2015年11月10日火曜日

PBP2015 その12:使用前、使用後

  もう朝か、そろそろ出発しないと昨日tweetした15時ゴールに間に合わなくなっちゃう。
体は思った以上に疲れている。やはり冷たい床や椅子じゃ気持ちよく寝れず回復しないようだ。せめてシャワーくらい浴びたかった。

  風邪の諸症状はかなり緩和されてて、代わりにピンチなのはオシリ。汗ダクで不衛生なレーパンそのままで寝たため擦り傷から細菌が入ったのか、なにかボコボコして別の生物になろうとしている。
  これは痛い、綺麗な替えレーパンはルディアックにあったのに、抗生物質入り軟膏をバッグから移していればここまで酷くはならなかっただろうに。

  医務室で絆創膏を貰って張るという手もあったがそんなことには全く頭が回らずそのまま出発。日が出てきて暖かくなってきた。残り140km、もうこれゴールでいいだろう。あー走るの面倒だな。

  オシリも痛いしあまり頑張る気にもなれず(時間はたっぷりあるからね)、ダラダラと進むと狭い農道をブロックして前を走る農業車。
  んーちょっと後ろについて走るには遅いんだけど、抜いたら抜き返えされるのはダメよね、細かなアップダウンの登りで逃げ切れる自信は無いなあ。
後ろから来たHideさんがビューっと追い抜いて行った。MORTAGNEを出発する時に丁度到着してたっけ、日本人に会うのはルディアックぶり。

  暫く車の後ろをゆっくり。車が道から逸れてからもゆっくり。
後ろから来る集団に乗っかったり、千切れたり。とにかく体は疲れていて、もう惰性で走っている感じ。ボーっとしながら最後のPC、DREUX着。

  あと65km、今12時半近くだから15時ゴールは難しいかも。鎌野さんに連絡しようにもFreeWiFiは無し。今回のPBP、前回と比べてFreeWiFiが使えるPCが減ってるよな。
  このPCはパンが美味かったという記憶を思い出し、ゴール時間のことは忘れてしっかりと食事することにした。

  そのテーブルにある黄色の液体は。今から寝るわけないだろうし、あと65km走ってから飲めばいいんじゃなかろか。
  あ、2杯目も行きますか。こっちの人、結構飲んで走ってるよなあ…あと少しで貰い事故もヤだし、一緒になっても近寄らんとこ。

  このペースじゃここから3時間くらいかかるか。夜明けの中ゴールを目指した前回は日本人参加者がどんどん連結していって楽しかった。一人で走るのは退屈で疲れるな。
  そこに現れた救世主はSeattle Randonneurの2人。古いスチールの細身フレームにおなじみの青いジャージ。2人で先頭交代しながら集団をどんどん吸収していく。
  常にこの2人が前を引いてくれて他は後ろについていくのみ。やったーこれで予定の15時から30分遅れくらいでゴールできるかも。

  と調子良く走ってたらチェーントラブル。
鎌野家のタンデムはエンド幅が160mmというスーパー変態自転車、アウタートップで走っているときに段差がきて振動でチェーンがトップの外側に落ちてしまった。
ゴール後に鎌野さんに伝えたら認識はしているようで、トップとフレームの間に隙間がある以上どうにもならないみたい。

  今回チェーンがしっかり隙間に嵌ってしまってなかなか直らない。手でチェーンを掴みたいけど、この何もない農道に手を洗う場所なんてないしなあ。ボトルの水で流してもそんなに綺麗になるわけじゃないし、その後他人の自転車のバーテープを汚しちゃうのヤだし。
  木の棒や葉っぱを探して悪戦苦闘しながら手を汚さないようにチェーン復旧。後でフレームバッグの中を見たらアルコールペーパーが入ってた、む、これで手を拭けたのか。あーPCで寝る前にケツも拭けたのではないか。自分が何を持って走ってるのかすらもわかってなかった。

  シアトルの人から千切れた後は(彼らがどんどん吸収していったため)暫く空白状態。
前回ゴール前のラウンドアバウト、マイクでアナウンスしてたりして盛り上がってたな。埼玉の山口さんが他のチームと一緒にゴールしないように速度調整してたっけ。
  前後に誰も居ない今の状況は丁度いいぞ。ソロタンデムで目立つだろうし、もうラウンドアバウト何周もしちゃう。

  そう意気込んでいたのが、今回のゴール手前は公園の中、観客も殆ど無いままひっそりとゴール。なんだこれ、全然盛り上がってない!
  しかし15時着の連絡から1時間も遅れたのに鎌野家が待ち構えてくれていて、寂しいゴールにはならなかった。

  写真タイミングばっちり。

  最初に発した言葉は「ただいまー」だったかな、いや「ケツが、ケツが」だった気もする。
とにかくこれでミッション達成。ソロタンデム乗りとしての意地は見せられたか。

  ガビガビのケツ以外はどこも痛い所は無く、膝やアキレス腱、足の親指ダメージにヒーヒー言いながら走った前回よりもかなり楽なブルベだったように思う。
  あれ最初の400kmはオーバーペースでキツかったんだっけ?風邪引いて辛かったんだっけ?まあそんなことは忘れた。

  楽だった、なんて言いつつも、しっかり疲れているのは顔を見れば一目瞭然なわけで、

■使用前

■使用後

  いくら元からオッサン顔でもこりゃ酷いや。

  最後まで一気に走れなかったのは残念。夏にRAWで入院して以降調子は完全には回復してないし、睡眠障害っぽいのも続いていた中、復路のルディアックを寝ずに通過して安全に走れたかというと多分無理だった。それでも今年RAWを完走して来年RAAMだったら無理にでも続行してた(そして多分大変なことになっていた)と思う。
  今回のPBPは速く走るが目的ではあったのだけれど、体を壊さずに無事に帰るというのが鈴木家的に最大の使命であり、まあ仕方なかったかなと、言い訳にしかならんか。
  BがAに追いついたときのゴタゴタで集団から千切れてしまったのは実力不足、でもそこからは小集団を精力的に引けて、速度に関しては絶望的は差は無いのは実感できた。今回は三船さんが流石元プロの先頭集団ゴール。私ももうちょっと頑張らなきゃだね。

  消化試合のつまらないブルベになる所を鎌野家に拾われ本当に感謝してます。ありがとう。

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