全国的に上位な状態だった。
もう完全にびしょ濡れで寒くなってきた。河口湖町では持ってたタオルで体を拭いてNEWタオル買いにコンビニ停車、長袖インナーを着る。ここでまたストッキングを履いたが雨でベタベタして上手く履けない。
□PC12 山中諏訪明神 8/10 15:32
富士山なんて見えるわけはなくこちらで代用。そういやこのSR600FujiでこのPCまで来たのは3回目だが、富士山の写真を撮ったことは無い。コース名に異議を唱えたいと思う。
ここで酷かったのは風。写真を撮っている間にも上から枝が降ってきた。
風向きが東南東な中、山中湖西側から北岸を東に向かう。遮るものが何もない湖面を強烈な風が横切ってくる。
これはなんだ?海か?
風が強すぎて東に向かって走れない。余りに危険だと感じ、道路に併設された湖岸のサイクリングロードを押すことにする。
が、どうやら激しい雨だと思っていたのは湖の水が風で巻き上げられたものらしく、湖岸に接した道なんて歩けたもんじゃない。
鳥たちもめちゃ耐えてた。
結局、車道の脇を歩くのが一番マシという結論に達し、テールライトを全開にして1.5kmほど押した。
湖から少し離れて登りがある部分(ママの森)に入ると風は弱まり、自転車に乗れるようになる。ここでの問題は冠水。脇の細道から水が川のように流れ込んでくる。足をつくとくるぶしまで水の中。
これ以降ホイールのリム内に水が溜まって振るとちゃぷちゃぷ言うようになってしまった。
風さえ強まらなければ自転車には乗れる、あとは山伏峠を越えるだけ。
最後に立ちはだかったのは、
山伏が流した涙は一筋の川となり山中海に流れ込む。それがこの道志川。
これ、そこそこの登り坂なので水はこっちに向かってきてるわけで、一緒に葉っぱや枝なんかも流れてくる。
今日が終われば、この台風さえいなくなれば、明日からは台風一過の気持ちいい天気の中を走れるはず。
それだけを楽しみにゴールへ。山伏峠を越えると雨は急速に小降りになり、道志道を抜けるころには完全に止んでいた。
□ゴール 高尾ファミリーマート 8/10 18:52
1本目、SR600Fujiゴール。43時間52分。
40時間の予定が4時間も遅れてしまった。初日のキャリア破損トラブルは睡眠時間で相殺したとして、まあこの天気じゃ仕方ないか。
走っているのはSR2400。Fujiが終わったからといってこの日がここで終わるわけではなく、このまま石和に向かう。
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