□8/16
2:00起床。止んでないかなの期待空しくやっぱり雨。
○PC10 直江津港 8/16 2:48
写真を撮った直後にフェリーターミナル内の電気が消える。こんな時間に消灯なのだろうか?
寒さを感じるほどではないが、それでも長丁場で体を冷やしたくなくてゴア上下を着て汗をかかないようにゆっくり走る。
しかしこの先に控える関田峠、カッパ着てゆっくり走って楽しめる峠では無かった。
ケイデンスガタ落ち、やっぱり34x27は私の脚じゃサイクリングしようと思ったら足りないよ。帰ったらMTB用のリアかフロント入れる、絶対変更する、そんなことを考えながら重いギアを踏み踏み。
夜が明けてきた。晴れていたら気持ちよさそうな高原だ。
○PC11 関田峠 8/16 5:34
一番寒い時間帯を雨の下り。霧で視界も悪い。ホント今回こんなんばっかり。
下ってしばらく平地の後、木島平からまた少し登り。ここの下りから湯田中までの間で雨が上がる。
よかった、これなら渋峠を降られずに登れるかもしれない。雨の下りはイヤだけど、登りももちろんヤだ。なにより汗を抑えないといけなくて速度が出ない。
○PC12 湯田中ローソン 8/16 7:56
ローソンの前が湯田中駅。ここには足湯がある。
自転車に乗ってる時って足がふやけるのがイヤで足湯に入ったことは無かったが、もう雨で足はフヤフヤ。だったら少しでも温めたほうが気持ちよかろうとしばし休憩。
あーいくらなんでも休み過ぎた。そもそも関田峠が予定よりかなり時間かかってるから、もう少し速度上げないと23時(SR600Fujiスタートから8日後)までにゴールできなくなっちゃう。渋峠は若干パラパラと降ったがカッパを着ずに、少しペースを上げて。
○PC13 渋峠 8/16 10:47
渋峠で降られないなんて、そんなことあるわけが無かった。
ここまではまだ小降りでカメラバッグをコンビニ袋で覆ったのみだったが、国道最高点あたりで一気に土砂降り。慌てて完全雨装備へ。
視界も全然ないし、ここの雨はホントにキつかった。対向車の水しぶきがアトラクションなほど水が溜まった路面。峠なのに。
そういやこの雨の中、10人ほど登ってくる人とすれ違った。皆バラバラのジャージだったら防寒具など持たない驚くほどの軽装。クラブ内でヒルクライムでもやってたんだろうか?上に車が待ち構えてるのでもなければ寒さで死ぬって。
ゴアカッパなどたいして役に立たない大雨、体も冷え切ってしまって草津で温泉へ。
助かった、ここが温泉でよかった。この雨の中走り続けるのは厳しかった。昨日が洗濯デーで乾いたジャージがもう1セットあるのも運がいい。
温まった後は食事をしながら今後のプランを練る。
どうやら赤い色の豪雨ポイントはちょうどコースに沿って渋川へと向かうようだ。ここで暫く時間をずらすしかないだろう。
乾いた服はあと1着。もう一度峠で雨に降られたら、走り続けることは難しいかもしれない。
はっきり言ってもう気力が持たない。SR2400を200時間完走との大目的があったのだけど、遂にここで気持ちが折れた。渋川に泊まろう。もう1泊してもSR600北関東のクローズに間に合う余裕は十分ある。
小雨の中を榛名山へ。
ここでホイールに異変が。チェーンが外れたかのようにフリーが200度くらい空転する時がある。雨でフリー内に浸水して爪の動きが渋くなっているのかもしれない。
足を止めていると稀にフリーが空転しなくなってRDが伸び切り、その時点でようやく回りだしてRDがバチンバチンなる事態も。これは下手するとRDかエンドがもげるぞ。
○PC15 ヤセオネ峠 8/16 17:44
ここから渋川までは下り。しかし疲れた、雨じゃなくて坂が疲れた。おそらく目標達成を諦めた挫折感も疲れを増しているんだろう。
下りは雨あがる。さあホテルに入って休もう。いや、ホイール入手を考えたほうがいいかな?
祭りをやっていてSRのコースは車両通行止め。ただ警察官の話だと自転車は通ってもいいとのこと。歩行者の間を走るのも危ないと思い迂回してホテルへ。
雨やんでよかったね。少し寄ってみたい気もしたが、ホテルに入って洗濯して睡眠。
好評につき連載決定!
■インフィニティークライマーZ第2話 さらば灰神、高原の風と散れ。
激闘の末、灰神を倒したZ。
灰神は打倒Zに燃え、サイドワインダーに代わる新たな必殺技を編み出すことに成功する。
「脱衣」
登坂中に服を脱ぎ捨てることにより軽量化するという灰神究極の奥義。しかしZとの再戦の前、圧勝と思われた草レースで思わぬ敵に苦戦する。
「やめろ、灰神。オマエそれ以上脱いだら、どうなるのかわかっているのか」
「たとえこの体がどうなろうとも、オレは勝つ為に脱ぐ!」
反射ベストを残し全てを脱ぎ捨てた灰神。勝利の代償に手に入れたものは、自転車界永久追放という重すぎる処分だった。
「オレは後悔していない。風が、下半身への風が気持ちいいぜ。」
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