■TS6:Congress(635.8km)
スタートから24時間43分、ついに一日が経過した。区間平均速度は18.4km/h、ここまでのグロス速度も25.7km/hと恐ろしい失速をしている。160kmにかかった時間は10時間、このうち3時間半が停車時間。走行速度が上がらない以上に、休まなければ走れない状態なのが厳しい。
この160kmの感じからいってこの先完全に復活するのは厳しいだろう、ここからは貯金を切り崩しながら時間内の完走を目指す走りをしなくてはならない。
ここコングレスは初の有人PC、通過の連絡が本部への電話なのに変わりはないが、大勢のボランティアスタッフ達が訪れ、レーサーをサポートしてくれる。
このTS一番の名物はやっぱりこれ。
レーサーやクルーが服のまま入って体を冷やす。
真夏の小学校プールのような温さを予想していたが冷たくて気持ち良かった。定期的に水を入れ替えているのだろうか?
体調は未だ全然復活しておらず、プールから出たらまた寒くて堪らなくなってきた。急いで着替える。
車の上のアンバーライト、低速走行中を示すサインで、レーサーの後ろについて走るときは必ず点滅させなければならない。マグネットでの固定がイマイチで不安だったようでダクトテープで固定した。壊れかかっているチームもあり、予備が必要なアイテムだと実感。
我々チームは他にも、トランシーバー用のヘッドセットマイクが水を浴び続けたことにより壊れた。予備があったから良かったものの、「マイク余ってるチーム無い?」とフォーラムで呼びかけていたチームもあった。
このTS6には45分ほど滞在して出発。スタート地点にもいたスタッフのお爺さんに三和さんが話しかけ、飾られていた日本国旗を入手していた。日本人ウチらしかいないから貰っていいよね、って。流石。
TS4からは160kmかけてダラダラと登っており、現在の海抜は900m。ここからは2150mまで登る(一気ではなく3段の登り)ヒルクライム区間となる。そう、RAWにはKOM(キングオブマウンテン)の表彰があり、それはこの次と最終区間の2区間合計タイムで決まるのだ。
走行前はKOMは狙ってみたいと考えていたものの、今の調子ではとても無理。しかし待ちに待っていた山だ。つまらない砂漠から遂に山岳へ、嬉しい、速度は出ないけどせめて楽しんで登ろう。
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