2014/08/22

SR2400_03:初日からキャリア壊れる

  揺れがいつもより大きかったはずだ、

  シートポストキャリア(サドルバッグ)が折れていた。

  これはもう使えないだろう。何とか保持しているもう片側も折れたら荷物はホイールの上に落ち、大惨事になることは明らかだ。
  今回の荷物は5kg。妻によるとこいつの耐加重は4.5kgだったらしい。確かにオーバーしているから何も言えないが、まだ5,6000kmしか使ってないのに。
  おそらく今日一日で何かなったわけではなく、ここまでの金属疲労が積み重なったためだと思う。

  呆然としながらツイートする。
とにかく長すぎるのだ。これがあと200km程度ならどんな方法だってなんとかなる、しかし今日はまだ初日、残り距離は2200km。一時凌ぎの対策で走れる距離ではない。

  暫くたたずんでいると皆さんから色々な案を頂いた。
「どうせならシートポストも壊れてしまえばいいよ」といった非常に心温まるものも多かったが、たけさんの「テープでグルグルにする」、Eijiさんの「Amazonお急ぎ便で買って次のホテルに送る」、その他大勢の「背負う」が妥当なところか。このバッグは上下に開くタイプなため、テープでサドルレールにグルグルしたら開かなくなってしまう。この先雨予報で頻繁に雨具の出し入れを考えると背負う案しかないか。

  上保さんの国道403号に出ればD2あるよとの案で探してみるも見つからず。しかし403号沿いにベイシアがあるようだ。ここでデイパックを買って移し変えるしかない。レインカバーの紐使って折れたレールをサドルに括り付ける。暫くこれで走るも、やはりもう片側が折れた瞬間に大変なことになるので手で持って走ることにした。5kgを片手で持って走るのは重い。

  ベイシアでは2300円のデイパックを購入。ドイターのような背中のエアフローが考えられているものでは無いため、背負うと背中に密着して暑い。
  ペットボトル保温用のポケットがついており、この箇所の防水度が高くカメラと財布をしまうのに役立った。

  コンビ二で折れたバッグを自宅に送る。バッグを背負って走るためキャメルバッグなんているはず無く、これもあわせて送った。
  この時、なにを血迷ったか少しでも軽量化しようとしてタイツとレインヘルメットカバー、シューズカバーまで送ってしまいこの先困ることに。シューズカバーの嵩や重さなんてタカが知れてるのに、何をやってるんだろ。

□PC5 菅平 8/9 13:46
  キャリアトラブルの解消に1時間半以上かかってしまった。今日は宿まで余裕があまり無く、このタイムロスは大きい。

  それにやっぱり背中が暑い。自転車は軽くなってダンシング時の振りやすさはあるが…そもそもツーリング時って自転車左右に振らないから別に荷物積んでても問題ないのよね。肩にくる重さよりもこの背中からの放熱遮断は今後絶対に問題になる。

□PC6 信濃国分寺 8/9 14:37

  妻と連絡をとり、SR600Fujiのゴール地点になんらかのバッグを持ってきて貰えることとなった。

  折れた同じ物はできれば使いたくない。しかしこの量が入る製品はあまり無いし、何よりコイツはバッグが太腿に当らないのが気に入っていた。
  シートポストを使って固定するタイプを新たに買ってもらった場合、腿裏が擦れて違和感を感じる可能性がある。まだまだ先が長いことを考えるとそういったストレスは出来る限り受けたくない。

  国分寺を過ぎると(渋峠下り以外は)降ってもパラパラだった雨が本格的に降りだした。予定より遅くなった美ヶ原の登り。頂上に着く頃には登坂の熱さどころか寒さで震え始めていた。

□PC7 美ヶ原 8/9 18:55
  霧雨で周りがよく見えない。

  とにかく冷えた体をなんとかしなくてはいけない。雨の中、急いで着替えを決行。
  長袖インナーとカッパを着て少し進んだら屋根のある雨宿りポイントがあってガックリしたっけ。10mと離れてなかったのに霧で見えなかったのだ。

  この後は雨が激しくなるビーナスラインを寒さと戦いながら。
標高1600m地点での気温表示は12℃。美ヶ原は10℃くらいだったかもしれない。疲労感はあるが、それでもまだ出力は出せる。
  日も暮れて道沿いの全ての店は閉まっており、これで消耗しきって漕げなくなったら、体内で熱を発生できなくなったら終わりだなと感じる。エスケープしようにもする場所もない。なんとか集中力を保って霧ケ峰高原へ。

  深く前が見えなかった霧も、霧ケ峰を抜けると晴れてきた。雨も小降りになり、そのまま白樺湖のホテルへ。

□ホテル着 8/9 20:30
  実際はave20km/h弱、18:30頃の到着を考えていたため2時間程度の遅れか。ビーナスラインで既に日が暮れてしまったのが悔やまれる。
  雨天走行による体力消耗も激しいし、慣れないバッグで肩も痛い。

  宿の1階は焼肉屋。トラブルの疲れを吹き飛ばすべく焼肉を食べたかったが、今回のロングライド、途中飲酒は一切しないと決めていた。
  アルコールは筋肉の回復を遅らせる、分解するという説があるため、たまにはストイックに?走ることに集中してみようと思ったのだ。

  焼肉食べてビールを飲まないなんて無理な話だ。
カルビ丼とラーメンを注文。ラーメン終わっちゃったと言われ、「じゃあカルビ丼だけで」と告げたらご飯大盛りにしてくれた。

  予定より遅い到着、前日の睡眠も十分ではない。明日の出発は1時間遅らせたほうがいいかもしれない。

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