2017/05/12

BRM503千葉1000km_3:「g」到達

■5/4
  健康ランド「関の湯」の仮眠室は信じられないほど静かだった。
  健康ランド泊のために耳栓をバッグに入れてあったが、耳栓無しでもイビキの音は聞こえてこず、快適に寝れそうだ。

  4時半にマットに転がり、pebbleのアラームを7時半にセット。しかし疲労感があまりに強く、しっかりと眠れない。30分ごとに目覚めてしまい、結局睡眠は2時間ちょっと。そうそう、pebbleによると起床時の心拍が96。きゅうじゅうろく??こんなボロボロの体で今日走れるんだろか。

  準備して外に出ると、もう日は昇っていて寒さは全く感じない。何人かの参加者を目にしながら、ダラダラと次のPCを目指す。と、一人のオッサンローディーが交差点を曲がり、信号待ちをしている私の横に並んだ。

  「どこまで行くんですか?」「えーと福島までだったかな?今ロングライドのイベントやってて」「ああなんか聞いたことあります」「ブルベって言う」「あーそれそれ」そんな事を話しながら一緒に走る。
  「前引かないと」と前に出ようとしてくれたので「あ、ドラフティング禁止なんですよー」と告げると、少し離れて後ろへと戻って行った。本当は後ろを走っても前走者は空力的に有利になってしまうのだが、まあブルベでそれを咎められることは無いだろう。
  2段階右折では「こんなところも信号守らなくちゃいけないんですねえ」、「私は短いレース専門で」なんて話をしながら数km。朝からとっても楽しかったのだけど、あまりにヘロヘロと走るわけにもいかず、結構頑張って走っちゃって無駄に疲労を溜める結果に。


PC到着前におじさんとはお別れ

  止まっていると少し肌寒い。冷やしラーメンを買ったのをいきなり後悔する。震えながら食べると、ラーメンの味がしない。まさか、まだ400km走っていないこの段階で味覚障害だと…


登りに入ると気温は急上昇

  走れない。登りツラい。
  twitterで知り合いの動向を探ると、すぐ後ろからたけさん、kskさんが迫ってきているようだ。この登りの速度ならすぐに追いつかれるだろうから、一緒に走らせて貰おうかな。休まずにひたすら走るウワンさんをパスした後、コンビニで休憩。


なんかもう何食べてもよくわからんし

  だらだらしているとタケ列車到着。強っているたけさんがほぼkskさんを引いて走っている。なんとか2人についていきたいところであるが、時々遅れてしまう。しかしこの2人。


休憩が多い

  止まっているのですぐに追いつくのだ。よかった。ksk氏は走りだしたこの直後、更なるガリガリ君休憩を要求していた。

  今回の1000km、折り返しの先、会津若松に宿をとっている人が多いようだ。GW真っ盛りの今、会津若松には空き宿無し。しかし折り返し地点の福島市街ではまだ宿がとれるらしく、2人と同じホテルを予約する。
  折り返しPCには仮眠所が用意されているし、野宿用シートやマットを持ち運んでいるとはいえ、ホテルでの睡眠に敵う回復は無い。ボロボロの今、できるだけ質の高い睡眠をとらなくては。


「g」到達

  へたれガンダム…皆これを目指して千葉から500km走ってきている。

  PCは平石集会所、地元の方たちがご厚意で貸してくださっているとのこと。去年の岡山1200kmでもこういった集会所を利用した仮眠所があった、地域の人たちと繋がって準備してくれる主催者の方々には本当に頭が下がる。
  岡山でもそうだったけど、こういう所の人たちって我々自転車乗りに結構興味持ってくれるんだよね。施設をビタビタにしてしまう雨でなくて良かった。

  オニギリや豚汁を頂いて(オニギリは大量にあったらしいのでもっと食べればよかったな)、ホテルに移動。
  コースから6kmほど外れた場所にあるらしい。えっ?聞いてないよ、ここまでの500kmで2000km走ったくらい疲れてる私にとって、6kmは24kmに匹敵する長距離、そんなに走らないといけないのか…

  たけさんに連れられてホテルへは17時に到着。先ほどのPCのクローズタイムは21時で貯金は4時間。しかしこの千葉1000km、恐らくこの区間で十分な睡眠がとれるようにとの主催者の計らいで、この後暫くは通過チェックが続き、クローズタイムが設けられたPCは250km先。借金は十分に取り返せるだろうと、23時まで休むことになった。

  17時チェックイン、23時チェックアウト。普通のツーリングで考えれば「明るいうちにもう少し走れるのに勿体ない」と感じる人が多そうだ。しかし去年BAJで予定より早く宿に着き過ぎてこういうサイクルになった結果、夕方から深夜までホテルで寝るのは悪くない、と考えるようになった。
  まず夕方は交通量が多い。それに暗くなってくると疲れた体は眠気を感じ始め、速度も大きく低下してしまう。そうなる前にホテルで休んで深夜の出発。寝起きで体は休まっているため、夜明けまで眠気を感じずに走ることができる。日が昇ってしまえば眠気は去るし、PCのクローズタイムの問題が無ければ、このパターンで走るのは、結構ファストラン向きかもしれない。


液漏れをダクトテープでふさぐ

  尻用に持ってきていたキズパワーパッドを擦過傷に使い切ってしまった。今回、体力的にはボロボロでも意外と尻は無事でよかった。問題なのは落車で傷めた足首。

  力を込めると若干痛みが走るせいで、ヘンにアンクリングしてしまっているのか、アキレス腱に少し痛みを感じ始めていた。アキレス腱周囲炎になってしまうとマズい。あまり負担をかけないように足首の動きを制限したほうがよさそうだ。
  かつてダクトテープをそのまま足に貼った結果「粘着力が強すぎてテープは剥がれなかったけど肉から皮が剥がれた」、という悲劇が起きたため、今回ソックスの上からダクトテープで固めてみる。


なんかアメリカ人ぽい!

  足はソックス内で動くため、固定力は高くない。しかしこのくらいの固定力で丁度いいかもしれない。明日はこれで走ってみよう。
  朝感じていた味覚障害は一時的なものだったようで、少し休んでから食べたコンビニ飯は味がした。この後ゴールまで、胃の不調にはずっと悩まされるんだけどね。


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