2014/09/12

SR2400_15:試されるマクガイバー、ギリギリのゴール。

□8/17
  もう一泊してもSR600北関東のクローズタイムには間に合うとの目論見だったが怖いのが最後に控える峠、横根高原。標高差よりも斜度が問題で、登り下りの平均10%超あとは平地ってなコースだとAve15km/h出ない恐れがある。
  出発前にデジカメのスイッチを入れようとしたら電源が入らない。雨で水没したのか?復活を祈りつつバッテリーを外してバッグに突っ込む。ここからはスマホのカメラで。

○ホテル出発 8/17 2:00
  そしてもう一つの問題、ホイールの調子は更に悪化。フリーはかなりの頻度で回らなくなり脚を止めたらRDがもげる可能性大。平地なら脚を回し続ける手もあるが、この先峠が控えているとなると厳しいか。やぱり昨日自転車屋を探すべきだったか。
  後悔しても始まらない。こんな深夜に開いてる店、コンビニでなんとかするしかない。このホイールは六角レンチとハブスパナがあればフリーが外せたはず。薄いスパナあるいはペンチを買うか、クレ556のような浸透性が高いスプレーでフリー内部を洗浄するか…

  どちらも見当たらず、手にしたのはZIPPOのオイル。
こいつをフリーの隙間から爪がある部分に流し込む。ベアリングがダメになっても仕方なし、あと100km持てばいいんだ。
  フリーを回転つつオイルを垂らすと動きはなんとか復活した。よかった、ロングライドでは手持ちの物で応急処置できないとやってられない。もっといい方法はあったかもしれないし、マクガイバーにはまだまだ遠いか。

  このメンテでゴールに必要な速度は15km/hを上回らねばならなくなる。

○PC16 道の駅くろほねやまびこ 8/17 4:35

  雨は降り続けている。
ホイールは、オイルを垂らすと40kmくらいは回転が復活するようだ。朝になったらどこかで556を手に入れたほうがいいかもしれない。このSR600KNはその前にゴールかな。

  横根高原への登りは、予定していたコースと違った。宇都宮山岳ブルベの復路でくろほねやまびこから戻った時のルートだと思っていたのだ。あれはなかなかの斜度だったから身構えていたけど、思ってたほどではなかった。
  それでも疲れはあり、相変わらず「エターナルダンシング」だとかアホなことを考えながら登ってたら左折ポイントを見落とし、ミスコースして下ってしまう。

○PC17 横根高原 8/17 7:20

  ここまで来ればあとは下りを残すのみ。
自転車さえ壊れなければタイムアウトは無い。だが一番の不安はそこで、フリーを出来るだけ空転させないように下ろうとするも長く続く下り&雨で難しくてドキドキ。

  平坦区間まで下ってあとはランでも間に合うとなった時点でようやく安心。コンビニで朝ごはんを食べ、ゴールへ。

○ゴール 8/17 9:32

  タイムは54時間32分。
1泊増やしてギリギリゴールプランに切り替えたとはいえ、かなりのギリギリ度合だった。

  ハンドルのMOON XP300は水没して数時間前に死亡(後に乾いたら復活)。リフレクターの中に水が溜まっていた。どうやったら完全密閉のここに溜まるんだ。

  ゴールはまだここじゃなくて自宅。あと140km。フリーは、平地だから脚を回し続ければなんとかなるかな。

  獲得標高を少し稼ぐため、古賀志林道に登ってから自宅へ向かう。


  内輪ネタに走ったため人気低迷が続いたインフィニティークライマーZは今回で連載中止となりました。 ご愛読ありがとうございました。(途中ツイートした話の再掲載です)

■第4話 届け、無限の彼方へ。

「くらえ、エターナル・ダンシン…ぐわっ膝が」
「1000m峠だとナメて貰っては困る。北関東最後の将、横根高原。一度見た技は通用せん」
「みんな、オレに最後の力を」
「なんだこれは、上体の振れがクランクと完全に調和している」「この軌跡は…、インフィニティ!」

※クランクの動きって8の字っぽいからネタ的には∞だよなー、とインフィニティークライマーZのタイトルは最終日のこの横根高原との戦いで生まれたのです。

2 件のコメント:

  1. ジッポーオイルよりサラダ油の方が潤滑力はある気がする。それよりもツナ缶の中の脂の方が。まじでw 

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    1. ツナ缶なんて使ったら走ってる時に猫を巻き込んで大変なことになると思います。

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