今回の富士ヒルクライム、3月の時点では一番の目標レースとしていたのに結局万全の状態で挑むことは出来なかった。
1)ローラーの出力は去年よりほんの少し低い
2)レース当日朝の体重が61.2kg。去年より2.2kgも重い。
3)前週に落車していて脚の付け根が痛い
4)GW前に1ヶ月ほど続いた咳が先週から復活してしまった。強く息を吐くと息苦しさを感じて咳き込む。
3)と4)に関しては金曜にローラーに乗った限りまあタイムには響かないだろうと判断。
2kgの増量は富士ヒルクラだと1分ほどタイムダウン。出力も低く去年の65分は厳しそうなため、来年第1ウェーブに残れるように68分を目標に。機材は去年と同じく言い訳できない本気装備。
第1ウェーブ100人は去年のタイム順にゼッケン番号がふられている。
去年13位だった私のゼッケンは10。
「1」のフォントが縦棒1本なので逆に付ければ1番ぽいと悩むが、一桁連中は62分を切るような奴等で私とは天地の差。
せめて先頭集団についていける自信があればやってみるのも…まあ無様なだけだなと大人しく普通の向きで。
スタート前、集合場所に集まるとそこには3000番台のゼッケンの人も数人いる。どうやらホビーレーサーでトップを争う実力者は裏ルート?でこの第1ウェーブでスタートしているようだ。
もちろん私もそうだし、この第1ウェーブスタートの中にそれに異論を唱える人はおそらくいない。ただ3000番台からスタートした実力者、今回だとRYOさんあたりはちょっと可哀想かな。
いつも顔を合わせるのりっくさんと話しながらスタートを待つ。ナッカラーノの大庭さん、モンテラックの井上さん等66分程度で走れるだろう知り合い達を視界に捕らえながらスタート。去年と比べて計測開始地点まではかなりゆっくり進む。
集団の中ほどに位置し計測開始地点通過は4分30秒弱。去年は最後尾で4分弱だった。もちろんここからは一気にペースが上がる。横を村山さんが凄い勢いで駆け上がっていった。順位は個々のネットタイムとなるため、後ろの位置でスタートを通過する作戦だろうか。
集団は縦に長く伸びるも途中で中切れする様子は無い。去年後ろから位置を上げていった時には先頭十数人が抜け出してしまっていたが今年は速い人が多いのだろうか?あるいは上位がかなり抑えてる?
50人近くの大集団の最後尾になんとか喰らいついていく。のりっくさんや大庭さんの姿はもう見えない。落車で打った左脚付け根が痛む。昨日なんとかなりそうと思ったのは低い強度だったからか、こんなことなら痛み止めを飲んでくればよかった。
スタートから5分。息も絶え絶えに後方にしがみついて走るのももう限界。ヒルクライムといってもここスバルラインはそんなに急斜面じゃない。集団の風除け効果は十分に発揮されるはずなのに目の前の人から10cm,20cmと離れていく。
調子の良い時に感じる体の軽さはまるで無く、とにかく体も脚も、水飴の中を走っているかのように重い。このわずかな距離が何故つめれないんだとズルズル後退。大丈夫、皆がオーバーペースなだけだと自分に言い聞かせながら、いつものようにあっという間に集団は見えなくなった。
集団から切れて精神的に切れないのは難しい。その後一気に失速し、パラパラと20人くらいに抜かれる。もう第一ウェーブの最後尾あたりになってしまったのではないか。周りを走ってる人はゼッケン80番台、90番台ばかり。
第一ウェーブでもゼッケン後半というと去年70分くらいの人だ。62分と65分が全く異なるように、65分と70分も全然違う。
65分,68分,72分くらいで一段違うレベルといった感じ。常にトップレベルで調整もバッチリなんて人を除いて調子によってはこの一段ぶんくらいのバラつきがあって、それで今回の私の目標も68分だったわけ。
もちろん去年から今年にかけて急上昇して速くなってる人も少なからずいるだろう。しかし周りが100番付近のゼッケンで固まっているというこの位置はかなりマズイ。これは68分どころでは無いペースかもしれない。
一度抜かれた98番、91番のゼッケンの人に追いついて暫く後ろにつかせて貰う。
私のほうが体重はあるようで、斜度が緩くなった時に前へ。後ろから黒いジャージの人がサイコンか何かを確認しながら「遅すぎる」と呟いて抜き去っていった。
横を見ると5kmの看板。タイムは、計測位置から18分過ぎ?!
うまく回らない頭で24kmをこのペースで走ったら何分のゴールになるか計算する。最後の区間1kmは平地で速度は倍ちかくなるから、えーとえーと、85分くらい?そんなに遅いのか!
※この看板の位置は料金所からの位置だったのか、あるいは朦朧としてタイムを読み違えたか、実際の5km通過は15分45秒。
「遅すぎる」のはわかっててもどうにもならない。苦しさが上回ってか脚の痛みが感じなくなってきたのは救いか。
7kmあたりからようやく脚がまわりだし、落ちてくる参加者を次々と追い抜き出す。完全に失速してからの復活で周りと速度が合わなくて集団を形成できない。ずっと単独走。14km過ぎからは息苦しさを感じ始め、また出力ダウン。高地でも出力ダウンしないのが私のウリなのだけれど、去年の乗鞍といい調子が悪い時は息が上がってしまうようだ。オーバーペースとは少し違う感じで、もしかしたら1週間咳き込んでいたのが影響しているのかもしれない。
あとはもう淡々とゴールへ向かうだけ。
最後の平坦区間も一人で突入。タイムを確認すると既に68分、70分は確実にかかってしまう。やる気を無くしてダラダラ走行。来年の第1ウェーブスタートも絶望的だ、もういいや、今更30秒ほどタイムを縮めたところで何だというんだ。
ゴール前の登りで後ろから2人に抜かれる。平坦部分で後ろにいたのだろうか?あるいは離れた位置から追いついてきたか。なんにせよ抜き返す気は全くおこらない。完全にサイクリングペースでゴールライン通過。タイムは?72分を切ったくらいか…
ゴールでは先着した知り合いたちとお話。ダメだったと言うと「去年65分なのはドーピングかなんかではないか」と中村さん。
そうよね、アレは確かに自分でも出来すぎだったと思う。しかしいくらムラがあるとはいえ、今日の調子でまさか1割以上タイムが落ちるなんて。富士は上手く走れることが多かっただけにショックだ。
ま、これが今の実力なんだから、また徐々に上げてくしかないか。
正直言って -口に出したらそれが現実になってしまいそうで嫌なんだが- 私の伸びしろはもう余り無い気がしていて、5w/kgはどんなに頑張っても達成できない位置なのではないかと思う。
今年1年練習して伸びないようならヒルクラは諦めて完全にロングに転向しようかななんて考えたりもした、でも速くなりたいと思っている以上はどんなに遅くても諦めずに続けていかないと後悔しそうだ。だから来年も出る。こんなサイクリングじゃなく、いつか先頭集団でレースがしてみたい。
去年と今年の1kmごとの区間タイムを。
ログが5秒単位で保存されているため、各区間は最大5秒の誤差あり。
距離 | 去年(64:58) | 今年(71:36) | タイム差
01km | 2:45 | 2:45 | +0
02km | 3:00 | 3:05 | +5
03km | 2:55 | 3:20 | +25
04km | 2:55 | 3:25 | +30
05km | 2:45 | 3:10 | +25
06km | 2:40 | 3:05 | +25
07km | 2:40 | 3:00 | +20
08km | 2:30 | 2:35 | +5
09km | 3:10 | 3:25 | +15
10km | 2:25 | 2:35 | +10
11km | 2:55 | 3:00 | +5
12km | 2:40 | 2:55 | +15
13km | 2:55 | 3:05 | +10
14km | 2:50 | 3:10 | +20
15km | 2:45 | 3:00 | +15
16km | 2:45 | 2:55 | +10
17km | 2:45 | 2:55 | +10
18km | 2:50 | 3:00 | +10
19km | 2:50 | 3:15 | +25
20km | 2:50 | 3:00 | +10
21km | 2:35 | 3:00 | +25
22km | 2:35 | 2:55 | +20
23km | 1:40 | 2:00 | +20
LAST | 1:40 | 2:20 | +40
※去年のデータがゴール手前で欠落しており最終区間は23.75kmまでの750mとゴール少し手前。(今年のぶんもそれに合わせてある)
去年は序盤からずっと8,9人の第2集団。今年は2km地点からはほぼ単独走。
65分ペースとなると大抵の1km区間を2:40~50くらいで走っている。今年は比べると全体的に遅い。
2km地点手前までは集団のケツに食らいついていてほぼ同タイム、千切れてから一気に失速してかなり遅れてしまった。
7kmを過ぎてから(14kmまでは)やや復活し去年と同程度の出力でタイムは+10秒ほど。脚の合った集団に乗れてるかどうかで結構違う。
最後の平坦区間の前半22km~23km。1kmで20秒の差がついている。去年の最高速度は41km/h、今年は34km/h。平坦を集団で回せると大きい。
ゴール直前は、やる気無くし過ぎだろコレ…
実は70分台ならまだ来年第1ウェーブの可能性あったかもしれないし(ラインは68分くらいだと思っていた)、来年云々よりも最後まで集中できなかったのが悲しい。
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