タイヤを応急処置した後は宿へ向かいます。
途中自転車屋でタイヤを買いたいけど、今日はとてもそんな時間ありません。今は17時、宿のチェックインは19時で予約。距離は45kmでも確か1000mくらい登って150m下ったところにあったはず。このタンデムの速度じゃ2時間で走るの無理です。
宿の情報を調べると最終チェックインは20時とのことで、「予定より遅れます、20時までには着きます」と一旦電話を。
内子町まではゆるやかだった斜面はスキー場の看板を右折したあたりからなかなかの勾配に。
だんだんと日が落ちてきました。
スキー場まで10km、そこから宿まで7kmあります。あと1時間半で着くのは難しいかも。
難しいなんてもんじゃない。
妻に「もっと頑張って漕いで」と声をかけることも出来ないくらい必死で漕いでるのに、速度は7km/h程度。
なんで、なんでこんなに遅いの。私一人の力(+わずかな妻パワー)じゃこんなものなの?
あとあれですね。「タンデムは普通の自転車と同じ、別に危なくない。」なんて話を良く聞きますが、大嘘です。
まず両手放して運転できない時点でバランスとるのが普通の自転車より大変、体の重心移動だけでなくて手でハンドルを押さえつけてるってことです。
急斜面の登りではこの「手の力でハンドルを真っ直ぐにさせている」というのが非常に感じられ、両手放しどころか片手でドリンク飲むのですら不安定で怖いくらいです。
もちろんそれでもその辺のママチャリオバチャンよりは安定してるでしょうから公道を走る上で問題は無いかもしれませんが、ロードより不安定なのは確かで、気をつけて乗らねばなりません。
もしかして2人が慣れれば手放しできるようになるものなのかしら?
平均斜度7.5%で10km登ってピークのスキー場に着いた頃にはもう真っ暗になっていました。
既に時刻は20時過ぎ。携帯電話の電波は繋がりません。最悪夕食が無くなるのは仕方ないとしても、宿に到着したら誰も居なかったなんてことにならないといいけど。
荒れた路面をダウンヒル。
指切りグローブでは冷たすぎて指先の感覚がなくなってきました。バッグから長指を取り出す時間も惜しんで擦って温めながら宿へ急げー。
で、残り1kmでまたパンク。真っ暗闇の中修理する気は無く、最後はラン。
暗闇の中、宿の明かりが見えたときはホントほっとしました。写真は宿に入ってから。
到着は20時半。既に夕食の時刻は過ぎてしまっています。宿のオバチャンは先にお風呂で温まってからご飯にする?と夕食の時間を延ばしてくれました。有難うございます。
GWといっても800m超の宿の中はそれなりに寒く、布団の下には電気カーペットが敷いてありました。
あーいい湯でした。ごはんごはん。何これ?
火がついています。ドーナツ焼くの?
えー初めて食べるこれは土手焼きというもので、味噌を固めたものの中に魚(アマゴ)や野菜を入れて煮るとのことです。
オスとメスで見た目が結構違います。右側の赤い斑点が強く出ているほうがオス。
これを味噌ドテの中にいれて、
豆腐、シイタケ、カボチャ、ニンジン投入。上からキャベツ。
出来上がるまで山菜の天ぷらでも頂いてましょうか。
手前は藤。ここに来るまでも咲いているのを見かけました。(その辺に咲いているのは勝手に採って食べちゃダメだそうです)
つくし。
湯気が出てきました。そろそろ完成かな。
外側の味噌が崩れて味噌煮込みみたいになるのかと思っていたら、味噌は香り程度であっさりとした味わいです。
魚を食べた後は残った野菜を煮込んで終了。
実のところ、一人6500円&山頂付近の宿ということで食事はあまり期待していませんでした。
思ってた以上の食事を堪能したことですし、パンクのことは忘れて気持ちよく寝ましょ。
■5/2 別府-(フェリー)-八幡浜-小田深川渓谷
走行距離 84km
累積標高 1633m
■ここまでの累積: 距離 2683km, 標高 21166m
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