利点として
・低い転がり抵抗
・高い耐パンク性
・乗り心地アップ
欠点として
・高価
・空気が抜けやすい
ことを挙げていますが、大きな欠点を記載していませんでした。
その前に1点補足。
・高い耐パンク性
貫通パンクに対してはブチルチューブより発生しにくいという実験結果があります。しかし、装着時にチューブを噛みやすいです。
■ラテックスチューブ使用時の謎パンク
以前から、「カーボンクリンチャーのホイールメーカーはラテックスチューブの使用を推奨していない」という話が出ていました。
原因については推測の域を出ませんが
カーボンリムはアルミリムより高温になるため、ラテックスチューブの使用は危険
というのが定説でした。これについては日本でも、全然へたれでない「へたれ自転車乗り」さんがテストを行っています。
・カーボンクリンチャーのブレーキの発熱について
ラテックスチューブのほうが耐熱限界が低く、カーボンリムはより高温になるとあります。一般的な使用方法ではその温度まで上がらないだろうと纏めていますが、特定条件下では熱による障害が発生してもおかしくありません。
しかし最近、出力はイマイチだけど空力と理論はピカイチな人が面白い話を持ってきました。
・Use Of Latex Tubes In ENVE Clincher Wheels
ENVEはクリンチャーホイールにラテックスチューブを非推奨、その理由は
ブチルチューブと比べて厚みが不均一だから
としています。しかし一方で
・SES Tubeless Clincher Rim Tire And Tube Installation
ラテックス使うなら太めのヤツ使うとイイよ
とも書いています。reliability and performance、とあり、たぶんreliabilityの為ではないかと想像するのですが、意図していることはENVEの中の人で無いとわかりません。
とにかく、
ラテックスチューブには高温に弱く、謎パンクのリスクがある
という点には注意してください。私も原因不明のパンクがありますし、話にも聞くことがあります。正直これが熱に起因するのか、厚みが均一でないからなのかはよくわかりません(タイヤ内でチューブも摩耗するため、厚みの薄い部分があるぶんブチルより穴が開きやすいとか?)。信頼性という点でブチルより下です。本には情報としてこれらのことを記載しておらず、ちょっと無責任かな、とここに纏めました。長時間走るブルベでは、使用されることは少ないかと思いますが、もし使用する場合はこれらの情報から、自分で判断して使ってください。
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