2015年9月17日木曜日

PBP2015 その11:冷たい床、温かいオバチャン

  FougeresのPCを出て暫くは単独走。
タンデムに乗り換えた直後は「これグロス25km/hくらで帰れるんじゃない?」と思ったのだけれど、疲れは溜まってるわ、お尻は痛いわでそんなはずも無く。2,3人の集団に何度か抜かれるも着いて行く気も起きずに超ダラダラ。

  それでも10人程の集団が来た時はこれを逃してはいけないと後ろにくっつきコバンザメ。だってほら、タンデムでローテーションに加わるの危ないし~
  ああ平和だ。このままこの集団に乗っかってダラダラとゴールしよう。やっぱり4年前より牛増えてるよなあ、前回はバイオ燃料用のトウモロコシ畑がもっとあった気がする。やっぱモロコシよりウシだね、ああ平和だ。

  ところが登り坂で、大人しくしてればいいのにまた飛び出してしまう。先行している一人に追いつき二人でローテーション。
  「次のPCまであと何キロ?」とオッサン。GPSを見ると、えーとあと30kmくらいですかね、30km!そんなに2人で頑張らないと行けないの?ああ失敗したなあ、集団の後ろでヌクヌクと走りたかった。
  「No Slipstream!」と何故か怒られたりしながら(ソロタンデムだからね)このオッサンと2人旅。しかしこの人登り速いんだよね、ついていくの疲れるんだよ。

  PCまで残り5kmくらいの森の中で千切れて、いや牛の写真を撮りたくて停止して、一人Villainesへ。
  ここ、復路は往路とは違う街かと思うくらいの盛り上がり。PC前の道は観客で一杯、4年前もそうだったな、あまりの歓迎っぷりにビックリしたっけ。軽食を買って休憩。このPCは多分今回唯一のFreeWiFi接続ポイントで、現状とゴール予定時刻をTweet。今晩どこかで寝て、明日の15時くらいに到着かな。

  時刻は20時、暗くなるまであと1時間ほどある。まだ眠くないし、ここで仮眠してしまったら残りは220km、明日の夕方ゴールするには夜明け前から走り始めなければならない。明け方は寒くて今の風邪引き状態で走りたくない。
  ここの仮眠所は使わず次のMortagneまで行こう。あれ、Mortagneって寝る場所あったっけな?前回椅子で寝たのは短時間だったからかな?

  サドル先端をケツに突き刺す作戦はもう限界で、今度はサドルをかなり低くしてケツを左右に動かして痛い所をずらす作戦をとることにした。あと90km走れば寝れるし、そしたら尻の痛みも少し回復するだろうからなんとかゴールまでは持つだろう。
  道の脇で応援する観客とハイタッチをしながらVillainesを後にする。直ぐに日は落ち、暗闇と共に耐えがたい眠気がやってきた。Loudeacでしっかり寝たから大丈夫なんて考えてたのは甘くて、とにかく眠くて走れない。停車しては仮眠、停車しては仮眠、こうなるとブルベはキツい…

  そういえば前回もVillainesで埼玉チームと合流し、暗闇の中みんなでMortagneを目指したなあ。
  ギリギリ隊は後ろから無理に追い抜こうとする人がフラフラしていて怖かった。今回は草むらで寝ている人は見かけるが、フラフラ走っている人は居ない。
  前回と同じ場所、同じ夜といっても時間は24時間違い。やはりこのくらいのタイムで走る人は睡眠的にも無理をしておらず危なくなさそうだ。

  周りは安全そうとはいってもソロタンデム、車体の長さに気づかずに後ろから突っ込まれるのは不安だ。予定していた通り、夜は集団走行は控えるべきだろう。
  道端で仮眠して、後ろから来た数人のテールライトを見ながら少し離れた所を走るうちに遅れていき、道端で仮眠して、の繰り返し。数分眼を閉じればもう少し眠気は回復してもいいはずなんだけど、やはり体調がイマイチなのか。Loudeacで「寝ずに先に進む」という選択肢を選ばなくてよかった、この調子だとかなり危なかった。

  暗闇の中続く延々と続くアップダウン、代わり映えの無い景色、ああ、前回もPBPのコースはツマラナイってここで強く感じたんだ。コースの単調さも確かにあるけど、あれは夜中に眠気を感じながら走ってたからだろうな。
  ようやく目に入るMortagneの灯り。やった、これで朝までゆっくり寝れる。仮眠所は、やっぱり無いのね、まずは食事して床で寝よう。

  7時間は寝るからアルコール飲んでもいいよね、シードルが美味しそう、これいってしまえ。

  あ、そうそう、寝る前にもう一度風邪薬を貰っておこう。入口近くのFirstAidと書かれた張り紙の先へ。「風邪引いたんだけど薬無い?」やはりここでも英語は通じないか…
  しかし私には前回の処方がある、ブルベカードに書かれた謎の文字は多分薬、これを見せれば、ってやっぱりダメ。

  「薬、薬は…」奥のほうから私と同じくらいたどたどしい英語の女性が現れ、「ここに薬は無い、ここにいるのは医者だけだ」
  えっ?意味がわからない、ここの医者は薬無しで治すの?周りを見るとどうも外科メインっぽくて、風邪薬は無いってことなのかな。

  諦めて外に出ようとすると、何故か引き止められた。
コントロールのオジサンオバサンに何か話しかけている。どうやら個人的に風邪薬を持っていないか聞いてくれているようだ。
  「車の中にあるわ!」(多分そう言ってたはず)とブルベカードサイン係のオバチャン。この椅子に座って待ってて、取ってくるから。
  テーブルの向こうのコントロール係の席に座らされ、ブルベカードを手にチェックを求める参加者から「何故オマエがそこに座ってるんだ?」と怪訝な目を向けられながらオバチャンを待つ。
  ああ来た来た。なんですかこのプレイは、恥ずかしかったですよ。

  「ありがとうありがとう、サンキュー、メルシーボクー」感謝を伝えて薬を頂き、数人が仮眠している食堂の隅へ。
  横になって寝たんだけどやっぱり床は冷える。明け方に寒さで目が覚めてしまった後は、椅子を横に並べてとか、普通に座って机に顔を突っ伏してとか、気持ちよくない方法で浅い睡眠を繰り返すことになった。

  ドイツチームのカメラマン激写。こんな格好で寝たっけ?

  Villainesの仮眠所で寝ればもっとしっかり体を回復できただろうし、結果的にMortagneまで走ったのは失敗だったかな。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。北海道在住で今回のPBPに参加したN&Nと申します。
    今更ですがMortagneにも仮眠所とシャワーはありました。
    帰路でMortagneのPCに入ってすぐ右手に仮眠とシャワーの受付がありました。
    レストランとは別の建物でしたから気づかなかったのでしょうね。

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    1. 初めまして、出かけてまして返信遅くなってすみません。
      んー仮眠所あったんですか…床で6時間も寝なくて済んだのね、しっかり見れば(あるいは聞けば)よかったです。

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