○5/1
ホテルでは入浴後、靴下と靴だけ洗った。
雨の桜島を走ってきた靴下は真っ黒で、洗っても洗っても灰がどんどん出てくる。
ジャージ&レーパンは、着替えがあと1着あってよかった。コインランドリー使ってる時間なんて無い。とにかく睡眠を確保せねば。
洗濯をせずに出来る限り寝たい、といってもそこそこやることはあって目覚ましは1時間30分後にセット。
2時間寝てもギリギリ間に合いそうではあったが睡眠周期的に90分でいいかなあと。ここまで疲れてるときに正常な周期になるのかは疑問か。
目覚ましをかけ、ベッドに倒れこんだ次の瞬間、目覚ましが鳴った。
はぁ?
時計を見ると起きる予定の6時20分。まさか今の一瞬が1時間半だと。
全然寝た気がしない、寝た気はしないが時間なので出発するしかない。
一昨日の諫早400の途中、PCの弁当ヒライで靴のヒールが割れてるのを発見、スタッフの横山さんにテープを貰ってグルグル巻きにしていた。
朝見たらすっかり無くなってしまっている。ソールは既にベロンベロン。
靴は乾いていないのでコンビニ袋で防水してと。しかし脚が浮腫んでてパンパンだなあ。パンパンというかムチムチで自転車乗りの脚に見えない。
股は、昨日雨の中長時間走ったせいでかなり擦れている。
16時間走行-8時間睡眠のサイクルならば雨天であっても走行中のダメージを睡眠中に回復できるのだが今回の休憩時間じゃ無理か。
まあこの程度の擦れならばいざとなったらキズパワーパッドを貼ればなんとかなる。そこまで酷くはなさそうで、まだ貼らなくてもいいか。
ここ亀の井ホテルは九州地方に多く展開しているチェーン店。何回か泊まった他のホテルの朝食はバイキング。
ここでもバイキング朝食を期待していたのだが、ホテル内にジョイフルがあって、朝食はジョイフルのメニュー3種類の中から選ぶのみ。トン汁定食を選択、ちょっとガッカリ。
ホテルを7時に出発し、延岡までの海岸線を走っていると通学中の小学生。皆「おはようございます」と挨拶。こんな汚らしい自転車乗りのオッサンにも挨拶してくれるのね。きょうび挨拶なんてしようものなら「知らないオジサンに声をかけられた」なんて問題になりそうな中、元気に声をかけてくれるのは嬉しい。
次のPCまでの間にチコリンさん、マヤさんの女性2人と会った。途中のコンビニでは何人かの参加者が軒下でグッタリしている。コンビニ横で少し仮眠とっただけなのだろうか。皆キツそうだ。
1時間半とはいえホテルでしっかり寝れたのと、日も出てきて明るくなってきたのとで眠気は今の所大丈夫。問題なのはトイレ、昨日から近かったのが今日は2時間持たない感じ。ロング走ると偶になるヤツでサドルをSMPに換えてからは調子良かったのに、今回は先端で頻尿の秘孔を突かれてしまったのか。
この頻尿がイヤなのはただ近くなるだけじゃなくて、尿意を感じてから我慢できるまでの時間が極端に短くなること。トイレ行きたいなーと思ってから10分も経たないうちに決壊の危機。結局この日から帰宅するまでの間ずっと、尿の事を考え続ける毎日となった。
PC5手前。貯金は1時間ほどある。
程よい暖かさで気持ちいい。
PC5ではオニギリ1つ食べただけで直ぐに出発。この先はアップダウンが続く区間、コンビニ飯ではなくてしっかりしたものを食べて元気に走りたい。
PCを出ると直ぐに激坂で、もっと食べれば良かったと後悔。フィリップさんが後ろから現れて「さっきの坂キツかったですねえ」「フロントトリプルじゃなかったらヤバかった」「こっちはフルダンシングでしたよ」なんて話した後、軽快に走り去っていった。
道の駅北浦で休憩。
寿司とサバ寿司を買って外で食べる。
それから北浦名物の「うずまき」。去年このコースを逆向きに走った時、もう少し先の道の駅蒲江でも蒲江名物「うずまき」って売ってた記憶があるのだが。まあこの辺の名物なのだろう。
餡をスポンジ生地で巻いてあり、補給食にはもってこい。これは背中のポケットへ。
下に見えるのは塩づくりの資料館らしい。
すでに貯金は30分くらいになってしまった。さて出発するかと自転車に跨って走り始めたその時目に入ったのは、
「海のお宝丼は1日限定30食、5/1から販売開始」の張り紙。
さっき寿司を買ったのは販売コーナーで、こちら側にレストランがあったのか。5/1といったら今日じゃないか、これは食べていくしかない。
注文してから出るまでに結構時間がかかる品であった。
待っている間にtwitterで参加者の動きを確認していると、手前のPC5で佐藤さんが「膝痛い」のボヤき。これは待っていれば合流できそう。
道の駅の先、トンネルを越えた所で待ち伏せ。うずまきは同じの2本も要らないよと思ってたら白餡と黒餡で違うものだった。
通過する参加者に尋ねるとPC出るときにまだ何人かコンビニにいたよとのこと。
暫くすると吉田さんが現れた。9時スタートでまだ余裕があるとのことで、一緒に佐藤さんを待つ。
「靴のカカト取れちゃったよー」なんて見せると、「あ、それたぶん桜島の通過チェックコンビニ前に落ちてましたよ。置いてったのかなあと思った」
いや、置いてくわけないし。
佐藤さんはなかなか現れない。Ave15kmでこの位置のクローズタイムを計算すると、既に15分過ぎている計算になる。そろそろ出ないとマズイかなって時に片山さん。
「佐藤さんて後ろにいます?」「居るよ、でも膝痛そうでまだとうぶん来ないよ。何してるの?」
「一昨日ひいて貰ったから待ってようかと思って」「あと30分くらいかかるんじゃない。8時スタートでしょ、時間大丈夫?」
このコースは去年のHeavenWeekの逆周り。去年勝手に延岡まで走ったから、それの逆だと思ってたら片山さん「違うよ登り1つ増えてるんだよ。もう時間無いから行ったほうがいいよ。俺だって見捨ててきたんだから」
うげ。この重量級タンデムではAve15km/hを少し上回るのでやっとかもしれない。「今日は私が前をひくぜ」なんてカッコつけて共倒れじゃカッコ悪すぎる。
それによく考えたらアシストは元気にアシストするのが仕事じゃないか。膝を痛めて走れなくなったPedalFar!アシストに何の価値があるというのだ。アシストを待つ?何故そんなことをせねばならん。
スパっと見捨てて吉田さんと出発。都合のいいことに今日の私はAJ静岡ジャージ、チーム静岡結成。今日のアシストは君ね。
この区間、アップダウンもさることながら強敵だったのは向かい風。
湾をぐるっと270度ほど周るのに、何故かどちらに走っても向かい風。
優秀な静岡アシストが居なかったらかなり危なかったと思う。気分的に折れちゃってた可能性が。途中2箇所ほどあったトンネルは風洞実験かと思うほど。
景色はいい。が、アップダウン続きのこの道にはコンビニも何もない。
エネルギーが切れかけた吉田さんに残りのうずまきを与え、忠誠を誓わせる。
登りでは全くついていけないが待っていて貰うのだ。そして80kmもの間、前をひかせっぱなし。
この登りが最後の登りか。
あーいい眺め。
PC6にはクローズ1時間前に到着。よくやった、アシスト。
アシスト顔とか散々なことを言ってたら(まだ若いから)、鈴木さんもエースって顔じゃないと返される。そうね、オーラ無いしね。
時刻は17時。肌寒くなってきたし、これからのナイトランに備えて長タイツとジャージに変更。
股ずれが痛いという吉田さんにせめてものお礼とキズパワーパッドを渡す。このコンビニを出る時、まだ食事してる参加者に「お先にー」と声をかけてたら「Edy忘れてった人がいるみたいだよ」。あれ?Edy?確認すると無い。慌ててレジに。
ローソンは電子マネーで払うとき種別を画面タッチしないといけないからさあ、それでカード置いちゃって忘れたのよね。なんてのは言い訳で、やっぱりボケて集中力無くなってきてるんだなあ。この先十分注意して走らないと。しかし良かった、声かけた人がEdyの話してくれてホント良かった。
佐賀関までずっと海岸線だと思っていたら、セメント工場脇のゴチャゴチャした道を通った後、細い登り道へ。
ここのピークのトンネル、灯りが全く無くて狭く、それでいて工場に向かうタンプが通るちょっと危険そうなポイントに綾袮さんがいた。ここからは3人でローテーション。登りは私が一番遅く、ドラフティングの効果も薄いので切れそうになりながら。
こうやって数人で回しながら走ると楽しい。楽しいというか集中できて時間が早く過ぎる。
交通量の多いところでは難しいけど、ブルベでももっとやればいいのに。別に全員が対等に前をひく必要は無くて、余裕が無い人が先頭に出た場合は直ぐに合図して後ろに下がっていけばいい。それでも集団全員でまわすというのは機能的だし、なによりいい暇潰しになる。
この区間も風がこんなだったのさ。鯉泳ぎすぎ。3人で走れたというのは非常に幸運であった。
佐賀関の道の駅で綾袮さんと別れ、ここからはチーム静岡でダラダラ走行。
相変わらずトイレも近く、ゴール直前のやる気の無さもあっていつものコンビニ寄りまくり。別府に到着したのは23時12分。この日も残り1時間を切ってのゴール。ギリギリだったな。
完走した人も、リタイアした人も、お疲れ様。
宴会はこの後深夜まで続きホテルに戻ったのは27時。明日は(皆にとっては)最終日、パレードランみたいなものだから大丈夫でしょ。
■5/1 高鍋-別府
走行距離 262km
累積標高 2345m
■ここまでの累積: 距離 2599km, 標高 19533m
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