縦断ニュースday5、ロッキー越えまで
ツラい夜が明けた
ここからカンザス、平地でこれまでの遅れを稼ぎたい区間だ。
カンザスといえばオズの魔法使い。ドロシー飛んでっちゃうくらいの風
残念なことに風向きは悪く強い横風。まあある程度予想していたし、完全な向かい風よりはずっとマシ。
鉄成分の多いクルー喜び
しかしいい天気~。
ほどよい雲で気温もほどよい
ただ走るだけの私は知る由も無かったこの間、
「数百km後方で仮眠をとっていた3号車が寝坊して次の交代地点に間に合わないかも」
とクルー内に不穏な空気が流れていたらしい。平地をかっ飛ばしてギリギリ3号車は我々をパス。
路面は多少ガタガタ。でも速度は稼げる
この日記では体調はすっかり回復して気持ちよく走ってるように見えるかもだが、初日の熱中症のダメージはまだ残っていた。
酷かったのが舌。熱中症で胃がやられた後に下の先に出来た口内炎、一つのブツブツの周りに花のようにブツブツが生まれてもう大変。
相変わらず舌をしまい忘れた猫のようにチョロっと出して走る。大量に持ってきた男梅はまだ封印だ。
ややグロ画像
ここまでの数回のパンクで持ってきた予備タイヤのストックが怪しくなってきたため、3号車は次の街へ自転車屋を探しに先行。
その3号車から非情な連絡が入った。「外凄い雨だよ」
雲の色がホントおかしい。右は3号車の写真
気が付けば前方からはドス黒い雲が広がってきて、雷がバチバチ放電しているのが見える。
ああもうこれは見るからに嵐だ。黒い雲に近づくにつれ風はどんどん強くなり、ディープリムのホイールではサポートカーに横付けして補給を受けられないほどになった。
停車してリムハイトの低いホイールと交換。
クルーを見ると、奴らこれから起こる惨事を前に笑ってやがる。誰も「これヤバイって」って止めてくれないの?そんなに私が飛ばされるのが見たいのか。
強風に煽られ相当フラついてるのにクルーも煽る
撮影班はここぞとばかりにカメラを回し、暗闇に突撃する前の緊張した私を煽る。
ああいいよ、やってやろうじゃないか。サンダーストームの中走ってたストラッサーみたいに速くはないけど、俺たち全員同じくらいバカだよ。
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