2021/06/30

2018RAAM_23:ミシシッピを越えてからがレース

 スタートから7日と21時間、最後の足切りポイントとなるTS35、Mississippi Riverに到着。3380km。
まだ余裕あると思ってグルグル回って遊んだりしてた

 カットオフタイムまでは2時間の余裕、個人スタート時刻を加味すると3時間強。
ここを越えればあとはゴールまで足切りは無いし、前日はホテルでの睡眠や豪雨やらで全然進めなかっただけで、ペースを上げていけるんじゃないか。脚の疲労はあまり感じていないし。

 少し休憩し、クルーと最後の関門通過を喜び合う。砂漠のような暑さは無いが、それでも最高気温は35℃近くまで上がり、まだまだ暑い日中を走ることとなる。吉田ベストを着て出発。
あれ、肩から首の痛さが増して…

 再スタートして直ぐ、この首ではキャメルバッグはとても背負えないことに気づく。肩回りに重みがかかると首の痛みがより激しさを増して全然ダメ。サイズの小さいバッグに変えてみるもやはり変わらず。
この時点の自転車

 ヘッドチューブ横にダクトテープでツール缶を止め、その中に入れたソフトフラスクが給水の頼り。シートチューブにもボトルが刺さっているが走りながらこれを手にするのは難しく、ただの飾りだ。(フォローカーと別れてしまった時の非常用飲料水)
 この給水方法は現地での思い付きの変更ながら上手くいったと思う。ただ食事は走りながらはとても無理で、知らず知らずのうちにに停車時間が増えていった。ある程度の距離を走ると首を休めたくて止まってしまう、停車回数も多くなる。

 ハンドルに巻いているのはDHバー肘置きのパッド予備。腕から肩にかけて伝わる振動を少しでも抑えられるように巻いた。太いハンドルは好きではないが、もうハンドル握って走ることなんてないのでこれでいい。
 めちゃ体の起きたポジションで速度なんて全然でてないのに、なんかディスクの乗り心地?が良くて頑なに「ディスクがいいー」って言い張っていた。

 ヘルメット後ろから腰にかけてゴムチューブで引っ張っているため、ヘルメットが後方に引っ張られてオデコが擦れるのが地味に痛い。
 ヘルメットを引くではなく、背中からポールのようなものを伸ばして顎を支える器具をその場で作ればよかったかな。恐らくソレを作れる人はクルーに何人かいたのだけれど、クルーも日々の業務に追われていて余裕は無かった。
いい天気なんだが暑い…

暑い…まあ35℃くらいなんだけどね

 イリノイ州に入り、TS36、Greenville。改装状態なマクドナルド横の仮設トイレで、血だらけになったケツのキズパワーパッドを張り替える。幸いにも?首の痛みが強すぎるのが原因か、その他の部分は全く痛みを感じない。スタート直後にあれだけ危惧していた腰の痛みも皆無だ、やったー。
 何度かトイレを往復して、クルーから「その辺ですれば?」と言われた。本人はまだ完走する気マンマンであったが、クルーはグロス速度低下のヤバさをだいぶ感じていたようだ。とにかく何か理由をつけて休んでしまう。
暑さでヤられてるのか首か、停車回数が多すぎる

 1号車がパンク修理で離脱していたのか、何か別の原因だったか記憶が定かではないが、確かこの辺りでフォローカーが暫くいなくなった記憶がある。
 両サイドの畑は集中的な雨により水没してて、そんな中GPSを頼りにペダルを回すのだけど、一人の時間が長く続くと本当にこの道で合っているのか不安だった。確か結構ゴチャゴチャした道で未舗装路区間も通ったのよね。
クルーがいるのは心強い。揉んでもらえるし

 夕方からは降ったり止んだりの天気が続いた。寒くはないのでカッパは着ずに走るが、やはり雨は体力を奪う。
ザッと降って止むことが多い

 そして夜。
夜はツラい

 未明から降り出した雨は徐々に強さを増し、体を冷やしながら明け方にインディアナ州に突入。TS38、Sullivan。3号車が宿泊していたチェックポイント手前のスーパー8に入り、濡れた体をシャワーで温めて寝る。
雨が目に入って痛くて

 スタートから8日半が経過。3650km、ようやく3/4。残りはあと1PBPくらいか。

縦断ニュース:Day9

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