有人チェックのPC2に居たのは会長と泉さん。
「時間ぴったりじゃん」と言われてちょっと嬉しい。「饅頭があるよ」「あ、まだ補給食あるから大丈夫です」
一旦は断ったもののやっぱり頂くことに。車の中にずらりと並ぶ草津饅頭。凄い、饅頭屋さんみたい。
「16時間狙ってるの?」と泉さん。「ええ、でも409kmあるからちょっと厳しいかも、ここまで25km/hから6分遅れてるし」
ここカヤノ平の標高は1470m。残りの峠は菅平くらいしかなく、ここまであまり疲れも感じてないので16時間は行けるんじゃないかな。渋峠でダンシング多用したため膝に痛みは出てるが、膝痛は我慢すれば走れるし。
トイレに寄り、会長に水を汲んで来て貰うという贅沢サービスを受けて12時5分に出発。登りで遅れたぶんを下りで取り返さないとな。
しかしここからの奥志賀林道。下りは急斜面で直ぐに車に追いついて詰まってしまう。
ブルベであまり無茶な走りはしたくないので追い抜くこともせずに後ろをついていくんだけど、カーブだけでなくて直線ももうブレーキずっと引きっぱなし。
カーボンホイールが不安で途中止まって熱さのチェックするも、また直ぐに追いついての繰り返し。向こうは自転車などにパスさせる気は更々無いようだし、しかも右カーブで内側に切り込んでくるからやはりこのタイトなカーブの続く道で追い抜くのは自重。
標高差800mを下って時計を見る。下りのアベレージが25km/hを下回っている…
まあ無理しても仕方ないし重要なのはタイムじゃなくて「最後までしっかり漕ぐ」ってことだから遅くてもいいんだけど、熱の影響か少し振れてしまった前輪を見て、ここは車をパスしてもよかったんじゃないかと少し後悔。
中野市、須坂市を抜けて菅平へ。曇っていた空は日が照りだして来て暑い。一昨年はここ須坂で宿泊してリタイア、あの時は雨で寒かったんだよな。
この区間はたいした登りじゃないのに、暑くて速度があまり上がらず。菅平の登りはそんなに距離無かったら一気に登れるはずだし、下りも路面はイマイチなもののタイトなカーブが無いので車の流れは速く、タイムはこの登りと下りで十分取り返せるはず。
□PC3
242km地点。13時39分到着。Ave25km/hに対して貯金は1分。
ここでも2リットルの水を買い、1リットルその場で飲む。店のオバチャンが「埼玉のイベント人?頑張って」と声をかけてくれた。ゴミ箱近くでゼリーを流し込んでいると店から出てきて「裏のほう影になってるから」と教えてくれる親切ぷり。ありがとう、でも休んでる時間は無いんです。
13時46分コンビニ出発。しかし暑い。飲んだ水が一気に汗として噴出してくる感じで、ジャージもレーパンもグショグショ。道路の気温表示は30℃となっていたが、さっきから直射日光が照り続けているiBikeの温度計は40℃を表示。あ、スタート2kmで動かなくなったiBike、何故か須坂のあたりで復活。渋峠のデータを残したかったのに。
木陰も無く、暑くて気分が悪くなってきた。さっき食べた胃の中の物が何度か口へと逆流する。頭もフラフラ。
去年の宇都宮山岳ブルベで熱中症で指先が震え、冷房の効いた座敷で2時間起きれなかったことを思い出す。多分このまま走るとまたあれの二の舞。残念だが木陰で休憩。膝も痛いので痛み止めを飲んでダラダラと登坂。
抑えてダラダラ走ってるわけじゃなくて、暑くてもう全く力が出ない。
もっと速い人は出力が私よりずっと大きいわけで、自分比でどれだけ頑張ってるかじゃなくて絶対的な出力で発生する熱量は決まるから、流して走ろうが相当暑いはずなんだよな。背中に900Wのストーブ背負ってる感じ。プロの夏のレースなんかは皆どうしてるんだろうか。
Ave10km/hくらいで菅平を登りきったあたりで、空には雲がかかって少し気温も落ちてきた。
下りは、やはり車の流れもよくてそれに合わせて進む。熱でのダメージが残っているのか、下りきったあたりで意識を失うようなクラクラっとした眠気が襲ってきた。慌てて休憩。目を閉じて7,8分休むと意識もしっかりしてきて再出発。
274km地点、時刻は15時半。PC2から2時間近くかけて30kmちょっとしか進んでないのか。予定では25km/hを上回れる区間だったはずなのに、30分以上の遅れ。これでもう15時間台ゴールは絶望的に。
ここからは小諸までのアップダウンの後、浅間サンラインへ。
その名が示す通り灼熱のイメージしかないサンライン。しかし気温は27℃でさっきまでと比べたら格段に走りやすい。日がかげっているためiBikeの温度表示も27℃。涼しくなった、とまで感じたほど。
16時間は無理でもave25km/h以上、16時間20分でのゴールは目指そうと奮起するが、浅間サンラインを抜け18号に出ると長い渋滞。特に中軽井沢手前からバイパスに入ってからは車は全然進まない状態でAve25km/hも断念。やっぱり平地よりも山岳コースのほうが車や信号が無いぶん安定した速度で走れるよ。
入山峠もこのままかなと思ったら多くの車は南軽井沢交差点で左右に曲がる、軽井沢駅か碓氷軽井沢ICに向かっているようで渋滞解消。下りも車の流れにあわせて快適に。
□PC4
353km地点。18時20分到着。
日が落ちてきて気温が下がってきた。疲労よりむしろ温度が下がったことでのパフォーマンスアップすら感じる。やはり暑いと速く走り続けるのは難しいようだ。
出発は18時27分。ゴールまであと58km。ここからAve30km/hを超えれば20時20分に着けるが、平地とはいえ信号も多く夕方で車通りも増えてきた中それは無理だろう。
暗くなってきてライトを点ける。涼しくて気分がいい。17時間切りでやむなしかと走行時34km/hくらい、行きよりも少し遅いペースでゴールへ。
□ゴール
409.1km。20時38分到着。
妻神さんと小倉さんがゴールで待機。スタッフはPCやゴールオープン時刻から待機してるんじゃなくて参加者の速度を見てトップが到着しそうな時間から待機してるわけで、こうして一人早く帰ってくると少し申し訳ない気がする。私としてはトップ参加者が電話連絡してからゴール設置開始でも問題ない気が。
カヤノ平とその他2回のミスコースで走行距離は412km。目標タイムは大きく下回ってしまったが、最後まで集中して走れたと思う。それにまだ眠気も全然ないし、あと100kmはこのままのペースで走れそう。600kmを一気に走るのもそろそろ行けそうかしら。
16時間38分というタイムは皆に速いと言って貰えたけど、やっぱりどうしても自分が速いなんて思えなくて、○○さんならあと30分は速いだろうとか考えるとちょっと恥ずかしい。それにブルベ400kmで速いといったら16時間をどれだけ下回れるかで、このタイムは「スーパーアタックにしては速い」ってだけだから自称クライマーとしては不満も残る。山岳コースでも平地と変わらないってのを目指してたのに。
まだ走れそうといっても、もうゴールしてしまった体はどっかり疲れて直ぐには動けず暫くお喋り。小倉さんは途中で風呂、私も入りたかったがまだ家まで60kmあるのと、入浴後に汗ダクのジャージを着る気になれずにそのまま。
エントリーリストを見せて貰うと4時にも知った名前が何人かいたようだ。6時で速いのは上保さんかな。それでもゴールはまだだいぶ先だろう。twitterで参加者の皆の状況を見る、カヤノ平でDNFした人が結構いるようだ。
2時間近く話して22時半頃ゆうパークおごせを出発。ここからはもうダラダラ。
そいうえばあまり食事してなかったなと、コンビニに2回寄ってパスタなどの固形物をしっかり食べる。帰宅したのは2時前。
twitterを見るとまだ走ってる人が多いようだ。弱っているたけさんの呟きを肴にしながらビールを飲み、就寝。疲れたなー。
こうして日本地図を見ると結構北まで走ってるなあ。
累積標高6100m超という話だったが、実際ブルベの区間は6000m無かったようだ。
■4/15
走行距離:480km
累積標高:6657m
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