8時に起きて朝食を食べてから、また布団に逆戻り。少しだけ寝た後、会場へと向かう。
ブルベの知り合いたちと久々に顔を合わせる。いや、顔は飲み会で合わせている、ブルベで顔を合わせるのが久しぶり、か。
知ってる速い人だと、泉さんと堀さんが第1ウェーブ、近藤さんが私とおなじ第2ウェーブ。泉さんは途中ホテルを予約しているようで、一気に行きそうなのは近藤さんくらい?
ヨボヨボな今回は、ちょっと趣旨に反するが、省エネで出来るだけ知人の後ろにつかせて貰いたい。とはいえ、彼らについていける体は無い。かといってギリギリ隊の川合、原田家と一緒に走っていては途中で睡眠がとれなくなってピンチだ。スタートするとしばらく前にひであさんが走っているのが見え、頑張って追いかけてそこからは後ろにつかせて頂く。
この調子なら完走はできるかもしれない。懸念だった100kmあたりでの失速、吐き気や、頭痛も無い。頭が若干重い気もしたが、走れなくなるほどではないだろう。
PC1から先はマザー牧場への登り、その後は名もないアップダウンが続くハードな区間。
ここでひであさんの登りに着いていけずに遅れていく。PC2へはやや遅れて到着も、同時に出発。追い風の平坦な区間をまたずっと引いてもらった。
といっても、2人は一緒にゴールしようぜ!って間柄で走っているわけじゃない。彼は彼が気持ちいいように走っているだけであり(若干気遣ってくれているとは思うが)、結果力の劣る私が登りで遅れるのは当然のこと。
少しでも長く千切れないようにするためには、毎回無酸素運動域へ入れるしかなく、いくら平地で楽ができるとはいえこれはちょっとオーバーペースでマズイかもなと感じ始めてきていた。
ほぼ先頭固定で近藤さんたちに追いつくなんて、やっぱりひであさんは相当速くなっていると思う。もういくら調子が良くても私が前をひきつづけるなんてことにはならないんじゃないか。
しかし長い。走っても走っても、まだ1/5しか進んでいないなんて信じられない。去年岡山1200kmでは400km地点までは一瞬だった記憶がある。ところがここまでの200kmはどうだ、もう休みたい、足をついて止まりたい、走ればそんな感情が真っ先に浮かんでくる。感覚的には1000km近く走っている時の疲労度だ。
筋トレして重いダンベル挙げれるようになったってのは、数値で一目でわかる。そういったわかりやすさはないが、ロングライドでのストレス耐性というものも、きっと走り続けることで大きく上昇していくのだろう。長いことサボっていた私は、また最初からやりなおしというわけだ。
信じられない程の疲労感の中、去年と変わらずに走れている点も、ひとつだけあった。
それはコンビニでの休憩時間。到着してトイレに行き、食べ物をつかんでレジへ。そのままオニギリの一つを口の中に頬張りつつ、残りは背中ポケットや腹に入れてすぐ出発する。これは何の抵抗もなく、以前と同じように行動できた。
PC3出発間際、「本楽しみにしてます、以前宇都宮600で一緒に走りました」と声をかけられた。名前を聞くと落合さん、これまで何度かエントリーリストで見た記憶がある。こちらは認識しておらずごめんなさい。3人はほぼ似たような位置を走っているが、たぶん落合さんは知らない人にぴったりつくことをしないのだろう、やや間をあけて後ろを走行していた。
交差点を素早く渡ろうと私がダンシングして加速したちょうどその時に、ひであさんが車の動きを見て減速、タイミングが悪く車輪をハスらせ落車してしまう。
やってしまった…
前走者とハスって落車なんて初めてだ。ひであさんの後輪に振れが無かったのは幸いだが、腕と太腿に擦過傷、それから足首を少し捻ってしまった。
走力が無いためドラフティングの効果を得ようと車間を狭くし過ぎていたのが原因だろう。公道を走るのにあるまじきヘボさ…
やはりこの疲労感ではもう無理だ。登りでの無酸素運動が続いたためか胃の調子も相当おかしくなっており、270km地点で完全にひであさんから離脱することにした。
食べ物が喉を通らない。超ロングライドでカロリー不足は致命傷になりうる、もう少し早いタイミングでペースを落とさなくてはならなかったか。
そこからは休みながら走行、ひであさんが寄ると言っていた350km地点の健康ランドは1時間遅れ、4時近くなっての到着だった。
貯金は7時間ちょっと。決して速くはないが、この距離での貯金量としては普通は十分だろう。
しかしこれは、無理をして手に入れた貯金だ。現に一人になってからの80kmはどんどん速度は落ちており、明日以降も更なる速度低下が考えられる。
十分あるように見えて、上手く使わないと完走は厳しいかもしれない。まずはこの健康ランドで貯金を切り崩すかどうか、だ。眠気が少し出てきたこともあり、ここは迷わず寄ることにする。出発は、8時。入浴して、睡眠時間は最大でも3時間弱か。それでこの疲れが回復できるだろうか。
それにしても長い、長い一日だった。
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